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◆「クレオパトラの夢」
「MAZE」の神原恵弥シリーズ2作目。
舞台は函館で(H市になってますが、ばればれですww)恵弥の双子の妹を、不倫相手から離すためにやってきて、そこで殺人事件がおこる。
相変わらずかっこいい恵弥なのだ。女言葉だけどww
「MAZE」に比べると事件がはっきりしている、というか、明確なんだが、恵弥の存在そのものは希薄な感じがする。
きっと、彼は「MAZE」のような異国の異様な状況にある時が、一番彼らしくて、日本で家族のそばにいる時は、それようのカバーをかぶっているのだろう。
ってことで、これの裏テーマは、一般的な社会にうっすらと浮いてる恵弥の姿、なんではなかろうかww
と、恩田陸作品を読むとよくNHKでやってた「少年ドラマシリーズ」を思い出すのだが、今回もずーーっとオーバーラップしていた。
「タイムトラベラー」のなんともやるせない、切ない話の断片が、頭の中をぐるぐるしていた。