2011年7月25日(月)世界一臭い缶詰 その2
飲み屋ではそれ以上の情報は得られなかったので、家へ戻ってから調べてみた。以下の記載はグーグルの検索で知ったことである。
まず缶詰の原料はニシンである。北欧で獲れるヘリングと呼ばれるニシンの仲間と言った方が正確であろう。春先の産卵期を迎えた子持ちへリングを樽に塩と交互に重ねて重石をして1~2ヶ月ほど漬け込む。オスのヘリングは使うのかどうか記述がないので分からない。
漬け込んだヘリングは発酵してくる。その発行中のものを殺菌しないまま缶詰にする。殺菌していないからヘリングは密封された缶の中でも発酵を続け、夏を迎えるころには発生した二酸化炭素などのガスで缶が丸く膨れ上がる。そうなった状態の缶詰が食料品店の棚に並ぶのだそうだ。解禁日は8月の第3木曜日と決まっている。ボージョレー・ヌーボーみたいなものである。
この日を待ちかねていた愛好者は、ガスでパンパンになった缶詰を買い求めて家路を急ぐ。しかし家の中で缶詰を開けるわけには行かない。何しろ世界一臭い缶詰だから、屋内で開けたら家中に強烈な匂いがしみこんでたいへんなことになる。
ガスで圧力がかかっている缶詰は注意しても汁が噴出す恐れがあるので、屋外で開け、屋外で食べることが一般的だ。塩分が強いので、茹でたジャガイモ、トマト、スライスオニオンなど野菜と一緒か、バタークリームを塗ったパンに載せて食べる。匂いをマイルドにするために、食べる前にウォッカなど強い酒類か牛乳で洗うこともある。
さて、肝心の匂いとはどんなものなのか。一言で言えば悪臭である。その匂いは密閉された缶の中で生まれる。缶の中でヘリングの発酵を継続させる嫌気性細菌の一種が作り出す刺激臭・プロピオン、腐った卵のような匂いの硫化水素、腐ったバターのような酪酸、酸っぱい匂いの酢酸などが入り混じった匂いなのだ。匂いを計る指数・臭気指数では、臭いものの代表格といえるクサヤの6倍以上という猛烈な臭さなのだという。
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飲み屋ではそれ以上の情報は得られなかったので、家へ戻ってから調べてみた。以下の記載はグーグルの検索で知ったことである。
まず缶詰の原料はニシンである。北欧で獲れるヘリングと呼ばれるニシンの仲間と言った方が正確であろう。春先の産卵期を迎えた子持ちへリングを樽に塩と交互に重ねて重石をして1~2ヶ月ほど漬け込む。オスのヘリングは使うのかどうか記述がないので分からない。
漬け込んだヘリングは発酵してくる。その発行中のものを殺菌しないまま缶詰にする。殺菌していないからヘリングは密封された缶の中でも発酵を続け、夏を迎えるころには発生した二酸化炭素などのガスで缶が丸く膨れ上がる。そうなった状態の缶詰が食料品店の棚に並ぶのだそうだ。解禁日は8月の第3木曜日と決まっている。ボージョレー・ヌーボーみたいなものである。
この日を待ちかねていた愛好者は、ガスでパンパンになった缶詰を買い求めて家路を急ぐ。しかし家の中で缶詰を開けるわけには行かない。何しろ世界一臭い缶詰だから、屋内で開けたら家中に強烈な匂いがしみこんでたいへんなことになる。
ガスで圧力がかかっている缶詰は注意しても汁が噴出す恐れがあるので、屋外で開け、屋外で食べることが一般的だ。塩分が強いので、茹でたジャガイモ、トマト、スライスオニオンなど野菜と一緒か、バタークリームを塗ったパンに載せて食べる。匂いをマイルドにするために、食べる前にウォッカなど強い酒類か牛乳で洗うこともある。
さて、肝心の匂いとはどんなものなのか。一言で言えば悪臭である。その匂いは密閉された缶の中で生まれる。缶の中でヘリングの発酵を継続させる嫌気性細菌の一種が作り出す刺激臭・プロピオン、腐った卵のような匂いの硫化水素、腐ったバターのような酪酸、酸っぱい匂いの酢酸などが入り混じった匂いなのだ。匂いを計る指数・臭気指数では、臭いものの代表格といえるクサヤの6倍以上という猛烈な臭さなのだという。
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