衣笠山でおさんぽ

  超ハイパーなボブが旅立ち、寂しくなったけれど、老犬Eセターズの鳥猟犬魂は未だに健在。

幻のアカダマ

2015-01-06 22:19:34 | 衣笠山
昨年末の朔旦冬至記事で紹介した、衣笠山では余り見かけなかった珍しいキノコ。


左から寿命後、中身がゼリー状になっている卵、そしてスッポンタケ。

群馬県環境森林部林業振興課きのこ普及室に問い合わせ、その後、巡り巡って辿りついたのは、衣笠山で鳥や植物を撮影されているきらほしさん提案の「横須賀市 自然・人文博物館」での鑑定。


いずれにしても鑑定には標本が必要だと思い、キノコを採取しておいた。

匂いを発するキノコであるため、お風呂場の外の格子にビニール袋に入れて保管。




正しい保管方法を調べていたところ、最初は近所で魚を焼いているような香ばしい臭いが漂ってきたなと思っていたが、そのうちどうにも我慢できない臭いとなり、部屋の中まで漂ってきた。なのにキノコを直接嗅いでも、それほど臭わず。

不思議な事に大気中に発する臭いが強烈。


リビングにいても洗面所にいても、キッチンにいてもクサヤを焼いたような香ばしい匂いが漂ってくる。時間の経過と共に我慢の限界が訪れ...。


ところで発見後は毎日時間を見ては、このキノコがアカダマスッポンタケなのかどうかを調べていた。そしてアカダマは卵状のものが赤茶色いことが判明。

いくつかの情報を照合し、アカダマスッポンタケではないことを確信。保管方法を調べるまでもなくすぐに標本を廃棄した。

廃棄後も蓋がしっかりと閉まっている外のゴミ箱からも匂いが漂ってきたのには閉口。生ゴミ回収日になってからようやく臭いから解放された。(笑)


そして数日後、きらほしさんと一緒に、互いに撮ったキノコ画像数種類持参で博物館で待ち合わせ。



先に到着していたきらほしさんが、学芸員の大森先生にお話を伺ってくれていた。きらほしさんはとても綺麗な画像を提出、大森先生はいくつもの詳細な図鑑を持ちだし、こちらの質問にとても丁寧に対応下さった。



大森先生は、横須賀市内の里山でキノコ観察会を行なったりしている。国道16号近くの山林で、レースに身をまとったような、美しいキヌガサタケを見つけたのだそう。



さて、私たちが見つけたキノコは...


アカダマスッポンタケ

きのこ図鑑画像

きのこ図鑑を数冊照らし合わせ、さまざまなキノコも判明。


キツネノロウソク

キツネノローソクや、キツネノタイマツを知ることもできた。


キツネノタイマツ

衣笠山のホタルの里に植樹された桜の木の根元に出てくる赤いアスパラのようなキノコはキツネノタイマツであった。これらもスッポンタケの仲間だそうで、やはり悪臭が伴う。


鑑定後は、ン10年ぶりに博物館の展示物を楽しみ、きらほしさんと別れた。
コメント
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