天使の図書館ブログ

 オリジナル小説サイト「天使の図書館」の付属ブログです。

Love Story~2~

2011-10-04 | 創作ノート
 ※使用させていただいているイラストは、幻想素材サイトFirst Moon様のものです。利用規約を守らず転載or再配布したりされないよう、よろしくお願い致します。


 一応念のために書いておくと、このお話は120%フィクションで、実話系の物語ではまったくないです

 そしてストーリーの約8割くらいが、主人公いづみの視点で書かれているので、言ってみればあくまで晴眼者視点で書かれた物語……といっていいと思います。

 つまり、視覚障害者の方の視点・観点に立って書かれたお話ではないというか。

 それよりは、そうした何かの障害を持たれた方に、いづみが<どう寄り添ったらいいか>を心の中で考えている物語といったほうがいいと思うんですよね(^^;)

 わたし自身は、もし視覚障害者の方の立場を中心にしたストーリーを書くとしたら、目の見えない方や見えにくい方自身が書いたお話を読む、というのが一番いいと思っています。

 でも、そうした点訳の逆になる点字で書かれた文章の訳本(?)みたいのって、あるのかどうかがわかりません

 もしあったら、是非読みたいと思ってるんですけど……というか、点字で書かれたそのままでいいので、「これが視覚障害者の本音ですよ」みたいなことを知りたいというか。。。

 ええと、盲人文学というのが言葉として適切かどうかってわからないんですけど――漢字がなくて平仮名ばかりの表記であったとしても、<文学>というのはわたし、十分成立すると思ってるんですよね。

 近いうちに例の(?)詩集の点訳に取りかかる予定なんですけど、でもわたし、自分の詩集を点訳したところで、それって実際どうにもならないようには感じています

 視聴覚障害センターさんにある図書館へは一度行ってきましたけども、「これ、点訳したわたしの詩集なんです!もし良かったら置いてください」なんて、とても言えない雰囲気でしたww

 第一、視覚障害者さんが借りるのって、大体有名タイトルのものが多い気がするんですよね(^^;)

 なので、仮に点字図書館へ置いてもらったところで、まあ借りる人もいないだろう……みたいな(苦笑)

 でも、わたしの頭の中にあるのはなんにしても、「とにかく作ってから考える☆」っていうことだったり。。。

 とりあえず、点字を覚えるのに勉強になっていいとも思うのでww

 ええとですね、点字図書館にいって思ったのは、どの本もとにかくびっしり点字で埋まってるということかもしれません

「そんなの、当たり前やがな☆」と言われてしまえばそれまでなんですけど――なんていうかわたし、点字が不慣れっていうのは当然あるにしても、そこまで長い文章だとやっぱり、朗読のテープとか聴いたほうがいいんじゃないかなって思ってしまうんですよね(^^;)

 それと同時にすごく気になってるのが、盲学校の国語の授業ってどんな教材を使ってるんだろうっていうことだったり。。。

 あの、はっきり言ってわたし、一応健常とか呼ばれる人間ですけど、小・中・高を通して国語の教科書に書かれてることで感銘を受けたとか、ほとんどないような気がします(^^;)

 でもよく、音楽が音学になったら、誰も楽しくないって言うみたいに――文学を文楽にする方法は間違いなくあると思ってて。

 わたしがもし点字で書かれたもので繰り返し何度も読みたいとしたら……やっぱり短い文章の中に何かのエッセンスがぎゅっ☆と詰まったような文章だと思います。

 たとえば、次のようなもの。


 この世には不屈の精神に代わるものはない。
 才能ではだめだ。才能を持ちながら成功しなかった人間ほどありふれたものはない。
 天才もだめだ。報われない天才は諺になりうるほどだ。
 教育だけではだめだ。世の中は教育を受けた落伍者があふれている。
 不屈の精神と決意だけが全能である。

(カルヴィン・クーリッジ)


 それでは、立ち上がって始めよ。
 いかなる運命にも屈することなく
 たゆまずにやり遂げ、たゆまずに追い求めながら、
 働くこと、そして待つことを学べ。

(ヘンリー・ワズワース・ロングフェロー)


 こうした文章だったら、何かちょっと疲れたり、落ち込んだりした時に繰り返しなんども読みたいと思うと思う。

 そして、もしわたしの目が見えなかったとしたら――こうした言葉があるかどうかって、人生に作用する影響がすごく大きい気がするんですよね(^^;)

 まあ、そんなことが点字で詩集を作ってみよう!という、わたし個人の動機かな、なんて。

 あと、この小説はお話が思い浮かんだあとも、「すぐに書こう!」とか「書いてみよう!」とは思えず、書くまでちょっと悩みましたww

 というのも、晴眼の方が読まれる分には問題ないかもしれなくても、目の見えない方や見えにくい方に読んでほしい物語かというと……書いたわたし自身は物語の中に「この部分は出来れば読んでほしくない」っていう箇所がいくつかあるからなんですよね(^^;)

 そんなわけで、一応一通り書き上がった今も「う゛~ん」と少し思っていたり。。。

 視覚障害ということでなくても、他にも<障害>というテーマで何かを書くって、難しいのかなって今思ったりしています。

 なんにしても、思った以上に文章長くなってしまったので、今回はこんなところで……。

 それではまた~!! 




最新の画像もっと見る

コメントを投稿