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ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
そんな風に感じている今日この頃。Blogでメモっておきたい。

「子育てを誤った」 と、その親は嘆く

2007年05月22日 22時50分14秒 | Weblog
[個人史]: 現代日本史 団塊世代 1970年代中後期

私自身の事を云えば、 若いときからすでに老け気味の私を 一番応援してくれたのは 戦争を知らない世代親世代 (以下、親世代と記す) ではないかと思う。 なぜなら 成人した親と子で仲が良い割合を探すと、 その占め方は少ないだろうと思うのだ。 ならばおのずと その想いは 年齢が自分の子に近く 親しみを感じる者に向く。

<社会の頂点と無力な若造>
私が成人した頃は、 親世代 が 社会の頂点を占めていた訳で、 次の社会を担うべき息子達の愚痴も (私は若く社会的影響がないので) 簡単に漏らしてくれていた。

しかもさかのぼる事、 私が高校生の時から アルバイト で生計を立てていたものだから、戦争を経験している 親世代 には 私の姿が 戦災孤児 と重なるのか、 本当に親しく応援して頂いた。

それだから今に至っても、 親世代 は 最近の若い者とは話が合わず、老齢に至った息子・娘とでは 気を遣うが、 私とならば気軽に(いつの時代の話でも)会話が出来る と、いまだに親しくして頂く。

<子育てを誤った>
私が最初に耳にしたのは 戦地から復員(帰還)してくるときの 復員列車の様子を話してくれた時だった。

「 戦争が終わり 暫くして日本に戻って来たとき その変貌に驚いた。 復員兵として乗った列車の中を 子供が大声を出して 走り回っても その親は注意もしなかった。 こんな子育てで将来の日本はどうなる!? と思っていたが 結局、自分勝手な大人達が社会に溢れてしまった 」

今から30年以上前には、すでに 日本の子育ての失敗が 日本社会を被い始めていた。

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<文教科学委員会質疑>法律を変える資格がない..

2007年05月22日 16時28分42秒 | 格差社会と政治
[現代日本史]: 教育改革 教育基本法改正

本日の 国会中継「参議院 文教科学委員会質疑」 を聞きながら どのように考えても 明るい日本の将来が見えてこない。

安倍首相は やりたいこと の理由が 『戦後レジュームからの脱却』 だから、 その教育改革を行う動機 は、現在の教育現場を 否定 することから始まったに過ぎない。

委員たちも、 学校でのいじめや自殺、 子ども達全般に広がる 学力の低下 などを認めて 当初は 改革 に燃えた事だろう。

だが、よくよく突き詰めていくと、 学校教育の現場だけを変えても イジメや自殺が無くなる訳でもなく、 改革された学校が 天下りの為の新しい受け皿にされたり、 政治と癒着する者たちに 食い物にされる構図が浮き彫りになる。

結局、 当の子どもたち一人一人の上に立った話 にはなかなか成らない。

さらには、 委員会質疑を聞いている私も思う事だが、
どのような討議を繰り返したとて これまでも数々の重要法案を 議席数の力で強引に 成立させてきた 政府・与党(自民党・公明党) である。 事の最初から 『質疑をやるだけの意味を成さない』 と思ってしまう。

日本国民の一部の 戦前復古主義者(帝国主義者) たちが現代日本の政治とカネを握るいま、 法律を変える事は 日本全体の国益を損ね、日本の将来を破壊するに十分な行為だ。

記録する。

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回想:水子供養寺の住職

2007年05月22日 14時30分00秒 | Weblog
[個人史]: 社会世相 1970年代後半~1980年代

好景気が続く日本社会で 水子供養 が大きく騒がれた(流行した)時期があった。

子を儲け(妊娠し)たが 理由があって 子供に ”いのち” を与えなかった(与えられなかった)女性たちがその 心の内にある苦悩 を公に現しはじめたのである。

私が 各地を回った頃 のこと、 初老の男性に出会った。
自宅に招かれ 話をしたが、 彼に職業を尋ねたとき 「水子供養の寺」 を経営していると答えた。 その時は大変に失礼ながら 職業が寺の坊主 と聞いても ありがたみなどは微塵も感じさせない人物だった。

