天使の図書館ブログ

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LOST。

2014-07-10 | 映画・ドラマ
 ※海外ドラマ「LOST」を大体のところ最終回まで見て、普通に面白いと思った感想+そこに含まれてるキリスト教的観念についての考察です。なので、「そういうの苦手……」という方はご注意くださいねm(_ _)m


 フールーでロスト、ようやく見終わりました!!(>_<)

 いえ、面白かったんです……面白かったんですけど、あの最終回で一体どのくらいの人が納得するんでしょうかorz

 わたし、ロストとは長いつきあい(?)で。最初に見たのがテレビで深夜にやってるのを見てでした。それで2まで大体のところ続けて見て、3と4はちょっと色々あってその時間帯にあんまり見れなくて

 2~3か月前くらいにどうしても「ゴシップガール」が見たくて見たくてフールーを契約。以来、ゴシップガールの他に懐かしくなってSATCを見たりしてたんですけど、途中で「そーいやロストって最後どーなったんだろ☆」と気になり、3と4のどことどこを見てないのかが思いだせず、まずは5から見始めることに。

 なので、わたしの記憶の中では1と2を見たのが相当昔ということもあり、記憶のあやふやな点があるんですけど(汗)、それでもとりあえず最終話まで大体のところ見た感想をば。。。


 ロスト→最後まで見ても、痒いところに手が届かない。

 ロスト2→1では痒いところに手が届かなかったけど、今度こそは……!!と思ったのに、やっぱり手が届かない(泣)

 ロスト3~4→だんだんに「島」の謎がわかってくる感じ。そして背中の痒いところに少しずつ手が届くようになっていく(孫の手を使え・笑)

 ロスト5→時間旅行??みんな鼻血なんか出しちゃって、本当にこれ大丈夫なのか?\(^p^)/

 ロスト6→最終シーズン。最終回の第17話を見る前の第16話までは、個人的には完璧だったと思いました。でも第17話……いや、いいんだよ。ここまで見てきて「損した」とだけは絶対的に思ってないんだから。でもでもでもでもde☆×∞。。。orz


 う゛~ん。確かに面白かったのです。ロストファンの多くの方がたぶん、1~2をずっと見てきて、「これちゃんと整合性を持たせて終わらせられるんだろうな?」とか「もし全部ただのハッタリと適当な辻褄合わせだったらブッ殺すぞ!!」という気持ちはチラと持ってたんじゃないかと思います

 わたしもそれが心配だったので、果たしてロストはDVD借りてくるほどなのかな……と思って、とりあえず一旦忘れることにしてたというか(^^;)

 でも今回、間違いなく絶対見てない5から見始めて「やっぱりロストすげえな!!」と思い、話の辻褄とか整合性もある程度ちゃんと合ってるのを見て、「映像世界に神降臨」と思うくらい、感心したというかびっくりしたというか、とにかく興奮したのです

 何より、一番感心したというか感動したのが、キャラクターの肉付けという部分だったでしょうか。人によって好みは分かれると思うものの、過去のフラッシュバックで、それぞれが何やら罪深い過去を背負っていることがわかっていく仕組みなんですよね。



 <※ここから超ネタバレ☆ですので、まだLOSTを途中までしか見てない&これから見る予定のある方はご注意ください

















 最終的に、オーシャニック815便に乗った人々は、「謎の島」に生きて不時着したのではなく――事故に遭ったのは間違いなく事実で、すべての人は飛行機落下時に亡くなったと見るのが妥当なのだと思います

 もっとも、これはわたし個人の意見ですので、「そうじゃない!私はこう思った!!」という別の意見があっても全然いいんです(^^;)

 ただ、ドラマを作ってる製作者の方のほとんどが、おそらくは基本クリスチャンで、そうしたキリスト教的観念が時々ドラマのあちこちに顔を出していたことを思うと……総合的に見て、そう考えるのが妥当っぽいと思ったというか。

 あのラストでもう、最初から見直そうという気はまるでないので、これからチェックしようとは思わないんですけど、あの煙(年齢不詳のブラックスモークさん・笑)に向かって聖書の句を唱えたところ、何故か身に害を受けなかったというシーンが2あたりかどこにあった気がします。

 なので、どうも信仰を持った人ならばあの煙を撃退できそうな可能性も示唆されてるんですけど、もちろんロストはそういうドラマの作りじゃないので、そこはそれで全然いいんですよね。ただ、最終話から逆にロストというドラマを考えた場合……あの「島」という場所はなんだったのかというと、「天国へ行く前に人間として腹の底までを調べられる場所」というか、何かそうした天国の手前にある中継地点、みたいに思えました(^^;)

 キリスト教的に言ったとすれば、「煉獄」や「辺獄(リンボ)」と言われる場所に一番近かったのが、あの「島」ということだったのではないでしょうか。

 そして、オーシャニック815便に搭乗していたほとんど全員がなんらかの形である意味「不合格」の烙印を押され、途中で脱落していくという見方も出来るのかな、なんて(^^;)

 でもキリスト教的神学の見方・考え方としては、それで正しいんですよね。「この世に義人はいない。善を行う者はひとりもいない」と聖書にはありますし、神に腹の底まで調べられて、無事に済む人間はひとりもいない……といったように書いてあるので。

