え~と、今回も特に書くことないので(汗)、またゴシップガールのことについてでも、と思います
まあ、ちょっと色々長くなるので、今回は男子部、そして次回が女子部といったように、分けて書いてみようかと(^^;)
C&N&Dの中でわたしが一番好きなのは、なんといってもチャック
正直、登場時はただのゲス男にしか見えないチャックですが、自分が生まれたことでお母さんが死んでしまい、父親から嫌われてると思ってるとか、なんとも母性本能をくすぐる設定が次から次と(笑)
たぶん、GGについて何も知らない方がチャックとネイトの写真を見た場合――Nのほうがいいって言う女性のほうがもしかしたら多いかもしれません。
実際わたしも、ドラマ見る前に原作の1巻を読んだ時には……ネイト結構好きかな~☆とかぼんやり思ってました。
でもねー、なんかもうドラマ見てると、ネイトってなんのためにいるんだろうって思うことが時々あったり(^^;)
1~3くらいではそーでもなかった気がするんですけど、シーズンを追うごとになんか、脚本的に宙ぶらりんなところがあったような気が
これはなんていうか、演じてるチェイス・クロフォードさんがどうこうってことじゃなくて……ほんと、脚本的な問題として時々そう感じたといいますか。
まあ、わたしがBとCを贔屓にしてて、他の登場人物のエピソードなんかどうでもいい☆みたいな見方をしてるせいもあるにはあるんですけど、ネイトとかダンって、「あ~、そっちサイドのエピソードはちょっとつまんないんだよね~」と思うことがあり。。。
回によっては、そっちグループのエピソードも気になるし、こっちグループのエピソードも気なるし……っていう相乗効果で全体的に盛り上がることもあるんですけど、わたし的にはネイトは残念ながら、続きの気にならない空振りエピソードが結構多かったのです
なんていうか、せっかくあんなに格好いいのに、もったいないというか(^^;)
んで、これはただの冗談として書くことなんですけど、わたしの場合ブレアに共感して見てることが多いせいか、「ハンフリーってなんかムカつく☆」って思うことが結構あったり(笑)
もちろん、BとDがつきあう過程には説得力があったと思うし、わたし、ダンは唯一フィフスだけは結構好きだったかもしれません(髪型変わって小説家になったあたりから)
でもその前まではまあ、
ブレア:「(庶民のくせに、あたしの半径1メートル以内に近づかないでくれる?)ハンフリー」
チャック:「(おまえの先祖はブルックリンでドブさらいをしてたらしいな)ハンフリー」
ダン:「……おまえら、俺のこと呼ぶ前に変な含みをいちいちもたせるのやめろ」
みたいな、B&C目線でダンのことはずっと見てたかも(笑)
んで、ダンはフィフスで髪型変えるまで、ほっぺ☆のもみあげが気になってしょーがなかったような気が。。。
チャック:「ハンフリー、おまえはいつも何をもみあげに使ってる?」
ダン:「俺か?もちろん決まってる。日本の海苔の山本山さ」
ネイト:「マジか?僕、てっきりおまえはマジックでもみあげを書き足しているのかと……」
チャック:「フッ。マジックなら、絶対油性のマッキーだな。日本の文房具はアメリカ製のものより、断然イケてるぜ」
ダン:「そういうおまえこそ、もみあげには何を使ってるんだ?」
チャック:「俺か?俺も昔はおまえと同じく、日本の山本山を愛用してたんだが……ブレアがあれの最中にそろそろ山本山は食べ飽きたっていうんでな。近頃は韓国産の海苔を貼ることにしてる。あいつが上になった時は最高だぜ」
ネイト:「(爆笑して)あれの最中に海苔を食べるって、おまえら一体どんなセックスしてんだ?」
ダン:「俺さ、日本の山本山があんまり好きすぎて……腕とケツに山本山っていう入れ墨を入れることにしたんだ。そしたらセリーナ、それ見てなんて言ったと思う?」
ネイト:「(笑い死に寸前☆)」
チャック:「(真顔で)あいつの言いそうなことは大体わかる。「It’s CooL!!」とでも言ったんだろ?違うか?」
ダン:「ああ、そのとおりさ。この文字の中には、禅の深い思想が込められてるって、ピロートークしちまったよ。日本語で、上から読んでも下から読んでもこれはヤマモトヤマだっていう意味だって言ってさ」
ネイト:「……そしたら、彼女なんて?」
ダン:「ワイルドで素敵!!ってさ」
(ここでネイトは笑いを堪えすぎて死にました☆)
チャック:「フッ、おまえもなかなかやるな、ハンフリー。俺も昔、二等辺三角形って書いてある日本のTシャツを着て、女を口説いたもんさ。これは仏陀の尊い教えだとか、適当なことを言ってな」
ダン:「今気づいたけど、俺とおまえって意外と気があうな、チャック」
チャック:「ああ。おまえも95年のドンペリ、もう一杯飲めよ」
――なんにしても、わたしの中でチャックはサイコーの男です(笑)
それではまた~!!