それはさておき、
私が話をすると云うよりも 彼の職業上の苦痛を聞いてあげることが必要だった。

<住職の悩み(子殺しの内容)>
初老の男性は、「『産み、育てる事が出来なかったので わざと(くみ取り式の) 便所に産み落として殺した』 とか 『大きなお腹を柱に何度も打ち叩いて流産させた』『襲われて(レイプされて)出来た子供だから 産まれてすぐ口と鼻を押さえて死んで貰うしかなかった』 等々..と、毎日毎日、聞かされていたらウンザリする」 と彼なりの悩みを私に話した。

<その息子>
しばらく私と話していて気が済んだのか、思いついたように 「息子とも話して貰えないか?」 と言い出した。 「息子が他人様の娘さん(高校生)を自宅に連れ込み、一緒に暮し始めて3ヶ月にもなる」 という。
 ・・・・
話してみると、高校2年になった息子は、素直だがまるで反応がない。 大人(・親)の云う事には「はい」と何でも同意するが、 自分自身で考えさせると全く先に進まない。 それまで私は シンナー中毒の少年や 知的障害者 にも会っていたが 彼らのほうがもっと 『自分』 を持っていた。

<保護者責任放棄>
父親に 『奥さんと別れてから子供に何を教えてきたのか?』 と尋ねても、「放っておいても子供は大きくなった」 と答え、「この家の数軒先に別れた妻が住んでいる」 との話から突き詰めていくと、 子供が小さな時には 互いに相手が子供を躾(しつけ)てくれるだろうと考えていたようだった。

<どうなる!? ニッポンの将来>
男子高校生の両親が どんな状況であったかは判った。 が、もう一人、 自分の娘が男の子の家に入り浸って同棲状態でありながら その娘の親は一度たりとも迎えに来る事もなかったと聞いて 『こんな親が増えて、ニッポンの将来はどうなる!?』 と大いに憤ったときだった。

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平易に語ろう 『戦後レジュームからの脱却』 (4)

2007年05月22日 01時32分03秒 | 格差社会と政治
[近代日本史]: 安倍首相 構造改革(小泉改革)

<軍国主義復古>
小泉政権時代からの 靖国参拝 や、 その 靖国参拝問題 の最大の原因である A級戦犯 について 「東京裁判では戦犯として裁かれたが、 日本国内においては戦犯ではない(英雄である)」 発言など。

さらには 日本軍が行った悪行 について、 近代の歴史認識として 美化 してしまうなど、 戦前・戦中 の日本と同じような感覚を持っているようだ。 そして、 平和憲法である 9条改正目的の 国民投票法 を成立させるなど あらゆる状況が 戦後日本が築いてきた国家文化 を否定する行動だ。

<摩訶不思議な『戦後レジュームからの脱却』論>
政府・与党(自民党・公明党)・官僚・財界 が一体となって 推し進める 『ニッポンの改革』 すなわち 安倍首相の云う 『戦後レジュームからの脱却』 の中身は、

GHQ占領下で行われた 日本の民主化 政策の全般、 すなわち、
◎1. ごく一部の権力者・財界人が支配する 大日本帝国主義 を破壊して 日本の政治と憲法を国民全体のものとし、 ◎2. 戦犯として日本が犯した戦争責任を明確にし、 ◎3. 財閥を解体し、 また、 地方の大地主制度 を解体 するなど、 あらゆる分野で ”平和で民主的な国家 を築いてきた日本の歴史” を、頭から否定する事『戦後レジュームからの脱却』 ということらしい。

『改革』 を旗印にしながらもその実は、
戦後の反省を忘れ 格差社会を国家の基調とした 大日本帝国時代 の再来 に向かっている事だけは 間違いないと確信 できる。

ただ不思議なのは、
「米国に押しつけられたから それを正す(旧体制下に戻す)」 と云いながら、 現代の米国からの要求をなんの抵抗も無しに 自ら積極的に応えようとする 政府・与党(自民党・公明党)の 実像 である。

これでは救いようのない ただの アホ だ!

(完)

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