トラディショナルなジャズを 世界中に広めたジャズマンを紹介します。
Bunk Johnson.(バンク・ジョンソン)トランペット奏者
1879年、ニューオリンズに生まれた。
本名は「ウィリアム・ジアリー・ジョンソン」
ニューオリンズ初期から活躍し続けた名プレイヤーである。
16歳の時には「バディ・ボールデン」のバンドで2番コルネットを吹いていた。
それから間もなく、南部から西部、大西洋岸などを「ミンストレル・ショー」や、
サーカス・バンドと共に歩きまわり、数々のニューオリンズのバンドに参加した。
1911年から1914年にかけては、有名な「イーグル・バンド」で活躍した。
その間、まだ子供だった「シドニー・ベシェ」を連れて来て演奏させた。
やがて「ストーリーヴィル」が閉鎖され、ジャズメンがシカゴに移って行ったが、
バンクはそのままニューオリンズに残って演奏を続けた。
しかし、1933年頃になると歯がぬけ、ラッパを吹くことが出来なくなったので、
音楽の仕事から遠去かった。
1938年「ジャズメン」と言う本を書くために、ジャズの草分けのミュージシャンを
訪ね歩いていた「ウィリアム・ラッセル」が「ルイ・アームストロング」から聞いた、
昔話しによって探した末、ニューオリンズに近いニューイベリアで再発見したのである。
バンクは1942年、ジャズ界に復帰したが、多くのファンに暖かく迎えられた。
ニューオリンズのレコーディングがすむと、ボストン、サンフランシスコなどで、
演奏会を開いたが、かなりの老年に達していたために、その演奏は精彩に欠けていた。
1945年にはニューヨークの「スタイヴィサント・カジノ」に出演して大成功を収めた。
それ以後、舞台に立ち続け、1949年ルイジアナ州ニューイベリアで亡くなった。
end.