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7月3日(日)セミはまだかな

2011-07-03 11:58:13 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
7月3日(日)セミはまだかな

今年はまだセミの声を聞かない。気温はすでに真夏並みに上がっているけれども、セミが這い出すきっかけになるのは気温ばかりではなさそうだ。セミによってはもっと早くから活動するものもいる。去年6月宮城県北部の山間部を訪れたときには、エゾハルゼミの大合唱に遭遇した。セミ時雨とはよく言ったもので、まるで降り注ぐ雨のように身の回りがセミの声で満たされたのを覚えている。

エゾハルゼミの金属音ともいえる甲高い音に包まれると「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」なんて風流を感じる余裕はない。ただただ煩いばかりである。上記の松尾芭蕉の句はニイニイゼミの澄んだ声を聞いて詠んだものといわれているが、同じ芭蕉の作に「やがて死ぬけしきは見えず蝉の声」というのがある。こちらはエゾハルセミの騒々しい鳴き声の中に、命のはかなさ、無常を感じたものであろうか。

東南アジアではセミの成虫をから揚げにして食べることが普通に行われているという。しかし日本では信州の一部を除いてセミを食べる習慣はないようである。しかも食べるのは成虫ではなく、リンゴ・ナシ園に大量に出てくる羽化寸前の幼虫だという。飛び立てば樹液を吸って果樹に害を与えるから、その前に食ってしまおうと言うことらしい。

小生は食べ物に好き嫌いはない方であるが、まだセミは食べたことがない。カイコの蛹はうまいそうだがこれも経験がない。食べたことがある昆虫はイナゴとザザ虫を佃煮にしたものとハチの子の缶詰だけである。

弓矢も知らないころの人間は、大型の獣を捕らえることができなかったので、たんぱく源の多くを昆虫に頼っていたらしい。そのころは油でから揚げしたり佃煮にすることもなかったはずだから、全部生で食べていたに違いない。好き嫌いはないとは言っても、生の芋虫やセミを食うのはごめんだなと思う。