ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

84.潮目が変わる

2018-03-21 05:49:10 | 仕事 キャリア ライフキャリア
 政治の世界で「潮目が変わる」という表現がある。情勢、流れ、パワーバランスなどが変わることを潮の流れや干満に例えたものである。そのような事は、職場においても起きる。退職、入社、人事異動、あるいは年度末総括や新年度方針等の影響で、職場の雰囲気や仕事のやり方が大きく変わることがある。特に3月から4月にかけては、程度の差こそあれ環境変化が起こりやすい時期だ。自分にとって良い方向に変わることもあれば、逆の場合もある。

 中学生の頃、夏の海水浴場で友人とのんびり貸しボートを漕いでいたら、気づかぬうちに沖合に流されて遭難しかけたことがあった。潮の流れに逆らって必死で陸に戻ろうとして焦っていたところ、幸い監視員のモーターボートで引っ張ってもらって陸に戻れたことがある。叱られた記憶もあるが、その時の疲労感や恐怖感、助かった時の安堵感の方が脳裏に残っている。

 仕事や職場においても、気づかぬうちに自分のあるべき姿や目標から遠く離れたところまで流されてしまい、自力で戻ったり軌道修正したりすることが難しくなっていることがある。飛躍した表現かもしれないが、「キャリアの遭難」という状況である。そうなる要因には、上司や同僚などとの人間関係や任される仕事の質量の問題など、個人の力では抗えない事柄もあるだろう。

 「潮目を読む」という言葉がある。状況の変化を見極め先を読むという意味である。潮の流れに身を任せるのも逆らうのも人生だが、節目では自分の身の振り方は自分で決めたいものだ。様々な環境変化から不安になりやすいこの時期。不安から逃れようと焦れば焦るほど追いかけられるもの。腰を据えて潮の変わり目を読み、できることから先手を打つことが必要と思う。もし、変えたくても変えられない状況なら、力のある人の助けを借りてもよい。漂流したり遭難したりするよりは避難する方が良い場合もある。潮目がいつか変わる。

 

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