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ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
そんな風に感じている今日この頃。Blogでメモっておきたい。

ジョージィは見た! 『男と女』 の物語(4)

2007年05月23日 23時18分44秒 | Weblog
[個人史]: 男と女、恋愛、性、1980年代中後期、 羽田、 旭川

旭川発の プロペラ機が羽田に着いた 後、

女性のこころを静めるのも 私の仕事 である。 なぜか ふらっと旅に出た先では たいがいこのような展開になってしまう。
すっかり 闇に覆われた 空港で立ち往生もできない。 彼女をなだめすかして モノレールに乗り JR浜松町駅 まで出た。

浜松町駅はかつて私が 通勤に使っていた駅 だから 少しは様子が分かる。 以前見かけた駅中レストランに誘って食事をしながら話を聞いた。

いきさつはこうだ。
彼女に好きな彼が出来た。 彼女は結婚したかった。 両親に反対された。 彼女は彼と結婚したかった。 彼と彼女は二人で北海道に駆け落ちした。 最初は優しかった彼が次第に暴力を振るうようになった。 始めは彼女も我慢したが耐えられなくなった。 何度も彼から逃げ出した。 逃げ出すたびに彼に見つかって引き戻されて また暴力を振るわれた。 スキをみて彼女は逃げた。 そしてやはり空港で見つかって引き戻された。 今日 彼のスキをついて逃げ出し 初めて彼に見つからずに飛行機に乗る事ができた ...。

<家にお帰り..>
彼女は 両親に反抗して駆け落ちし、家を出たのだから、 絶対に両親の許しは得られない。 と、悩んでいたのだ。

彼女が 「家に帰ろう」 と勇気を得るまで 30分ばかりも説得をつづけただろうか。
「家に帰る」 との決心を確認して 自宅に電話することを勧めた。 するとまた彼女の 勇気が萎えた。 再び 30分ほど説得を続け ようやく 両親の住む自宅に電話する決心を固めた。

手持ちのテレホンカードを渡し、励ますと 彼女は 店の外の(駅の) 公衆電話へと向かった。

<安心>
店内で待つ事数分。 彼女は電話出来ただろうか? 親御さんと話は出来ただろうか? と彼女の帰りを待った。

再び店内に姿を見せた彼女は 「嬉しい! 両親は駅まで迎えに来てくれると云ってくれた。 本当に良かった。 うれしい。」 そう云いながら 笑顔で戻って来た。

<頑張れ!>
横須賀線の乗車券とグリーン車の切符を買い与え、 私が下車する 横浜駅までの間 繰り返し彼女を励ました。 彼女が 横須賀駅で両親と再会するまで その心が萎えないよう祈りながら 彼女一人を残して 私は横浜駅で降り、 その日の 旅 を終えた。


※注: 当時の私は電車で 横須賀に行った事が無く 京急線も利用した事が無かった。 もし彼女を乗せる電車を間違えたとしたら 理由 はそれだけである。

(完)

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ジョージィは見た! 『男と女』 の物語(3)

2007年05月23日 21時24分15秒 | Weblog
[個人史]: 男と女、恋愛、性、1980年代中後期、 羽田、 旭川

ある休日の朝、
買い物にでも行こうかと部屋を出ると あまりにも空が澄み渡っていたので、 そのまま羽田に向かい 札幌へと飛び立った。 実は (いつものように) 何の脈絡もなくふらっと 旅 に出かけてみたくなったのである。

千歳空港からバスで 札幌市内に入ったが 特にやりたい事がない。
暫くブラブラして、さて帰ろうかと思ったとき、「そうだ、時刻表で見たプロペラ機に乗って帰ろう」 と、旭川に向かった。 ジェット機には何度も乗ったが プロペラ機は初めてだ。 どんな乗り心地かとワクワクしてた。

<騒ぐ女>
搭乗すると 座席の位置はほとんど一番前で、もちろん窓側である。(といっても隣に客は乗っていない)
飛行機が飛び立つ前、 通路反対側の少し後方の女性客が騒いでいる。 「飛行機は初めて。怖い!怖い!」 と、 スチュワーデス(当時の呼称)を手こずらせていた。

プロペラ機が飛び立つと 私の座る右側を下に傾かせ、旋回しながら ゆっくりと高度を上げていく。 ジェットのようにすぐに高度が上がらないから 「落ちそうだ!」 と かなりドキドキの乗り心地だった。
 ・・・・

