ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

114.老後2,000万円・・・?

2019-08-18 23:07:17 | 生活 お金 ファイナンシャルプランニング
 老後の金融資産が2,000万円必要という金融庁の報告書が問題となったのはつい数か月前のことだ。参議院選挙前だったせいかマスコミも大きく取り上げ、その論調が批判的だったゆえに与党側は火消しに躍起となった。その後、金融機関等が主催する資産運用をテーマにしたセミナーの参加者が急増したというニュースもあったが、今はどうなのだろう。そもそもが騒ぎ過ぎで、本来は国の方向性や社会保障制度と合わせて、国民的な議論が必要な問題だという指摘もあった。個人的にも、ニュースで将来不安にかられて右往左往する都会の若いサラリーマンや、セミナー参加者の急増を得意げにアピールする主催者を見て、少なからず違和感を感じていた。

 もちろん、セミナーや個別相談で情報収集したり生活設計を考えること自体は大事なことだ。一方、お金に対する価値観や生活レベル、仕事や家族の事情も人それぞれだから、将来必要なお金も人によって当然変わってくる。だから、あまり情報に振り回されずに、自分自身や家族にとって必要なお金の見通しを立ててみて、問題が見つかればそれに対してできることから考えてみればよいと思う。
 
 どんなにきれいなライフプランも緻密な課題解決策も実行できなければ意味はない。そして、実行するためにはお金(収入)は必要だ。その収入は、多くの場合働くことによって得られる。このあたり前のことを忘れて、「お金にだけ働かせよう」と思っても無理だ。つまり、若い世代も高齢者もできるだけ長く働いて、〝自分という資産を運用する”ことが大事と思う。

 あまり先々のことを考えてみても、計画通りの人生がすべてではないのだから、できるだけ健康でなるべく長く働き、身の丈に合った暮らしをしていれば、何とか生きて行けるだろうと思うと気が楽だ。いくらお金があっても、自身に関わったり支えてくれる人がいないと生きて行けないと考えると謙虚になれる。

 

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