よかったら、読んでみてね
昔々あるところに、優しくて、勇敢でな男の子が住んでいました。
いつも濃いめの桃色のベレー帽をかぶっていたので、「こもベレちゃん」と呼ばれていました。
今日は、大好きなママに頼まれて、おばあちゃん家に行く途中です。
「この前、おばあちゃんに会った時、自分はジェームス・ディーンの生まれ変わりだって息巻いてたけど、今度は、誰の生まれ変わりになっているんだろう?」そんなことを考えつつ、トコトコ歩いていたら、目の前に大きなお屋敷があり、その隣にブルドーザーが半分つっこんだままのおばあちゃん家がありました。
こもベレ:おばあちゃん、こんにちわ。
おばあ:良く来なすったねぇ。早く中におはいり。
部屋の中は、おでんのおいしいにおいと、大量の豆麩と、1つのドラゴンフルーツが置いてありました。
こもベレ:きゃ!おばあちゃんと同じ位かわいいピンク色のなにかがある。
おばあ:未知の生物に興味津々じゃね。こもベレちゃんは、本当にかわいくて、かしこい子じゃよ。
こもベレ:おばあちゃん、これなーに!?
おばあ:三角サボテンの果実で、ドラゴンフルーツさ。
こもベレ:へぇ。これ食べられるの?
おばあ:もちのろんじゃよ。さぁさ、手を洗ってきて、おばあにかわいい反抗を2・3してから食べようね。
こもベレ:どおゆうこと!?反抗って・・・。
おばあ:物心ついた時には、戦時中でアレだったし。筋肉量がとんと減った70代に突入すれば、周りから、ごはんはよく噛んで食べろとか、あんまりでっかい薬を飲むな。もーう自動車も自転車も脂身もあぶないからひかえろとか・・・。四六時中、周りからやいのやいの言われて・・・。
こもベレ:世間なんて自分勝手なものだもんね。
おばあ:THO(そう)さすが利発なこもベレちゃん。唯一のおばあの理解者じゃよ。おばあだって冥土の土産に反抗してみたいんじゃよ。
こもベレ:ぽっ(赤らむ)で、ぼくの好きな反抗でいいんだよね。
おばあ:おねがいします。
こもベレ:いやだ、いやだ。このドラゴンフルーツのピンクの皮がスルーと取れるのやだぁ~。もっと悪戦苦闘したのちに食べたい!!大変で難敵な皮とたたかって、5-6で負けてたのに、最後サヨナラホームランかっ飛ばして、ホームを踏んで、さわやかな汗をたらしながら食べるぅ~!!
おばあ:東京ドームっぽい景色が見えてきたけど、それにしても、こもベレちゃんの前に、誰か1人ランナーがいたってことかい?
こもベレ:うん。
おばあ:その人はだれだい!?
こもベレ:ジョージ・レーゼンビーさん。
おばあ:えっ!?あのジェームズ・ボンド役の2代目の人かい。あー、あのお人もかっこ良かったねぇ。うんうん。
こもベレ:あの人がサードから、華麗にホームへ走って、その後ぼくもそのベースを踏んだら、相当・・・。
おばあ:はぁ~そりゃあ、世の女の子たちは、メロメロさぁ。おばあだってポォーとして、4日前に家に突き刺さったブルドーザーに乗って、どっかの土木工事に行くにきまってる。
こもベレ:ね(ウィンクぷらす投げキッスをする)じゃあ、そろそろぼくはおいとまするね。遅くなるとママが心配するから。
おばあ:そうかい。じゃあタッパに入ったドラゴンフルーツ持っておかえり。食べやすいようにカットしたから。
20分後、ヌンチャクを振り回しつつ、美容体操していたママの元へ、こもベレちゃんはかえりました。
今回は、岩橋玄樹くん編です。ほうほうほでした
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