動物たちの王国【第二部】-23-
隠しカメラの映像の監視については、警備室の警備員たちにノートパソコンを一台付与して、常に注意を払ってもらうことにした。
彼らは特段余計な仕事が増えて迷惑がるでもなく、むしろこの事態を格好の暇つぶしとして楽しんでいる向きさえあったかもしれない。
だがこの時、まるで犯人は隠しカメラが設置されたことを察知したかのように、その後何週間も行動を起こさなかった。とりあえずカメラの設置期間は三か月ということにし、それを過ぎたら取り外すということになってはいたものの――正月が明け、K病院でもまた新しい一年がはじまったという空気の中で、一月十日にそれとはまた別の事件が起こった。
昨年十月にあった慈鷲会病院の人工呼吸器のコンセントが抜かれていたという事件、十一月にもまた同系列病院でまったく同じ事件があり――世間を騒がせた記憶が若干薄れたかと思われた頃、K病院でも同様の事件が起きたのである。
十一階にある脳外科病棟で、交通事故が原因で昏睡状態となり、一年以上にもなる男性患者の人工呼吸器の電源が抜かれていたのである。K病院では調査委員会をすぐに設置したが、なんといっても元は慈鷲会病院に勤務していた関口五郎が在籍しているとあって、マスコミは彼の素性を調べあげるなり、<勤務医S>として槍玉に挙げていた。
翼と唯はといえば、この頃にはすでに「奇妙な下駄箱事件」のことも半分忘れ、お互いの部屋を行ったり来たりしつつ、半同棲的な生活を幸せに送っていたといえるかもしれない。
ただし、唯だけは手術室内における人間関係に多少煩わされていなくもなかったにせよ……。
この年の正月、翼も唯も実家へは帰らなかった。翼は実家嫌いというよりも、母親嫌いという理由があって帰省しなかったのであるが、唯のほうはといえば手術室の待機当番に大晦日も元日も当たっていたからである。
特段瑞島に「このとおり!」といったように頼まれたわけではないが、もし誰も人がいなかったら出勤しても良いと言っておいたところ、「本当にいいの?」と聞かれて頷いたといった経緯がある。
そして翼はといえば、緊急手術に備えて待機している以外することのない唯と園田、それに哲史と一緒に、休憩室でテレビを見ながらおせち料理を食べていたのであった。
「俺にとって今年の正月は、もしかしたら今までの人生で一番いい元日の迎え方かもしんねえな。R医大の救急部にいた頃ももちろん良かったけどさ。元日からこんなところで働いてる、なんて可哀想なわたしたち!って感じで、みんなで盛り上がったりしてな」
唯も一度だけではあるが、翼とナースの休憩室で正月を祝ったことがあるだけに――そのことを思いだしてくすくすと笑った。しかも翼はといえば、正月明けの五日頃に手渡しで職員のほぼ全員に年賀状を渡すのである。「おい、俺に年賀状だしたけど来てねえって奴は、机の上から勝手に持っていけよ」などと言いつつ……そして唯もまた、「チャイルドプレイ」のチャッキーがハサミを片手に「今年もよろしく!」などと言っている呪いの年賀状を手渡されたのであった。
「なーんかほんと、こうして見ると結城先生と唯ちゃん、お似合いですよね」
初日の出のプレイバック映像がテレビで流れている時に、園田が不意にそんなことを言う。翼が伊勢海老やら黒まめ、栗きんとんといったおせち料理の詰まった重箱を突付くその横で、唯がお茶を淹れていた時のことだった。
「なんだ、園田。そんなこと言ったらおまえと哲ちゃんだっていわゆるソウルメイトとかいう奴なんじゃねえのか」
「ソウルメイトねえ」と、園田もまた彼だけにおせちを独り占めにさせまじ、とばかり昆布巻きをぺろりと食べる。待機当番でさえなければ、ビールを飲むのにと思いつつ。「わたしと哲史くんってソウルメイトだったっけ?」
「さあ、どうだっけ?もしソウルメイトを魂の友と訳すのであれば、僕はみーちゃんのことをそう思ってはいるかな。でもどっちかっていうと、対等なパートナーみたいな感じに近いよね」
「あー、そっか。俺と唯の場合はそういう意味じゃ全然違うな。俺と唯の場合は俺のほうがちょっとでかい顔して、唯のほうが割り食ってるって関係性だから。でもまあ、俺も一応割り食わせてて悪いなっていう気持ちはあるから、他のところで埋め合わせるっていうかな」
「唯ちゃん、そうなの?」
お茶を飲みながら何も言わない唯に園田が聞くと、何故か彼女は頬を赤らめている。
「えっと、結城先生がそういうんなら、そうなのかなって……」
