ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

17.地震に備える

2016-06-09 22:11:02 | 生活 お金 ファイナンシャルプランニング
 この写真は、阪神高速道路である。今から21年前、この道路が横倒しになった。阪神淡路大震災の時である。当時の勤務先の本社から、損害調査の応援部隊として現地に赴いたことを思い出す。鉄の焼けた臭いと砂埃のなか、二人一組でカメラと地図を持って対象の家屋を1件づつ訪問した。「地震保険」に加入している家屋である。しかし、自分が地震保険に加入しているという認識がない方も多かった。おそらく、銀行融資で家を建てた時に加入する火災保険に付帯したことを忘れていたのだろう。だから、地震保険に加入していると知って「えっ、ホンマですか!そら助かるわあ・・・」と、驚く人も多かった。当方としても、できるだけ壁の亀裂や柱の傾きを見つけて、保険金の一部でも出るように調査報告書を作ったものである。地震保険は、倒壊した家を建て直すには十分でないが、当面の生活再建にかかる諸費用の足しにはなる。少しは気持ちの余裕にもなる。

 一方、東日本大震災の時、津波から命からがら生き延びた商店主がいた。店も自宅もすべて流され、途方に暮れていた。商店主は、生命保険会社から勧められた高額の保険に加入していたので、生活再建の足しになる何らかの保障がないか相談してみた。しかし、保険金は支払われなかった。なぜならば、生命保険は基本的に死亡や重度の後遺障害があった場合に保障するからだ。幸運にも助かったのだから、保険金の支払い対象にならない。このような場合、その後の保障は捨てて保険を解約し、返戻金を生活費等にあてる場合はある。しかし、ほぼ掛け捨て型の保険だとそれも適わない。

 地震に限らず、ライフプランやキャリアプランにも大きなダメージを与えかねないリスクいろいろある。それに対して、予防、軽減、転嫁(保険)などの対応があるが、それらが現実的に必要で有効なものか、時々見直す必要はある。私も地震保険には加入している。

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