羽田を間近に控えた頃、 再びスッチー(Cabin Attendant)が騒いでいる。
シートベルトを締めなくてはならないのに あの女性客がトイレに閉じこもってしまい、 いくらノックをして声をかけても 絶対に出て来ようとしないらしい。
 ・・・・

<帰れない!>
飛行機は羽田に着いた。 皆が飛行機を降り 歩いて 空港出口へと向かった。

出口へと向かいながら、
「そうだ。 彼女が 飛行機が初めてなら 羽田も初めてだろう。」 そう思い、 『出口まで案内しましょうか?』 と、 遅れて後を歩いて来た彼女を待って声を掛けた。

「はい! お願いします」 と、応える彼女と一緒に歩き、 やがて空港ビルに近づいたとき、

「帰れない! 家には帰れない!」 としゃがみ込み、 再び彼女は騒ぎ始めた。

(続)

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JR東海道線: 無敵の 『通勤ラッシュ』 攻略史 (後)

2007年05月23日 15時29分06秒 | Weblog
[個人史]: 1990年代初頭~中期


<集まって来る>
朝の通勤ラッシュに混み合う JR横浜駅 のホーム、 私が最後尾に乗り込むドア は 電車の発車直前にはほぼ収まっているのだが 他のドアではまだ悪戦苦闘している。

通常の場合は、 人間心理として「乗れない!」と諦めて他のドアに行くには勇気が必要だが、 通勤は 毎日同じ時間帯の同じドア位置を使うのが心情だ。 それでもいよいよ乗れないとなったなら、ほぼスッキリ収まって電車の発車を待つだけの私の乗ったドアにも駆けてくる。

<性差別>
サラリーマンがやって来ると 少しは助けてやるのだが 元々私が収まった状態で 「ぐ・ぐ・ぐ・・」 と背中でうめき声が聞こえているし、 極限状態でバランスを保っているから 後から来ても乗せてあげられない。

ある日小柄な女性がはじき出されたか ドアの前にやってきて 「乗せて!」 とばかりに微笑んだ。 体力弱者は断れない。 背後から数人の 「うげ!げ!...」 の悲鳴を耳にしながらさらに奥へと押し込み 何とか一人分のスペースを確保した。

<乗せただけでは済まない>
私の周りにいれば 必ず乗れる と気づいた女性(たち)だが 私が提供できるのは ドア側だ。 (背後に先に乗ると地獄だ)

私が一人ならば ガラス窓にギュウ詰めで押しつけられながらも ちゃっかりと 背後にいるサラリーマンの肩を利用して、凝った自分の背中を指圧しながら通勤していたのだが、 きゃしゃな女性が 私とドアの間に立ったなら 女性に全体重を掛ける訳にはいかない。

毎日毎日、腕を突っ張って かばっていたら ずいぶんと腕力がついた。 さらに 女性には接触しないようなるべく離れようと 指を突っ張って支えていると ずいぶんと指の力も強くなっていった。

そんな状態が JR東海道線の 箱形座席から 横長座席の車両に 移るまで続いた。
(JR東海道線・上りでこうなのだから、後年の東急・東横線(上り)通勤は 「なにするものぞ」 なのである)

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JR東海道線: 無敵の 『通勤ラッシュ』 攻略史 (前)

2007年05月23日 13時55分07秒 | Weblog
[個人史]: 1990年代初頭~中期

前回の 『通勤エピソード: JR東海道線、朝のラッシュ (マナー) 』 を (続) で閉めて以来 忘れていた。


<JR横浜駅の背押し>
近年、早朝の 「JR東海道線 上り」 電車に乗車していないので最近の状況は判らないが、 1990年初頭 は、 1980年代初頭 同様に 横浜駅にも 『背押し』 の習慣は残っていた。

電車に乗るときには 通勤を共にする皆さん同様 私も降車駅の階段付近の 車両とドア に乗りたいのである。 それはつまり 思いっきり混み合う場所を意味する。

1980年代前半以降、 私にとっては 久々の 東海道線通勤であったが 満員電車でも確実に乗る手腕は衰えていない。 降車駅の JR新橋駅 で真っ先に降りるべく、 乗車駅の横浜では 一番最後に乗る事にした。

乗客が多い電車ドアなので いつも数人の駅員・アルバイトが待機していたが、 私はわざと 他の乗客を押し込むように 一番最後に乗る事にしたのだ。

<迷惑な背押し屋登場>
やってみると できた。 失敗率は非常に低い。 車内に押し込んでくれようとする 駅員・アルバイト さんに対して、 「(手伝わなくとも)大丈夫!」 と云っている内に、 私がいれば 駅員さん達は 来なくなった。 逆に 朝の通勤時、 私がホームの定位置に立つと 「いま~す!( I'm here )」 と 私から手を挙げて合図した。
駅員にとっても 実にうさんくさいジョージィなのである。

