一カトリック信者(ジュゼッペ)の日々想い

聖ヨゼフを愛する一カトリック信者の日々を綴ったブログです。

聖なるカトリック典礼2

2018-09-14 07:54:15 | カトリック
教皇聖ピオ5世は、1570年7月に大勅令『クオー・プリームム(Quo Primum Tempore)』を出しました。これは、ローマ・ミサ典書を永久に有効なミサ聖祭として義務化しました。これがいわゆるみなさんの存じ上げてる「トリエント・ミサ」です。
しかし、実はこの聖ピオ5世の時に「トリエントミサ」が生まれたわけではありませんでした。長い歴史の中の一段階として聖ピオ5世が改訂したに過ぎなかったのです。ですからよくトリエントミサの歴史を500年と言う人がおられますが、「古代教会の聖体秘跡書以来、何世紀も綿々と続いてきたミサ典書」というのが正式な名称と言えます。

詳しくは色々なブログがありますが、以下のトリエントミサしか行わない聖ピオ10世会の小野田神父の論文が非常に分かりやすいので是非お読みください。

聖伝のミサについて黙考 --- 教会のため私たちに何が出来るでしょうか - Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた


最後に聖ピオ5世は大勅令の中で不可謬権を行使してこのように記しています。

『(トリエントミサに対して)絶対に誰一人として、余のこの許可、規定、命令、勅令、決定、認可、許可、宣言、意志、政令及び禁止のページに背反し、或いはそれに大胆にも背く事のないように。 もしも、誰かがそれを企てようと敢えてするとしたら、全能の天主、及び使徒聖ペトロとパウロの憤激をかうと言う事を覚えよ。』

つづく