
ミュージカル 太平洋序曲
2023年3月22日 14時~ 日生劇場
スタッフ
作詞・作曲:スティーヴン・ソンドハイム
脚本:ジョン・ワイドマン
演出:マシュー・ホワイト
編曲:ジョナサン・チュニック
翻訳・訳詞:市川洋二郎
音楽監督:キャサリン・ジェイズ
美術:ポール・ファーンズワース
照明:吉枝康幸
音響:山本浩一
映像:西田淳
衣裳:前田文子
キャスト
狂言回し:山本耕史
香山弥左衛門:海宝直人
ジョン万次郎:ウエンツ瑛士
将軍/女将:朝海ひかる
[老中] 可知寛子/ [たまて] 綿引さやか/ [漁師] 染谷洸太/ [泥棒] 村井成仁/ [少年] 谷口あかり/ [アメリカ提督] 杉浦奎介/[イギリス提督] 武藤寛/ [オランダ提督] 田村雄一/ [ロシア提督] 中西勝之/ [フランス提督] 照井裕隆/ [水兵] 藤田宏樹/ [少女] 井上花菜/ [スイング] 横山達夫
ソンドハイム生誕祭
歌詞検討会メンバー 可知寛子 杉浦奎介
ダンスキャプテン 照啓裕隆
歌唱指導助手・スイング 横山達夫
指揮 小林恵子
オーケストラの皆さん
市村座ぶりの日生劇場でした。太平洋序曲はなんどか演じられているようですが、観るのは今回初でした。最初のイメージでサイゴン的に悲しいお話かなと思いましたが、そういうシーンもありつつ、楽しめました。
入ったときに舞台の美しさに見とれ、どう展開されるのかなと思ったらこうきたかって感じ。
出演者皆さんにソロがある感じで皆さん本当に忙しそうで、次から次へといろいろな役を演じられていました。
水兵さんのシーンも、思ったほど暗い感じではなく(いけない事ではありますが)首を持つシーンは、ショウマストゴーオンの七衛門が作ったのかななんて勝手に思ったり(笑)
ソンドハイムは音楽が難しいとのことですが、今回のは割と耳なじみがよくて、結構好きでした。
海宝くんとウエンツくんの雰囲気も素敵で、主役だけどソロ少ないのが寂しいけど、二人の関係もラスト辛いけど素敵な感じに見えました。
今日はソンドハイム生誕祭ということで、歌詞検討会参加の3名と、コンダクター、そして照井さん、オーケストラの皆さんでトークショーがありました。
歌詞検討会のメンバーから、歌詞検討会の説明とか、歌詞検討会で歌詞が変わったところなど教えていただきました。
大きく違ったと思った話は、可知さんが後妻に入ったシーンでの歌。変更前は直訳なのか、言っている意味がいまいちでした。
その後指揮者の小林さんから今回の曲のソンドハイムの楽曲の説明があって、その中で、不協和音とか歌いにくいというのが、転調によることがあるという話が印象深かったです。その例として照井さん演じるフランス提督の歌を例にとって説明。4回も転調を繰り返し、普通なら転調の最初にオーケストラがガイドのように音をだすけれども、歌先行で転調していかなきゃいけない難しさなどをカツラをかぶって歌った転調バージョンと、オーケストラでトランペットが歌部分を演奏して転調しな場合を説明してくれました。転調によって手紙を渡す心情がどんどん高まる感じが伝わりやすくなっているソンドハイムの技術を知ることができました。
ラストの曲は、歌い手にとっては変拍子だけど、オーケストラは3拍子でずっと弾いていているということを、小林さんの指揮から教えてもらい、「私は誰のために指揮をしているのか」的な話が印象的でした。
もう1回観るので、その時は、今日聞いたことを気にしながら観たいなと思います。
開演前に食べた寅福ランチ。お腹いっぱいで眠気が(笑)
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