7月23日(土)真夏の花
子どものころバスでも電車でも運転席にいちばん近い座席に座りたかった。運転手の動作が見られるばかりか前方と両サイドの景色か良く見えるからである。80歳過ぎてもその願望を引きずっているようで、席が空いていれば一等席に座りたいと思う。
梅雨が明けてバス路線の沿道を彩る花は真夏の花が主流になった。グラジオラス、タチアオイ、カンナ、ノウゼンカズラ、ペチュニア、マリーゴールド、ホウセンカなどなど、場所によって変化に富んでいて見飽きることがない。
一般家庭の庭に咲く花はフェンスに遮られて見えないところが多いけれども、掘割の両サイドの斜面や小公園の花壇は真夏の炎天が似合う花で飾られている。その多くはおそらくボランティアの努力で維持されているのだろう。
園芸好きで知られるイギリスを旅したのは2004年の5月から6月にかけてであったが、一般住宅は塀で囲まれたものが少なく、前庭は道行く人を意識して作られているのではないかと疑うほど、季節の花で見事に飾られていたのに驚いた。
花を愛でることにかけては日本人も引けをとらないけれども、その姿勢はイギリス人とはたいへん異なっているように思う。イギリス人は自分が楽しむと同時に外に向かってもその喜びを分かち合おうとするのに対して、日本人は塀に囲まれた庭の中で自分だけの空間と花を楽しむ傾向が強いようである。それぞれの文化だから優劣はつけがたいが、どうせ楽しむなら日本人ももっと開放的な方がいいような気もするがどうだろう。
子どものころバスでも電車でも運転席にいちばん近い座席に座りたかった。運転手の動作が見られるばかりか前方と両サイドの景色か良く見えるからである。80歳過ぎてもその願望を引きずっているようで、席が空いていれば一等席に座りたいと思う。
梅雨が明けてバス路線の沿道を彩る花は真夏の花が主流になった。グラジオラス、タチアオイ、カンナ、ノウゼンカズラ、ペチュニア、マリーゴールド、ホウセンカなどなど、場所によって変化に富んでいて見飽きることがない。
一般家庭の庭に咲く花はフェンスに遮られて見えないところが多いけれども、掘割の両サイドの斜面や小公園の花壇は真夏の炎天が似合う花で飾られている。その多くはおそらくボランティアの努力で維持されているのだろう。
園芸好きで知られるイギリスを旅したのは2004年の5月から6月にかけてであったが、一般住宅は塀で囲まれたものが少なく、前庭は道行く人を意識して作られているのではないかと疑うほど、季節の花で見事に飾られていたのに驚いた。
花を愛でることにかけては日本人も引けをとらないけれども、その姿勢はイギリス人とはたいへん異なっているように思う。イギリス人は自分が楽しむと同時に外に向かってもその喜びを分かち合おうとするのに対して、日本人は塀に囲まれた庭の中で自分だけの空間と花を楽しむ傾向が強いようである。それぞれの文化だから優劣はつけがたいが、どうせ楽しむなら日本人ももっと開放的な方がいいような気もするがどうだろう。