それでも私の姿を確認したなら、 駅員・アルバイトさん達は 別な 混むドアの前で待機した。

(続)

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<政府・柳沢厚労相>いらつく国会答弁

2007年05月23日 11時39分38秒 | 格差社会と政治
[国会中継]: 衆院予算委 集中審議 消えた年金記録

<国会中継は NHK がお勧め>
国会中継は インターネット配信による 衆議院TV もあるが、 映像では やはりNHKの中継(Live)のほうが 情報量は深い(多い)。

さて、
年金記録について、 社会保険庁 が手書き書類からコンピュータ化した際に生じた 記録消失 について、 民主党議員が 柳沢厚労相 に質問したが、 安倍首相と同様に 説明がくどいばかりで 全く中身のない 長い長い 言い訳答弁を繰り返すに止まった。

<選挙の時は年金問題をほのめかすが..>
与党席から流れる 民主党議員に対する ヤジ と云い、 世論調査では毎回第一位となる年金問題に対して 小泉政権を継承する 政府・与党(自民党・公明党) は、 全く改善するつもりはない。

大多数の 年金受給者が 生活に窮しつづけ、 おおくの 若者が 失業や低所得に あえぎ続けるだけで 自民党・公明党 の 選挙戦は有利に進む。 そのほうが 不徳の 政権与党 は安泰であるからだ。

格差社会は大きいほど 「小泉改革」、 「戦後レジュームからの脱却」 が成功する。 参院選も楽勝である。

記録する。

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<80代脳死患者>延命中止で医師の書類送検

2007年05月23日 01時47分54秒 | 格差社会と政治
呼吸器外し、医師を書類送検=脳死状態の患者死亡-延命中止、家族が依頼・和歌山 (時事通信) 5月22日16時32分配信
【記事抜粋】 和歌山県立医大病院紀北分院(同県かつらぎ町)で昨年2月、人工呼吸器を外された患者が死亡し、県警が殺人容疑で当時助教授だった50代の男性医師を書類送検していたことが22日、分かった。脳死状態の患者について家族が延命治療の中止を求めていたという。・・・ 県警は同年3月末、病院から届け出を受け、今年1月に書類送検した。呼吸器を外したことと死亡とに因果関係があり、死期を早めた可能性があると判断した。
[記事全文]

脳死状態の80代女性。 家族らが話し合って 呼吸器外し を依頼。
医師は 何度も「外せない」と説明し 職責を果たした。

これで書類送検は可哀相だ。

ちなみに私は 臓器提供等の意思表示カードを作って携帯しているから、 脳死判定されればいつでも まな板の鯉 状態だ。 消費期限切れ! と捨てられても文句は言わない。

<電車内の「SOSシール」>実は役には立たないと思う理由

2007年05月23日 01時17分48秒 | 格差社会と政治
JR東が車内に「SOSシール」…連続暴行事件受け (読売新聞) 5月22日20時38分配信
【記事抜粋】 JR西日本の特急列車内などで起きた女性客への連続暴行事件を受け、JR東日本は今月末から、非常通報装置の位置を乗客に知らせる「SOSシール」を張り出す。・・・ JR西日本では事件を受け、すでに一部の特急列車にガードマンを配備したり、通報ボタンを乗客に周知するためのステッカーを張ったりしている。
[記事全文]

JR東西 の 非常通報装置 ならびに 装置位置を知らせる 「SOSシール」 で問題が解決するとは まさか! 考えてはいないだろう。

通報ボタンを押すくらいなら 乗客は当事者二人に対して行動する。

車内のチカン同様に、 被害者女性が助けを求めて騒がなければ 周りの乗客は カップル同士の痴話喧嘩かふざけているのか? としか判断できない。 そんな状況で 通報ボタン など押せるものか。

私が東海道線で通勤していたときにも 朝のラッシュ時の車内トラブルは目にしていた。 満員の電車内で男性からの暴力行為に 女性は無言で抵抗するから 他人同士のトラブルなのか 知り合い同士の痴話喧嘩か全く判断がつかない。

脅されて、怖くて 声も出せなかった。
そんな日本人女性は 可哀相だが その時点で殺されたも同然だ。 それを知っているから犯罪者は堂々と行動するのだ。 SOSシールが何の助けになるものか。