白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

fake

2008-10-26 | 日常、思うこと
私の頭の中には、いつの頃からか、 薄命そうなピエロがひとり棲んでいて、 それは、紗の服かなんかを着込んで、 そして、月光を浴びているのでした。 ともすると、弱々しげな手付をして、 しきりと 手真似をするのでしたが、 その意味が、ついぞ通じたためしはなく、 あわれげな、思いをさせるばっかりでした。 手真似につれては、唇も動かしているのでしたが、 古い影絵でも見ているよう― 音はちっともし . . . 本文を読む