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いくつか前の記事で書いた、「水色の蝶を見た☆」頃の話なんですけど――その時にいた林道で、実は妖精の音楽らしきものを聴いたことがあります。
何分、わたしに音楽の天分がないもので、その音楽を聴いた時には「なんていうメロディなんだろう!これは絶対記憶しておかなくちゃ!!」と思い、その音楽を繰り返し脳内でリピートするようにしていたんですけど、やっぱりその数日後には忘れてしまっていました(^^;)
以前読んだことのあるファンタジー小説で、主人公が妖精のいる世界へいく……といったようなお話があったんですけど、確かにもし人間のほうに勇気があれば、そういう<妖精の門>のようなものって、見つかるのかもしれません。
その時のことは今もよく覚えていますが、夕暮れ時に紫とオレンジの雲がたなびいていて、本当にとても綺麗な空の色でした。
わたしはそのあたりをぶらぶら散歩していて、「陽も傾いてきたし、そろそろ帰ろうかな☆」って思ってたんですよね。
そしたら、丈の高い野原のずっと向こうから、そういう音楽が聴こえてきて……まあ、結構な山奥なので、実は人の住む小屋があって誰かが演奏してたっていう可能性はまずないといっていいと思います。
それと、風に木の葉がそよぐ音を詩的に捉えて「妖精の音楽」だと思ったとか、これはそういう話ではなくて――間違いなく規則正しい旋律の繰り返しがあったっていうことなんですよね。使っている楽器の中にハープがあったのは間違いないんですけど、それだけではなくて、本当に「魂の音楽」といえるような、それは本当に綺麗なメロディでした。
まあ、かといっていくら美しい旋律であるとはいえ、それは「この世のものではない」というくらいのものかといえば、そうでもなく……人間も真似をすれば同じくらいのメロディを奏でられるかな~くらいのものでもありました。
もしわたしに勇気があれば、丈の高い草の根をかき分けて音楽の聴こえてくる源を探す、ということも出来たのかもしれません。でも、何分陽も傾きかけてるし、音楽の元を探しだすことはせずに、そのまま帰るということにしたわけです(^^;)
たぶん、モーツァルトとかなら、森の中でそういう音楽を五線譜に音符として表せたと思うんですけど、あの時ほど自分に音楽の天分がないことを悲しく思ったことはないかもしれません
ベートーヴェンも、たぶん耳が聴こえなくなってからも作曲を続けられたのは、そういう何がしかの音楽のミューズというか、そうした存在の助けがあったのではないかと思われるわけですけど――まあ、わたしは文章しか書けない人なので、このあたりについては詩人のエミリー・ディキンスンの言葉を借りたいと思います。
「小さいとき、森によく行きました。へびに噛まれるかもしれないとか、毒の花を摘むかもしれないとか、妖精にさらわれるかもしれないと言われました。でも私は森で天使以外だれにも会いませんでした。天使の方が私よりずっとはずかしそうでした。ですから、多くのひとたちの言うまやかしなど信じません。」
これはエミリーがトーマス・ウェントワース・ヒギンスンに宛てて書いた手紙の一節なのですが、彼女は他に幽霊について、「彼らのほうがわたしより臆病だったと思う」といったようなことを詩に書いていた思います。
ようするに、詩神(ミューズ)の正体といったものは、エミリーのいうこの<天使>に近い存在といっていいと思うんですよね(^^;)
だから、わたしがあの時に聴いた音楽も、おそらくはそうした天使というか妖精というか、そうした存在が奏でていたものだろうというように理解しています(笑)
そしてベルべらに出てくるレンもまた、<彼ら>、美のミューズとも呼ぶべき存在がしょっちゅう訪れるので――それで絵を描いている、という感じというか。
創作裏話(?)としては、レンとミチルが別れるきっかけになったのは、彼がミチルとまた「アフガニスタンへ行く」という話を<彼ら>(or彼女たち)が聴いたから、ということになるかと思います。
レンがアフガニスタンへ行ってしまったら、また絵を描かない空白の時間が出来る、あるいは、気が変わって再びそこへ行って戻ってこない可能性もあるっていうことになるという。
そこで彼らというのか、彼女たちは一計を案じ、レンとミチルを別れさせ、サクラとくっつけることにした、というようにも読めるかと思います(笑)
彼らor彼女たちにとっては、ミチルが清廉潔白で美しい生き方をしているとか、サクラが堕落したビッチ☆であるとか、そんなことはまるで関係がないっていうことなんですよね
彼らor彼女たちにとっては、今現在レンこそが自分たちのインスピレーションを受けられるただ一人の「魂の皇帝」のような存在なわけですから……そのようなわけで、パブーさんの電子書籍のほうでは、レンの象徴として<皇帝>のカードを使ったといったような次第です♪(^^)
このミューズの存在をベルべら2のあとがき記事で説明しようとしてうまく書けなかったので――唐突なんですけど、かわりにこの記事をベルべら2のあとがき代わりにしたいと思いましたm(_ _)m
Part.1、Part2の両方、あるいはどちらか片方(笑)、読んでくださった方、本当にありがとうございました♪
