よかったら、読んでみてね
昔々あるところに、優しくて、勇敢な男の子が住んでいました。
いつも黄緑のベレー帽をかぶっていたので、「どりベレちゃん」と呼ばれていました。
今日は、大好きなママに頼まれて、おばあちゃん家に行く途中です。
どりベレ:あーもうこのあたりは、区画整理されて、たっかいビルばっかりになって、空がせまいなぁ~。中原中やんさんが生きていたら、さぞかし悲しみが色濃くなって、かぶってる帽子に肉マンだけじゃなくて、他の何かを・・・。
おばあ:おやおや、こんな所で、まさかの高見山さんそっくりのどりベレちゃんに会うなんて・・・。
どりベレ:おばあちゃん。こんにちわ!!
おばあ:まぁまぁ、ますます高見山さんそっくりになって、感無量じゃよ。抱っこさせておくれ。よっこいしょ!!
どりベレ:わぁ、空が近くなった。わぁーい、わぁーい
おばあ:あれっ!?高見山そっくりになった割には、体重がめっちゃ軽いねぇ。稽古後のちゃんこ、残してるんじゃあないだろうね。
どりベレ:あのね。おばあちゃん。
おばあ:聡明で色白で。だけど、ブランコに乗ったかと思ったら、すぐ飽きて、今度は、ぶつかり稽古に飽きちゃったのかい。
どりベレ:あのー、最初から話がへんてこなんだけど、一つ、一つ聞いてもいーい!?
おばあ:身内中の身内じゃないの。なんでも聞いておくれ。
どりベレ:まず、そのおばあがかぶってる、勇敢なお相撲さんの高見山さんのお面、取ってもらっていーい?
おばあ:ぬはぅ!!やっと頭と首が軽くなった。あー、空気がおいしいし、世の中ってこんなに広かったのかい。
どりべれ:どしてこんな感じで毎日暮らしてたの。重いし、大変だったでしょ。
おばあ:みーんなおばあが悪いんじゃよ。遅ればせながら、「ゆうちゅうやん」っていうのにどハマリして、毎日毎日、どりベレちゃんが二人でブランコ乗って、歌ってる映像見てニヤニヤしてたら、他のこと何もできなくなって・・・。
どりベレ:んっ!?ブランコに乗ってるぼくが二人で歌って・・・なーにそれ?
おばあ:ありゃあ、かっこいいけど、少し髪の毛が長すぎて、男は、やっぱり角刈りが一番。
どりベレ:ぼく、1人しかいないし。ゆうちゅうやんじゃなくて、もしかしてユーチューブのことだと思うよ。
おばあ:ぬっへっ!!そうなのかい?
どりベレ:うん。その歌ってる二人の人もかっこいいの?
おばあ:うん。うん。高見山さん位、いやもう少し背が低めだけど、かっこいいし、耳にいろんなもの差して・・・。あれ、やっぱアレかい。はりかなんかでツボマッサージして、頭の血のめぐり良くしてるのかい?
どりベレ:多分ファッション。で、その二人の特徴もっとおしえて!!
おばあ:んーなんだろ。もーう13000回はみたのに・・・。あっ!!米好きだね、1人の人は。うんうん。で、もう1人の人は、区画整理してない、荒れた土地にたたずんでるのがすごく絵になるね。
どりベレ:え~、誰の映像見てるんだろう~。それに高見山さんとぼくは、真逆だけど・・・。
おばあ:そのキラキラの顔のおでこの照り返しがすごくて、どりベレちゃんのこと高見山さんだと勘違いしたんじゃよ。ごめんね。
どりベレ:あ~、ぼくのおでこに映った、お面の高見山さんの絵を見て。なるほどね・・・。あっ!もうこんな時間。ママが心配してるから、そろそろおいとまするね。ばいばい。
おばあ:今度しっかり、おうちで、灰色とか青色もいいけど、やっぱり黄緑のブロッコリーと卵かけごはん、ごちそうするからね。ばいばい。またね!!
今回は、薮宏太くん編です。ほうほうほでした