「そっかあ。でもわたし今、辰巳さんたちがなんで唯ちゃんをいじめたくなるのか、ちょっとわかっちゃったかも。なんかこう、ただ黙っててもハッピーなオーラが漂ってくるのよ。ちょうどいい機会だから言わせてもらうけど、結城先生、休憩室で今川さんたちが時々、どういうことを話してるか知ってます?」
「いや」
三十日の日に唯が作っていたうま煮をもぐもぐ食べる翼を見やり、(やれやれ。これだから男は)といった顔を園田はしてみせる。
「やっぱり先生、格好いいから他の普通の先生たちよりも目立っちゃうんですよ。で、なんかまるで芸能人みたいに「先週の日曜、Kショッピングモールで結城先生を目撃!」みたいな情報が結構ナース間では流れてるんですって。ちょっとケバイ系の綺麗なおねいさんと結城先生が歩いてて、彼女の手にはグッチのショッピングバッグが……とか、そういう話なんですけどね」
「おまえさ、それがいかに事実でも一月一日からそんな話を俺に振るなっての」
翼は若干不機嫌になったが、隣の唯のほうを見ても、まるで動じていないのでほっとした。
「ふうん。じゃ、事実だって認めるんですね、先生。っていうか、べつにあたしも結城先生の過去のプライヴェートのあれこれを詮索したいわけじゃないんですよ。ただ、幸谷さんたちが「羽生さん、二股かけられてるんじゃない?ううん、もしかしたら三股かもよ」みたいなことを唯ちゃんの前で遠まわしに言ったりするもんだから、それで腹が立つんですよね」
「いや、俺もそこは否定するぞ。大体な、二股かけたり三股かけたりしてる余裕は、今の俺には全然ねえの。休日ごとにほとんど一緒にいるんだから、そこのところは唯もわかるだろ?」
唯はただ、黙って頷いた。けれど、辰巳らが言っていた他の言葉が胸に刺さったのも事実ではある。「今はラブラブでも、将来的にはどうなるやら」、「浮気しない男なんてこの世にいるわけないじゃない」、「同じ職場で医師と看護師が恋愛した場合、泣く泣く辞めなきゃならないのは看護師のほうなのよね」……などなど。
「ま、なんにしてもわたしもオペ室主任として安心しましたよ。たま~にふたりがしゃべってるところを見るくらいじゃ、今の関係性がどうなのかっていまいちわかりませんから……でも、あたしと哲史くんがそうであるみたいに、先生たちも磁石にくっつく砂鉄みたいな感じなのかな~って思うし」
「砂鉄っておまえなあ……せめて折れた釘くらいにしとけよ、俺のことは」
「じゃあ哲史くんは、純度百パーセントの鉄かもしれないにゃん」
「そうだわん」
などという間抜けな会話を四人がしていると、不意に電話が鳴った。一階にある内科外来で、腹膜炎の患者が運ばれてくるため、至急オペ室の準備をしておいて欲しいという。
「正月早々腹膜炎とはな。俺たちより、その患者のほうがよっぽど可哀想すぎだろ」
そう言い置いて翼は、一階の内科外来のほうへ向かった。正月であるにも関わらず、待合室は人で溢れており、これでこそ救急当番のし甲斐があるといった雰囲気に包まれている。
翼は救急搬送口にふたりの内科医と看護師がひとり立っているのを見て、まずは状況を聞いた。そして今日自分は日直に当たっているわけではないが、そのパンペリの患者に手術が必要だったらオペを引き受けてもいいと申し出る。
ふたりの内科医のうち、ひとりは朝倉士郎で、もうひとりは若い研修医だった。翼のその言葉に力強いものを感じたのか、ふたりは心の底からほっとしたような、緊張感の緩んだ顔になる。
「もし今、結城先生が来てくれなかったら、内科医の僕たちだけじゃちょっと大変でしたよ。日直の外科系医師は今日、整形の山手先生なんですが……さっき電話したら、ものすごーく不機嫌そうでしたからね」
「そっか。というより、俺の中の感覚としちゃ、パンペリくらいで済むんならまだ可愛いもんだって気がするんだがな」
――こうして、翼は正月早々休み返上で手術することになったのだが、器械出しをする唯の姿を見て、思った以上に能力が伸びていると嬉しく感じた。普段、唯は脳外科手術を中心に器械出しすることが多いため、消化器外科の手術で一緒になることは少ないのである。
そして急性腹膜炎の手術が無事終わるなり、翼と唯と園田と哲史は、再び重箱を囲っておしゃべりすることになった。運ばれたきた六十七歳の中年男性には申し訳ないが、先ほど成功した手術のことはさておき、四人はテレビを見ながらくだならないことを言っては笑いあい、和気藹々と楽しい一月一日を過ごしたのである。
>>続く。
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