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グランプリ・ファイナル 女子シングル

2008-12-14 19:03:24 | フィギュアスケート
昨日の女子シングル、1位、2位のすべりは本当に楽しめました。どちらも優雅で技術、表現ともに高いとはいえ、かたや身体能力を極めようとしているのでは、と思えるほど新しい技をどんどんとりいれるタイプ、かたや完成度を高めるタイプ、と特徴がちがうのも楽しいことです。攻めと守り、というふうな表現も納得がいくものです。

ヤグディンとプルシェンコが争っていた男子の二強時代を彷彿とさせるような女子二強の時代なのはまちがいのないところです。それにひきずられているような形で他の選手のレベルも格段にあがってきている気がする。ソルトレイク前後からトリノの直後あたりまでで世界選手権などで優勝できた選手でも、今ならおそらく無理でしょう。もちろん、グランプリファイナルに出場したり、その当確線上にいる他の選手も、コンディションがよければ、浅田、キム・ヨナの二人をうわまわることもありますが、二人がよほど体調を崩すとか、難度の高いプログラムをこなすときに大きなミスをしないかぎり、まずないといっていいのでは。グランプリの個々の大会で滑り込みがもう少しほしい段階なら、フランス大会のロシェットがやったように上回ることができるでしょうし、世界選手権あたりでも3位なら狙えるでしょう。3位が板についてきた()カロリーナ・コストナーのスピードは驚くものがあるし、土壇場の爆発力には感心しますが、本当に不安定で、滑ってみないとわからないですから。

さて、この華麗な二強に対して、ネットで掲載されたコラムでおやおや、という形容がついてました。

一つはYahoo Sportsにのっていた青嶋ひろのさんのコラム。グランプリ・シリーズのコラムは楽しみにしているのですが、今回のはなんと、「浅田真央、美しき“モンスター”の君臨」なんてタイトルがついてます。ま、気持ちはわかります。トリプル・アクセル二回をはじめとして、男子上位選手でもできないようなことをやってのけてますもん。昨日のタラソワ・コーチも満足だったんでしょう。してやったり、という満面の笑みが忘れられません。

対してキム・ヨナは朝鮮日報で「鋼鉄の蝶」なんて呼ばれているのをみたことがあります。この形容はどうでしょう。あまりにセンスがなさすぎる気がする。それとも単に翻訳が変なのかしら???

それにしても、昨日の会場にきていたのはいいお客さんでしたね。期待のキム・ヨナを応援するのはもちろん、他の選手に対する反応も暖かいものでした。熱狂的なファンがつめかけていそうなので、ちょっと心配していたのですが、取り越し苦労だったようで。


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