声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

頭に空いた穴

2021-12-28 22:27:00 | Diary
一昨日の午後、
仕事終わりに皮膚科に立ち寄った。

その前日の夜、
髪を乾かしているとき、首に近い後頭部の窪みの辺りに、気になる膨らみを見つけた。
直径2cm程度だが、押さえると少し痛い。

どこかに打つけたわけでもないのに何だろうと触ってみたが、

グリグリしたシコリのような物で、けっこう根が深いようにも思える。

お正月の間に大きくなったら困るし、
一応、専門医に診て貰っておこうと、軽い気持ちで寄ってみた。


皮膚科の待合室で文庫本を読みながら待つこと1時間、
意外と早く順番が回ってきた。

ここで診てもらうのは帯状疱疹で通院して以来2年ぶりだ。

院長は、後頭部の膨らみを触った当初、
「リンパだろうから、何もできないよ」
と言ったが、

リンパが腫れる理由に納得できなかった私は、

「できものの様な気がするんですが…」

と伝えた。

「じゃ、開いてみよう」

とあっさり言われ、

奥の手術台にうつ伏せに寝かされて麻酔注射を後頭部に打ってもらう時、

(コレ、リンパの腫れだったらどうなる?)

という不安がよぎったが、
看護師と院長は、そんな私の思いを気にもせず切開の準備をし始めた。

首から後頭部にかけての邪魔な髪をかき分けピンで止めようとするが、
何しろ一番髪の量が多い場所だ。

うまくいかないのか「髪ジャマだなぁ」とぶつぶつ言っている。

「剃ってもらって構いませんから」

と言うと、

「イヤ、そんなわけにはいかないから」

と答えた院長、あーだこーだ言いながら患部を切開し始めた。

「ぱっつんぱっつんだねぇ」

「やっぱりアテローマだね、深いけれど芯は少ししかないな」

うつ伏せになり小さなクッションを両手で顔の前に抱えこんでいる姿勢の私は答えようがない。

30分程度の手術は麻酔が効いているので痛みは感じないが少しだけ出血もあったようだ。

切り口は縫うほどでもなく、すぐに出血は止まったが、
傷口に貼ってもらった絆創膏は帰宅した頃には髪のせいで剥がれていた。

抗生物質と胃薬、それに傷口に塗るゲンタマイシンという抗生物質剤の軟膏が出た。

術後の患部は触らなければ何ともない…が、仰向けになると枕が当たってズキズキする。
昨夜は寝返りするたびに痛みで何度も目が覚めた。


今日は、
昨日の切開後の傷の様子を診てもらったのだが、

実を言うと心底、切開した事を後悔した。

麻酔なしの処置の痛いこと!

激痛を訴えているのにも関わらず、
院長は容赦なくグリグリと後頭部の穴に器具を入れて中の膿を掻き出しているようだった。

処置をしながら、

「ご主人に薬塗ってもらった?」
と素っ頓狂に訊く院長に

痛みを我慢して
「いいえ」
と、唸るような声で答えるのがやっとだった。

「切り口は1、2mだけどね、中は1cmくらいの深い穴が開いてるから…その先は頭蓋骨だからね」

と言う院長の声が頭の上から聞こえてきた。

そして、

「コレ、本当なら入院だからね、ご主人に薬塗って貰いなさいよ」

無表情な声で続けた。


実は昨夜、患部に薬を塗ってくれるよう夫に頼んだら、
面倒臭かったのか「イヤダ」の一言で素っ気なく断られたのだ。

仕方なく自分で薬を塗ったものの、
うまく塗れていなかったのかもしれない。

そのせいで、化膿したのかも…

眠れないほどの痛みはバイ菌が入ったせいかも知れない。

切り口を縫ってもらったほうが良かったのではないか?

今さらアレコレ考えても遅いが、
後頭部の穴が早く閉じる事を祈ろう。
(ー ー;)


それにしても、

1cmの穴の先は頭蓋骨って、どういう構造なんだろう…。

明日は眼科だ。






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