声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

火星のムシ

2020-07-31 09:33:00 | Diary

2、3日前から庭のキャビンのドアに

体長15cm以上もある大きなナナフシが張り付いている。







何を目的にココにいるのかわからないが、

多い時は2匹、3匹とやってきて

ドアやガラス窓に張り付いてジッとしている…

この時期は虫の活動が盛んだ。

家の周りに張られた蜘蛛の巣を庭箒で取り払うのが日課になっている私は、


このナナフシを

木の枝がくっついているのかと勘違いして箒で払いそうになるが、

蜘蛛は平気で払えても、

ナナフシを払い落とすのは気が引ける…


この違いはなんだろう…


好きか嫌いか…なら

蜘蛛は大っ嫌いで

ナナフシは好きでも嫌いでもない。


見た目も蜘蛛はおぞましいが、
ナナフシには、蜘蛛ほどの嫌悪感はない。

とは言っても、
積極的に関わりたくはない。

(ー ー;)

蜘蛛の巣払いの後は、
庭にある木槿の花を一輪つんで

小瓶に生ける。


以前、

小さな蜘蛛たちがくっ付いているのを知らずに切った花を、

実父の小さな仏壇に飾った事があった。

線香を立てると同時に、

横の花差しから一斉に1mmくらいの無数の子蜘蛛がゾロゾロ出て来るのに気がついた時は、

ゾ〜ッとしたものだ。


それ以来、虫が付いていないかを、

よく見てから飾るようにしているが
コレがなかなか難しい。


今日の木槿にも

よ〜く見ると、花びらにアリが2匹くっついていた…。

1匹は手で払ったが

もう1匹は、

挿した小瓶の中で溺れ死んでしまった。


無意識に罪を犯してしまったことに少しだけ後悔したが、

コレは、過失と言ってもいいのだろうか?


私という人間は、

蜘蛛やアリを粗末に扱い

ナナフシは慎重に扱っている。


溺れ死んだアリは哀れだ。

見つかった場所が悪かった。

もし、このアリが火星で発見されたら
どうだろう…

何処にでもいる小さな虫が、

普通にはありえない場所で存在していたら

それだけで大ニュースになるのだ。

こんな風に思うのはアリだけではない。

意図的に殺してしまった蝿や蚊を含め、

虫を駆除するたびに、

(もし、コレが火星で発見されたら
こんな扱いは受けないだろうに…)

思う。


《地球外生命体発見!火星のムシ》

として注目してされ、

こんなジャムを食べ終わったあとの、粗末な小瓶の中で溺れ死ぬことなく

高価なガラス製の金ぴかのケースに入れられ、
立派な標本になれるのだ。


生まれた場所が場所なら

生き方も死に方も変わるし、世間からの注目度も変わってくる…


ムシの世界には人間界以上に、不公平や差別が存在するのだよ。






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失くしたスマホ

2020-07-31 06:12:00 | Diary
大雨が降っている中を

ヒグラシが鳴き始めている…

さすがにこの雨では画眉鳥も、どこかの森に避難しているのか遠くで微かな鳴き声が聞こえる程度だ。

寝汗をかくほど妙な夢をみた…

------

私は2つの合唱団に入っている。

この日は15時からと19時から公演がある事になっていた。

1回目の公演のゲネプロには12:40の電車に乗れば間に合うはずだった。

仕事は午前11時までだから余裕で間に合う..
焦ることはない。

今日のゲストはあの有名なデビ夫人だ。

彼女とは仕事上の付き合いだけだが、いつも親しそうに接してくださる…

先ほどスタジオ収録が終わったばかりだ。

帰り支度をしていると

楽屋のTVモニターから、

『先ほどのインタビュアーの方が、わたくしの出身地のことを◯◯県と仰っていましたが…実は違うんですのよ。あら、ここに台本がありますわね、忘れ物かしら?
あら、まぁスマホまで忘れちゃったのね』

ふと見ると、
さっきまで手に持っていた自分のスマホがいつの間にやら失くなっている。

(まぁ、イイや。親しいデビ夫人のことだから預かっていてくださるだろう…あとで取りに行けばいいか)

この後、別の仕事でも会う予定がある。

そう思いながら帰り支度をしていると

(でも、スマホはないとやっぱりスケジュールがわからない)

と急に不安になった。
時計を見ると、12時を過ぎている。

長いスタジオの廊下を早足で歩いて行ってようやく先ほどの広いスタジオに着いた。

(デビ夫人にお詫びして預かってもらった御礼をいわなくては…)

見渡すと

薄暗いスタジオの隅の左奥のベンチのあたりに3人の女性たちが並んで後ろ向きに座っている…

近づけば、その中に、

モノトーンのワンピース姿の、
小柄だけれど外側にはねたショートの黒髪と、はっきりした目鼻立ちがひときわチャーミングな女性がいる。

(この方がデビ夫人?普段着だし…髪はカツラかな?)

と思いながらも近づいて行き

「先程はありがとうございました。
すみません、スマホを預かっていただいて」

と言うと、

「あらアナタ、スマホはガードマンさんに渡しておいたわよ。モリタさんっていう方よ」

との事。

(親しいから預かってくださっていると思っていたのは思い過ごしか…)

と、

少しガッカリしたが仕方ない…

すぐ近くを通りかかった警備員に

「モリタさんって、どこにいらっしゃいますか?」

と訊くと、
ずいぶん先にある守衛室だという…

そこまで行っていたのでは、電車に間に合わない。


備え付けの内線電話で守衛室にかけてみると別の警備員が出てきて、「モリタはいない」という.…。

「今、どこにいるんですか?」

と訊くと、
「彼は新潟に帰るはずですが…」

と言う。

「ええーっ!それは困ります。
私のスマホを持っているはずですが…」

と思わず大声を出してしまった。

「スマホですか?今ここに幾つか届いてますので探してみますね、特徴を言ってみてください」

…そう言われると、説明が難しい。

私のスマホには、どんな特徴があっただろう…。

写真にはどんな画像が入っていたか…
書類は見られて困るものはないか…

と気になりはじめた。

(デビ夫人はきっと見てないよね、あの手のセレブな人は他人のスマホの中身を見るなんて、はしたない事はしないハズ…)

いろいろと考えているうちに

(ああ、もう電車に間に合わない…ゲネプロにもムリかな)

と焦りを通り越して諦めモードに入ってきた。

(なに歌うんだっけ?ブラームスのレクイエムだっけ?)

と以前歌ったことのある演目を思い浮かべるが…

(ゲネ出ないで本番だけって、ムリだろうな)

怖い先輩団員の顔が浮かぶ。

(1回目の公演は諦めるか…)

…そう、思いはじめている時、

電話の向こうから警備員の声が聞こえてきた…

「やっぱりお客さんのスマホらしいものは見つかりませんね」

と告げられ、私はブチ切れた。

「えぇっ⁉︎
じゃ、アレですか!皇居の警察は落とし物のスマホを自分で家に持って帰っちゃうんですかっ‼︎」

と大声で憤っている…

その自分の寝言で目が覚めた。


いつの間にやら、

放送局の場面が皇居に変わっている…

(皇居の警察って、皇宮警察だよなぁ..)

夢うつつで考えた…

階下でHalが鳴いている。

4:40だ。

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退屈な夢の話にお付き合いいただき、
ありがとうございました。

昨日の散歩で見つけた場所です。










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