夢民―ゆめたみ―

現実逃避といわれようと、
日々の生活の中に
心地よきことや楽しきことを探し
記録してみるカナ。

泰山木(タイサンボク)咲く。

2005-05-16 21:57:28 | 四季便り。
一番好きな花は?と聞かれれば
一つの名をあげるのは難しい・・・。

でも、今のところ私にとっての一番はタイサンボクかもしれない。

GWを境にして野山の花は春の花期を終え
けぶるようだった新緑は青々と繁った葉に変わり山全体を覆う。

そんな5月の今頃に咲いている山藤と泰山木はよく目立つ。

泰山木は
静かに咲き、白い大輪の花と甘い香りで
見る人、通る人を惹きつける。


実家の隣に、ぽつんと立っていたタイサンボク。

その下を通ると
少しつんとした、それでもとても甘い
なんともいえない香りが漂う・・・

その香りは
春を終えて夏に向かう夜に
誰かにその下でくつろいでもらうことを望んでいる。

まるでアンリ・ルソーの絵画の一枚になるように・・・。

私の夢の一つ。
タイサンボクの大木のある地に家を建て
5月の夜はその樹の下
星空に守られ
タイサンボクの香りの子守唄で
遠い異国と音楽を想い
心地よく眠る。


 ※ 母からタイサンボクという名を聞いて、
   子供ながらに泰山木という字が連想された。
   確かにそういう字で表記することもあるらしいが、
   目で見たイメージは「タイサンボク」という南国の植物っぽかった。
   アンリ・ルソーの『夢』の中に描かれていてもおかしくないと思えた。
   そして、『眠れるジプシー女』が幹の下に横たわっていても!

   今日、初めて調べてみると北米原産で明治期に日本へ入ってきたらしい。
   130年ほどで山林に自生する樹木になるとは

   写真は後日撮ってきます。
   タブン。