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7月19日(火)ウメのこと

2011-07-19 11:07:04 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
7月19日(火)ウメのこと

今年はわが家のウメが豊作だった。完熟して落ちたウメを拾い集めて広口瓶に入れ、35度のホワイトリカーと氷砂糖で漬け込んだ。飲めるようになるには半年ぐらい待たないとならないが、青ウメを漬けたのとは違った味がするのではないかと楽しみにしている。

ウメは古くから日本で愛されてきた。今では花と言えばサクラの人気が高いけれども、古代はウメの方が人気者だった。万葉集にはサクラを詠んだ歌が50首出てくるのに対してウメは倍以上の118首である。ウメは中国からもたらされた珍しい花木だった。

何でそんなに人気があったのか。舶来であったことのほかに、一つはサクラに先駆けて早春に咲くこと、いい香りを放つことなどだろう。そして忘れてならないのは薬として注目されていたことだと思う。現在広く知られているのは漢方薬として使われる鴉梅(うばい)であろうか。

鴉梅は未熟の梅を煙で燻し天日で乾燥させたもので、腫れ物・下痢などに効くと言われている。また民間薬として梅肉エキスも知られている。

古代にウメがもてはやされた背景には、単なる観賞用としてではなく、上記の薬を作る実をとる実用性もあったのではなかろうか。ちなみに実の利用で現在広く行われている梅干は古代にはなく室町時代ころからである。

ウメにはまだ知られていない抗菌作用もあるらしい。今朝のテレビで養殖フグの病気予防にも活用されていることを知った。

日本では誰でも知っているウメであるが、ヨーロッパやアメリカでは全く栽培されていない不思議な植物である。