数日前、ある若手経営者団体の懇親会で
テーブルの真向かいに座った男性から
「 どうすれば結婚まで行くのかを、教えてもらえませんか?」
という相談を受けた。
見れば目元涼しく、歌舞伎の現・中村勘九郎に似た、なかなかのイケメンである。
30代に見えたが、42だという…。
( モテないわけないな…)
と思いつつ、
「相手に対して多くを望みすぎているのでは?」
と訊いてみた。
すぐ横で、
「理想が高過ぎるんだよ、どんなタイプが好みなんだい?」
と、茶々を入れるお仲間に
「自分を持っている強いタイプ…ですかね」
と、彼は答えた。
( 20年若くて独身なら、私もお嫁さん候補の1人になれたかも…)
と思いつつ、😅
ふと、よく夫が口にする
「エレメントが違うんだよ」
という言葉を思い出した。
エレメントとは、「成分」とか「要素」という意味だが、
一緒に何十年も暮らすには、
無視できないものなのかもしれないと最近は思うことが多い。
12星座などでも「エレメント」という言葉が出てくるらしく
例えば、我が家の場合
夫は獅子座で「火のエレメント」
私は山羊座で「地のエレメント」である。
夫は理想主義で
私は現実主義…という点は確かに当てはまる。
この事が、度々の不協和音を生んでいるが、
反発しながらも、妥協によって何とか繋がりを保っている。
そもそも結婚にはタイミングが重要だ。
結婚する前の時期に、互いのエレメントの違いに気づき、
そこが結婚の障害になってしまえば、
一歩踏み出すのは難しい…のではないか。
目の前の彼も、その事で悩んでいるのではなかろうか…。
もう1つの考え方としては、
エレメントの違いは、時として予想外の結果を生む事がある…。
良いことも悪いことも含めて、アクシデントに遭遇する機会が多く
メリハリや変化に富んでいる。
性格や考え方は変わらないが、
結婚して30年以上たっても、
互いに相容れない部分がある事が
実は、飽きがこない原因だったりするのだ。
結婚が、
“清水(きよみず)の舞台”から飛び降りるのと同じなら
思い切って飛び降りる…という方法もある。
ところで、
先日の“いい夫婦の日”特集で、
『生まれ変わっても今の相手と結婚するか?』
というアンケートを取り上げていたが、
これは、愚問中の愚問である。
エレメントが違う夫婦の場合は、
その時の気分によって変わるものなのだ。😤