白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

くるぶし

2008-09-07 | こころについて、思うこと
祖父は、今生きていれば、今日でちょうど90歳。 21年も前に死んだから、もう殆ど覚えていない。 黄疸でからだは真っ黄色、黄河で泳いだようなふうになり、 歩くこともできないくらいに衰え弱って、 座敷を這いずって、病院からの迎えの車に乗るために 玄関のほうへそろそろ進んで消えていった、 その痩せたくるぶしを見たのが、僕の見た最後の姿だった。 おじいちゃん、よくなるよ、と、話しかけた覚えがある . . . 本文を読む