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◆「黒いカクテル」
ジョナサン・キャロルの短編集。
ダークファンタジーの本領発揮って感じです。
「パニックの手」と本当は合わせて1冊なんだそうで。前後で分けてしまったのか、中身を選んで分けたのか、知りようがないけど、分けて成功してます。
つまり、「黒いカクテル」の方が、ダークでファンタジー。(「パニックの手」は比較すれば、SF的で文学的だ)
今回の解説は、桜庭一樹氏で「ほんとうにあぶない本は最初の一行でわかる、と思う」と述べてますが、も、その通りです。最初の一行の濃縮っぷりがすごい。読んだ瞬間に別次元に飛ばされる感じ。
うん、キャロルはこの異空間にむりやり放り込まれる、この感覚がくせになるんだろう。
ああ、おもしろかった。