いくつか前の記事で書いた、「水色の蝶を見た☆」頃の話なんですけど――その時にいた林道で、実は妖精の音楽らしきものを聴いたことがあります。
何分、わたしに音楽の天分がないもので、その音楽を聴いた時には「なんていうメロディなんだろう!これは絶対記憶しておかなくちゃ!!」と思い、その音楽を繰り返し脳内でリピートするようにしていたんですけど、やっぱりその数日後には忘れてしまっていました(^^;)
以前読んだことのあるファンタジー小説で、主人公が妖精のいる世界へいく……といったようなお話があったんですけど、確かにもし人間のほうに勇気があれば、そういう<妖精の門>のようなものって、見つかるのかもしれません。
その時のことは今もよく覚えていますが、夕暮れ時に紫とオレンジの雲がたなびいていて、本当にとても綺麗な空の色でした。
わたしはそのあたりをぶらぶら散歩していて、「陽も傾いてきたし、そろそろ帰ろうかな☆」って思ってたんですよね。
そしたら、丈の高い野原のずっと向こうから、そういう音楽が聴こえてきて……まあ、結構な山奥なので、実は人の住む小屋があって誰かが演奏してたっていう可能性はまずないといっていいと思います。
それと、風に木の葉がそよぐ音を詩的に捉えて「妖精の音楽」だと思ったとか、これはそういう話ではなくて――間違いなく規則正しい旋律の繰り返しがあったっていうことなんですよね。使っている楽器の中にハープがあったのは間違いないんですけど、それだけではなくて、本当に「魂の音楽」といえるような、それは本当に綺麗なメロディでした。
まあ、かといっていくら美しい旋律であるとはいえ、それは「この世のものではない」というくらいのものかといえば、そうでもなく……人間も真似をすれば同じくらいのメロディを奏でられるかな~くらいのものでもありました。
もしわたしに勇気があれば、丈の高い草の根をかき分けて音楽の聴こえてくる源を探す、ということも出来たのかもしれません。でも、何分陽も傾きかけてるし、音楽の元を探しだすことはせずに、そのまま帰るということにしたわけです(^^;)
たぶん、モーツァルトとかなら、森の中でそういう音楽を五線譜に音符として表せたと思うんですけど、あの時ほど自分に音楽の天分がないことを悲しく思ったことはないかもしれません
ベートーヴェンも、たぶん耳が聴こえなくなってからも作曲を続けられたのは、そういう何がしかの音楽のミューズというか、そうした存在の助けがあったのではないかと思われるわけですけど――まあ、わたしは文章しか書けない人なので、このあたりについては詩人のエミリー・ディキンスンの言葉を借りたいと思います。
「小さいとき、森によく行きました。へびに噛まれるかもしれないとか、毒の花を摘むかもしれないとか、妖精にさらわれるかもしれないと言われました。でも私は森で天使以外だれにも会いませんでした。天使の方が私よりずっとはずかしそうでした。ですから、多くのひとたちの言うまやかしなど信じません。」
これはエミリーがトーマス・ウェントワース・ヒギンスンに宛てて書いた手紙の一節なのですが、彼女は他に幽霊について、「彼らのほうがわたしより臆病だったと思う」といったようなことを詩に書いていた思います。
ようするに、詩神(ミューズ)の正体といったものは、エミリーのいうこの<天使>に近い存在といっていいと思うんですよね(^^;)
だから、わたしがあの時に聴いた音楽も、おそらくはそうした天使というか妖精というか、そうした存在が奏でていたものだろうというように理解しています(笑)
そしてベルべらに出てくるレンもまた、<彼ら>、美のミューズとも呼ぶべき存在がしょっちゅう訪れるので――それで絵を描いている、という感じというか。
創作裏話(?)としては、レンとミチルが別れるきっかけになったのは、彼がミチルとまた「アフガニスタンへ行く」という話を<彼ら>(or彼女たち)が聴いたから、ということになるかと思います。
レンがアフガニスタンへ行ってしまったら、また絵を描かない空白の時間が出来る、あるいは、気が変わって再びそこへ行って戻ってこない可能性もあるっていうことになるという。
そこで彼らというのか、彼女たちは一計を案じ、レンとミチルを別れさせ、サクラとくっつけることにした、というようにも読めるかと思います(笑)
彼らor彼女たちにとっては、ミチルが清廉潔白で美しい生き方をしているとか、サクラが堕落したビッチ☆であるとか、そんなことはまるで関係がないっていうことなんですよね
彼らor彼女たちにとっては、今現在レンこそが自分たちのインスピレーションを受けられるただ一人の「魂の皇帝」のような存在なわけですから……そのようなわけで、パブーさんの電子書籍のほうでは、レンの象徴として<皇帝>のカードを使ったといったような次第です♪(^^)
このミューズの存在をベルべら2のあとがき記事で説明しようとしてうまく書けなかったので――唐突なんですけど、かわりにこの記事をベルべら2のあとがき代わりにしたいと思いましたm(_ _)m
Part.1、Part2の両方、あるいはどちらか片方(笑)、読んでくださった方、本当にありがとうございました♪
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