よかったら、読んでみてね
ゆうこ:(ナレーション風に)私は、商店街の片隅で占いをやっている「とけい通りゆうこ」。今日も、世の中の迷える子羊を待っています。夕方4時30分。小腹から大腹になりかけたころ、お客さんがやってきました。
???:こんにちわ。今いいですか?
ゆうこ:キャハ!突然のイケメンさん登場。どうぞどうぞ。あなたのお名前は?
???:肉汁に溺れそうになって、心の浮き輪を握りしめたので、「うきりちゃん」って呼ばれてます。
ゆうこ:まぁ。カップ麺の湯切りみたいな、面白い名前ね。じゃあ、うきりちゃんの悩みはなーに?
うきり:あー、はい。実は最近、四字熟語に詳しくなんなきゃいけない局面が多くて…。
ゆうこ:えっ?四字熟語って。フレーフレー、うきりちゃん。がんばれがんばれ、う・き・り!!
うきり:そうそう。「あなたの未来の子育てを応援します。おーよしよし、お母ちゃん、帰ってくるの、遅いね。」って、ちがーう。子供もいないし、四字熟語だし。ゆうこ、どうして一文字も合ってない、応援のこと言ったの?
ゆうこ:まぁ、いつの間に私の名前を。だってうきりちゃん、声は大きくてよく通るし、胸のポッケに、5mの紅ショウガ入れてるし。
うきり:そうそう。「こんなにあったら、1年中、冷やし中華と焼きそば食べれるね。」って、ちがーう!!ゼーゼー。(酸欠ぎみ)
ゆうこ:うきりちゃん、麦茶、どうぞ。
うきり:はい。ゴクッゴクッゴク。ふぅ~~。あのですね(少し怒)。
ゆうこ:みなまで言うな、うきりちゃん。
うきり:はい?まだ何も言ってないけど…。
(コロコロコロン・・・)
ゆうこ:げっ!?賞味期限があと7ヶ月ある、イモヨーカンが地面に落ちちゃった。もーう、しょうがないなー。よっこら…んげっ!!
うきり:どしたの?ゆうこ。
ゆうこ:あいたったった…。イモヨーカン取ろうとして、腰ひねっちゃった。
うきり:大丈夫?ぼく、取りますよ。袋に入ってるから、かろうじてセーフ!!
ゆうこ:ごめんね、うきりちゃん。2人で食べようかなっと思ったら、落っことしちゃった。面目ない…てへ。しっかし、困ったわぁ~。今、シップなんて持ってないし。どうしよ…。
うきり:じゃあ~ん。これっ、使ってください。三里先までどしどし歩ける、泣く子もだまる、「金次郎シップ」です。
ゆうこ:なあにこれ?
うきり:昔の苦学生、二宮金次郎と・・・縁もゆかりもない人が…。
ゆうこ:うんうん。
うきり:サラーッと作った、ハイパースーパーシップです。よく効きますよ。ゆうこ、腰出して。
ゆうこ:え?(顔が真っ赤)でも…でも…。
うきり:ぼく、シップ貼るのうまいんで。一瞬で終っちゃうんで。
ゆうこ:そーお?じゃあ貼る時、3・2・1ってカウントダウンしてね。怖いから。
うきり:わかりました。じゃあ、いきまーすよぉー。3・2・1・4・5・6・7。
ゆうこ:うわっ!?待って待って、うきりちゃん。何で数が増えちゃうの。びっくりして、血圧上がっちゃうよ。
うきり:ごめんなさい。サービスで増やしてみたんですけど、じゃー、はい。ペタッ!!
ゆうこ:んぎゃあ~!!ひえ~!!上がった血圧、急降下しちゃう。う・き・り・ちゃ~ん。ストーップ!!
うきり:あーはい。
ゆうこ:ゆうこで遊ばないで。教えるから、うきりちゃんに最適な四字熟語。
うきり:ぜひお願いします。
ゆうこ:これなんかどお!?「疾風勁草」。厳しい試練や環境にあるとき、初めて意志が堅固な人であることの例え。新明解四字熟語辞典より。いいでしょ。かっこいいし、使いやすいから。
うきり:へぇー。ゆうこ、博識ですね。
ゆうこ:えっへん!!疾風がはげしく吹く風のことで、勁草が強い風の中に、折れずにいる強い草の意味よ。出典は上に同じよ!
うきり:すごーく、いいですね。あ、でも、どちらかとゆーと、僕よりゆうこの方が…。
ゆうこ:なーに?うきりちゃん。
うきり:シップくさい芸風のおばさんってことで…キャハ!
ゆうこ:「そうそう。シップくさいし、お昼の食べ過ぎで、ゲップは出るし」って、ちがーう。
うきり:あっ、そろそろ、「おしえて!!邪馬台国先生」第3話、「恋の中間テスト、一夜漬けではむずかしいのだ」が始まる時間なので、帰りまーす。ゆうこ、またね。ばいばーい。
ゆうこ:あーあ、一大事未解決。うきりちゃん、イモヨーカンのこと、忘れて行っちゃったわ。
遠くの四字熟語より、近くの邪馬台国先生か。しょうがないから、今日は夜中まで、カーネギーと七並べして、イモヨーカン食べちゃお。
四字熟語より、3時のおやつが楽しみな、「時計どおりゆうこ」でした。
前回は山田涼介くん編でしたが、今回は有岡大貴くん編です。
3日に1度はソフトクリームを食べたい、ほうほうほでした