 けれど、この己の罪のゆえに地獄というか、何かそうした場所に堕ちるしかない人間を救ったのが、十字架にかかり、全人類の血の贖いをなされたイエス・キリストでした。

 ジャックが島で自己犠牲を払ったのち、映像が切り替わってイエスさまの像が出てきますけれど、これはそういう意味だったのだろうと思います(ジャックのお父さんの名前がクリスチャン・シェパード(牧者)だっていうことからもわかりますよね^^;)

 登場時は格好良かったジャックですが、何やらだんだん悩み多き孤独なおっさんというか、ダメ男っぷりが目立つようになっていくジャック。でも彼がああしたキリスト的行為といえる自己犠牲を払ったから、己の罪深さゆえに地獄のような場所というか、悪魔のような霊のいる島に囚われた人々の全員を――解き放つことが出来たっていう、そういうことなのかなって思います。

 物語の途中、自分的に「流石!!」と思ったのは、誰が悪の側の人間で誰が善の側の人間なのか、まるでわからないことだったかもしれません。ある時は「実はライナスの言ってることが正しいのか?」と思い、また別の時にはウィドモアサイドが正しいようにも思え……そのあたりの登場人物の混線っぷりが、自分的にはロストというドラマの見どころのひとつだったような気がします

 あのフレンドさんたちは、結局なんだったんだろうとも思いますが、確かこの<友達>(20世紀少年?笑)が、サイードに「最後に勝つ側につけ」といったように言ってたことがありましたよね。

 あまりに何気ないシーンなので、他の方はたぶん「それがどーした☆」といったようにしか思わないにしても……自分的にはクリスチャン的メッセージとして、妙に気になるというか、心に残るところがありました。

 あのジェイコブさんという方は、旧約聖書に出てくるヤコブ(Jacob)さんをクリスチャンであれば絶対に連想します。そして彼には双子の兄弟にエサウさんと呼ばれる方がいらっしゃって、神さまはこのエサウさんじゃなくて、弟のヤコブに祝福を与えるのですよね。

 なので、最終的に絶対勝つのは神さまに祝福されたヤコブサイドだということがわかるというか。そしてイエス・キリストというのは、このヤコブさんの子孫ということに聖書ではなっています。

 そしてこの聖書の中では、終末には世の中がどんどん悪くなっていって、究極的な言い方をしたとすれば、善人はたまにしか点を入れられず、悪人のような連中が次から次へとゴールを決め、10,000,000対たったの10点といったような最悪な状態になる……みたいに書かれています(これはあくまで比喩ですけど、要約していったとすれば^^;)

 けれど、最後まで善の側にいて信仰から離れなかった人間は救われる……というのでしょうか。そうした聖書のメッセージが個人的には感じられました(そして最終的に神さまはその絶対的に不利な条件をすべて覆し、最後には100,00,000,000対ゼロくらいな感じで勝たせてくださるというか)。

 もちろん、ジェイコブさんも殺されてしまうし、まああの島に来てしまった人のほとんど全員がなんらかの悪を心に秘めていて「悪人万歳!!」といったようにも見えるのですけど、それでも最後まで希望はある、救いはあるし、もし尋ね求めるならば人は神(天国)を見出すことが出来る……といったようにも感じられるラストだったと思います。

 そしてこのジェイコブさん、もしかしたらわたし、登場人物で一番好きな人だったかもしれません。というのも、あのお母さんが最初に選んでたのはのちに黒い煙となる弟のほうだったのに、そうとわかっていてもお母さんの元を離れなかったことにキュン☆としちゃいました

 弟さんのほうは、子役時代はめっちゃ可愛かったのに……大人になってからは何やらどうでもいい悪党ヅラになっていて、めっちゃクールダウンしちゃいました(※人を見かけで判断してはいけません!笑)

 あと、6のあたりに道厳さんという名前の日本人の方が出てくるんですけど、真田さんが日本語しゃべってるのを見ると、同じ日本人としてはなんとなく微妙にクールダウンする感じでしたww

 いえ、真田さんは俳優さんとして素晴らしいと思うんですけど、向こうの方は「何やら神秘的で良いだろう」という感じで東洋人を投入したのだとしても、日本人的にはなんか「大阪で銀行員してた☆」とかあの格好で言われると……若干微妙な気持ちに(笑)

 そしてこの道厳さんもまた割合あっさり(?)殺されてしまい、彼が守っていたてんぽー☆もブラック・スモークさん(年齢不詳)に全滅させられ……このあたりですかね(いや、正確にはそのずっと前からだけど・笑)、最終回が除々に近づいているせいか、登場人物の扱いがどんどん雑になったような気が。。。

 そんでもって最終的に、「だって結局みんな最初から死んでるんだから二度死んだっていーじゃん!!(人によっては三度も死んでる・笑)」みたいな終わり方だったロスト。

 でも、あの複雑な人間関係の配置や登場人物の過去、そして未来が行ったり来たりしてるにも関わらず、大体のところ驚異的な整合性のあることを思えば、ロストは見て良かったドラマだったと思います♪(^^)

 他にも書きたいことは色々あるんですけど、なんにしても見終わった直後の萌的なものを吐き出せて良かった良かった(大いなる自己満足・笑)


 それではまた~!!






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