ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
そんな風に感じている今日この頃。Blogでメモっておきたい。

[戦争を知らない世代] 初期世代は団塊よりもさかのぼる

2007年02月28日 00時26分28秒 | ベビーブーマー
「戦争が終わって僕らは生まれた、戦争を知らずに僕らは育った...」 とギターをつま弾きながら私もよく歌ったものだ。 おかげで 団塊世代が代頭するように戦後生まれだけが 「戦争を知らない世代」 だと 今日に至るまでずっと勘違いしていた。

昭和16年生まれの人物と一週間ほど時間を使い長い時間話し合った。
地方の有力者の家庭に生れた彼の話によると 戦争中の事は 士官を目指していたという父親から聞かされた話しか知らなかった。 出身地である新潟県の一都市だけは 山本五十六 を輩出したとの事で 米軍によって徹底的に攻撃された様だが 自分たちは 疎開していて 爆撃は経験していないようだと話してくれたのだ。

昭和一桁生まれの私の母は 地方で生まれ育ち、爆撃は受けなかったものの敵国機が上空を通過するときには空襲警報が鳴り渡り 防空壕に避難したとか、夜になっても ランプの光りが外に漏れないよう カバーをかけて明りを灯していたと話してくれるが、昭和二桁に入って生まれた叔父や叔母・親戚たちになると 微妙に当時の事は記憶には無い様子なのである。

そもそも人が明確な記憶をたどれるのはいくつ位までか? 5歳? 6歳?
しかも太平洋戦争開戦前に結婚したという東京・山手生まれの お嬢様育ちのご婦人 でさえ 『終戦間近の空襲の時には地方へ疎開していましたから田舎暮らしでノミには悩まされましたが戦争の悲惨さなどは経験していませんの』 と明るく話してくれた。

従って、戦後世代 だけが 戦争を知らないわけではなく 昭和10年代の中後期の戦中生まれもまた戦争を知らない世代と言えよう。

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