万葉集ブログ・1 まんえふしふ 巻一~巻八

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0867 吉田宜

2008-05-16 | 巻五 雑歌
枳美可由伎 氣那我久奈理奴 奈良遅那留 志満乃己太知母 可牟佐飛仁家里

君が行き 日(け)長くなりぬ 奈良道(ならぢ)なる 山斎(しま)の木立も 神(かむ)さびにけり

天平二年七月十日


「あなたが(新天地へ)行ってから、ずいぶんと日が経ちました。奈良へつづく道にある、庭園の木立も、年月を経て荘厳で神秘的です」

天平2年(西暦730年)7月10日

●山斎(しま):池や小山のある庭園