よかったら、読んでみてね
ゆうこ:(ナレーション風に)私は、商店街の片隅で占いをやっている、「この冬は、首すじから色香を出したいゆうこ」。今日も世の中の迷える子羊を待っています。
夕方4時30分、小腹から大腹になりかけたころ、お客さんがやってきました。
ゆうこ:夜汽車に乗っても、不眠症♪ はぁー、誰も来ないなぁ。
???:あの、今いいですか?
ゆうこ:サルサぁ~、サルサぁ~、身も心も自由になるイケメンさん。あなたのお名前は?
???:チーズトリプルバーガーを、薮ちゃんとケイティに暖かく見守られて食べたので、「みまれちゃん」って呼ばれています。
ゆうこ:では、みまれちゃんの悩みはなーに!?
みまれ:こたつの上でスタンバイしてるみかんの気持ちがわからないんです。このモヤモヤした気持ち、解決してください。ゆうこ!!
ゆうこ:まぁ、いつの間に私の名前を・・・。そうねえ、じゃあ、そのこたつの上に乗ってる、プレーンクラッカーとか、きんつばとか、イボイノシシとか、猿渡たなぞうの気持ちとかは・・・。
みまれ:わかります。
ゆうこ:随分と自信たっぷりね。猿渡たなぞう、幼名あけび丸の気持ちはわかるってゆーの!?
みまれ:もちろん。
ゆうこ:あけび丸。あの子も随分と気丈夫の持ち主で、どんな困難にも負けず、人生を切り開いていったわ。
みまれ:そうなんです。先物取引とか株の売買で、大負けに負けても、サラーとした髪なびかせて・・・。
ゆうこ:待ちゆく、女・子供のハートを瞬時に、碁盤の目にしていったわ。
みまれ:京都府出身だったんだ。あけび丸は。
ゆうこ:そうよ。弱冠5歳で、大人が出入りする「きもすい屋」で、鰻の蒲焼き焼いてたわ。
みまれ:「きもすい屋」って、純粋にきもすいしか出さないはずじゃあ・・・。
ゆうこ:そういうところが、こたつの上のみかんの気持ちもわからなくしてるのよ!!
みまれ:え!?
ゆうこ:人間闇が深いほど、光がまぶしく輝きを増す。
みまれ:まじでわかんないんですけど・・・。
ゆうこ:みかんが人待ち顔して、こたつの上で待ってるけど、それだけじゃないのよ。みまれちゃんの背中におんぶして、ある場所に行ってみたいのよ!!
みまれ:ちょーうける。自分のことをおいしく、食べてくれる人を待ってるだけだと思ったけど・・・。ある場所ってどこなんですか!?
ゆうこ:バングラデシュ、ラジシャヒ管区にある、パハルプールの仏教寺院遺跡あとよ。
みまれ:えっ!?
ゆうこ:日本育ちの温州みかんがまさかねぇ~。ゆうこもびっくりよ!!なんでも自分の中の燃え盛るビタミンPの成分があふれすぎて、行ってみたいんだって。
みまれ:Cが光なら、Pが影。あーでもここんとこスケジュールがキツキツで、来年の8月位まで待ってもらえるかな。
ゆうこ:ちょうどね、その頃には、マーマレードになって、瓶詰めの中にいるから、持ち運びやすいし、あけび丸も幼稚園が夏休みで退屈してるはずだから。
みまれ:わかりました。これでスッキリしたので帰ります。ゆうこ、ばいばーい。またね!!
ゆうこ:一大事解決!!みまれちゃん、さわやかにかえったわ。さあーてと、ゆうこもみかん山ほど食べて、お肌ツルツルにしちゃうぞ~!!
みかんのすじのビタミンPは、強い味方。「この冬は、首すじから色香を出したいゆうこ」でした。
今回は髙木雄也くん編です。ほうほうほでした