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お気に入りのものあれこれ

具合の悪いとき

2007-05-07 05:12:33 | Food
かなり元気になったので、普段通りの食事にもどり、ケーキを焼いたりもしていますが、具合の悪いときって不思議なぐらい、昔よく食べたけど、今ではあまり食べなくなったものが食べたくなるようです。

ふだんは、子供のころの食生活と今の食生活はぜんぜんちがってます。

うちの実家というか祖母の味つけは甘辛くて、包丁はいれないほうがおいしい、というポリシーの人でした。たとえば、実家でとれる大きなたけのこを3cmぐらいの厚みに輪切りして、直径60cmぐらいあろうかという大きなお鍋でぐつぐつ煮るとかしていました。またしつこいものも大好き。一週間に二度すき焼きでもよかったらしい。漬物も好きでしたっけ。てんぷら、おでん、トンカツと、どうも、祖母の好きなものは、食べることは食べても、どちらかというと苦手というものが多いようです。自分ではめったに作らない... 話はそれますが、祖母の料理で好きだったのはチラシ寿司でした。実家は山のほうなので魚はまったくいれません。酢飯にかんぴょう、しいたけをいれて、錦糸卵を振るというとってもシンプルなもの。しかしあの味にならない...

母のほうとはやや好みが似てるところはあります。たぶん、母方のほうが薄味家系なのでしょう。ロールキャベツ、ホワイトシチュー、白菜と肉団子の煮物、炊き込みご飯(栗ご飯、まったけご飯)など、母が作ってくれたものは今でも食べたいものがあります。ロールキャベツや炊き込みご飯あたりは母のほうがはるかに上手です。が、一つ大きな違いがあり。母は、大のうどんや素麺好き。うどんにはねぎ、かまぼこかちくわ、それにとろろ昆布があればいいと思ってますし、お昼はうどんか素麺で済ませるのが一番と信じているのでなかろうかと感じることがしばしば。いや、それもいいんですが、元気なときは変な時間におなかがすいて困るのです。おかげでうどんも素麺もめったに食べないかも。食べるときは何かおかずを用意してしまいます。

二人とは舌がちがうのは、世代差もあるでしょうが、体質改善のせいもおおきいのでしょう。まず甘辛いのや塩辛いのがこたえるるようになってしまうのです...さらに、白米よりも玄米や雑穀入りご飯のほうが好き、味も薄ければ実家で飲んでいた煎茶や麦茶よりも緑茶や薬草っぽいお茶(どくだみ茶や杜仲茶とか)のほうが好みというのは完全に体質改善のせいです。それから、一時いわれていた30品目食べよう、という掛け声にもおおきく影響をうけました。たとえばお味噌汁。子供のとき食べさせられていたのは、さつまいも、わかめ、豆腐、白菜のうち、単品の具がほんの少しはいっていたものでした。味はやや辛め。しかしそれでは30品目に到達しないぞ、といろいろやっているうちに、具沢山で薄味の味噌汁が定番にになってしまいました。しかも、家でよくやっていたサツマイモを入れることはまずありません。味噌汁の中でサツマイモが作り出すあの甘みが好きか嫌いかの差としかいいようがありません。ここまでよくも違ってしまったものです

しかも新しいもの好きときてます。新しいレシピを試すのがストレス解消の一つといってもよいぐらい。こんなのでは実家の味とはどんどんちがってくるのは仕方ありますまい。

実家との食生活で、同じなのは家で作って食べるほうが多いという点ぐらいなのでないでしょうか。父が元気な時に私が作ると変なものを食べさせられるとたいへん不評でした

ところがですね、具合が悪くなると、子供のとき病気した時に食べたものがよくなるのです。変なことに。まったく同じものを食べてます。この間、ずっと食べていたのは、母得意の素うどん。こちらに帰ってからは、祖母が昔作ってくれたにんじんとたまねぎとジャガイモを小さく切ったミソ味の雑炊もつくりました。お茶は具合の悪いときだけは煎茶がおいしくなります。なぜなんでしょう。おかしなものです。

しかし、今日から会社だ。あ~あ 混雑した電車、なぜか北側に窓がない300人を超える大部屋、2階の食堂の空気が巡回してくる換気...またとたんに具合が悪くならないといいのだけど

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