舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

ただのお猿にならないために

2014-01-13 04:33:52 | ダンス話&スタジオM
先日フラの衣装と流行の記事を書いたところ、とんでもない噂を耳にしました。

なんと、どこかの教室や他業者のデザインを剽窃する不届き者が居るというのです…

ひ、人が苦労して作った物をパクって美味しい思いだけ頂こうなんて冗談じゃない
というわけで、本日のお題決まり~(←ああっすでに文字色が)


数年前、見出し画像のような衣装を作りました。
ちょうどそのとき踊った新曲の作者の人が「外で仲間とのんびりしている時に思いついた」とおっしゃっていたので、外を散歩しているイメージで製作したものです。
本来、衣類ではなく家具などに使うという特殊な生地は、立体感のあるカラフルだけど上品な色合いのプリントでした。
つばが広めの帽子(ラウハラハットを使いたかったけど、流石に団体でそこまではね~)にレイポオをつけて、首には主張の強すぎないシェルレイを。
何かと「夜」「照明」なイメージの衣装の多いスタジオMの衣装の中で、エレガントさを損なわずに「日中」「太陽光」な感じの衣装が出来上がって、個人的にも気に入りましたし皆さんの評判も上々でした


しかし、その1シーズン後。
某イベントで目撃したどこかのフラダンスチームの装いに我々は衝撃を受けました。



うっわ、帽子がダダ被り!!!


そうです、そのチームはそれまで帽子なんか使った事も無かったのにいきなりの帽子です。
何故このタイミング。
簡単ですね。ウチのをパクったんですよ。
漠然と「どこかの」とか書いてますがセンセイまでよく存じ上げており、我々が帽子を使った時の彼女の反応もリアルタイムで存じておりますので、濡れ衣とは言わせませんぜ(笑)。


まあ、良いと思うのは分ります。じゃあパクっちゃおうという発想も(若干安直といわざるを得ませんが)理解できます。
それにしたって使い方に問題がある。あり過ぎです。


ひと言で申し上げるなら、この使い方では完全にぼくのなつやすみです。
その原因の半分以上を占めているのが「被り方」!
成人女性はこんなおでこ丸出しの被り方をしちゃいけません!!
ああ、今の話題と関係ないけどついでに言うと、レイポオもおでこ出して被っちゃダメですよ。ちゃんと王冠みたいに平らに被ろうね。

さらに、帽子にごってりと造花のレイをつけた上、首にまで同じく造花のレイをつけているのもいただけません。しつこすぎだ。
元ネタであるところのウチがシンプルなレイにとどめてあったのを見てないんでしょうか。

これが仮に生花のレイだったらいいんですよ(色の組合せを失敗しない限り)。もっとスッキリ身体にも帽子にも馴染みますからね。
でも造花のレイってほとんどの場合、ボリュームがありすぎるんです。どうしても使いたいなら、ハズせない部分だけにしてあとのボリュームをきょくりょく抑えないと。

だと言うのにこの人達ときたら、ご丁寧に100円ショップ辺りでしか売っとらん開いたハイビスカスのレイとかやっちゃって恥の上塗り状態です。
え~、開いたハイビスカスはレイに使いません。
ハワイのレイスタンドでも見た事無いでしょ?無いはずです。アレ「機械でこねてる手ごねハンバーグ」より悪質なウソ商品だと思うので、全国の100円ショップは是非とも即刻廃盤にして欲しい(笑)。


そして最も悶絶モノなのが練習着かと見紛うTシャツとパウ(笑)。
ああ、Tシャツだったかキャミだったかチューブトップ(シャーリングの奴)だったか忘れましたが、何でも同じようなものです。練習着っぽいパウですべて台無しです。
これ着ちゃったが最後、ぼくのなつやすみにラジオ体操代わりにフラダンスやってる図にしかなりません。


今回のお話は、この手のゴムゴム海賊みたいな帽子をフラの衣装に用いる場合、特に大人が使う時には、くれぐれもトータルコーディネイトに気をつけないとぼくのなつやすみ化するので十分な注意が必要だという教訓です。




って、そうじゃないよ。
まねっこマーチの話だよ(←コレもなんか違う)。




とにかく、問題のぼくのなつやすみ軍団(仮名)は「帽子イイ!→ウチもやる!!」という発想のもと、目に見えたうちで最も印象に残った「帽子」だけを切り取って、安易にまねっこマーチしてしまったわけです。
よくよくみれば、ゴムゴム海賊系の帽子がぼくのなつやすみにならないヒントはウチの衣装のあらゆる所に散りばめられているのに、そういったモノの一切を注意深く観る事無しに、一番目立つところを切り取ったのですね。
コレを猿真似といいます。


猿真似というだけあって猿でも出来るようなやり方のまねっこなので、「どういう効果を狙っているか」が一切考慮されておりません。
しかし、これでは「あ~、こいつアレをパクったな」ってのが丸出しで恥ずかしいだけで、肝心の効果は一切望めないのです。

で、世の中の猿真似するお猿さんを見ていると、ホントみんなコレなんですよね。
目立つところばっかりパクってて、肝心の部分をまったく見てないの。
こないだの記事で言った「シルバーサテン×黒レース」だって、デザインは昔ながらの只のムームーだし。


ちなみに、ご存知の方も多いと思いますが、そのドレスの上に被っていたのはお葬式で被るようなネット付の帽子でした。

ネット付の帽子……。

ええ!?!?
まさかコレも猿真似!?!?


いやはやホント、あのカタログ見た時は真っ先にウチのコレ思い出しましたよ(笑)。
にしてもコレはドレスに合わせて帽子の型から特注で作ってもらったんですが、あのカタログに載ってたのはどう考えても冠婚葬祭用の既製品…。
んな、普通のフォーマル帽子をいきなり凡百なフラダンス衣装に合わせたって、魔法みたいに素敵になったりしませんや。


もひとつちなみに、同じ業者さんの一番新しいチラシに

こういうのがあるんですが、まさかコレ、


コレのパクリって事は無いよね(笑)。

まっさかね~、いくらなんでもこんな大手業者さんが、こんな田舎の小教室がもう3年以上前からやってる事を今更パクるなんて恥ずかし過ぎるもんね~、有り得ないよね~。


ともかく、パッと見をパクる事はそれこそ猿にだって出来ます。
でも人間がパクる以上、
せめて元ネタより改良してみせなさい。
却って劣化してどーする。

特にプロの業者さんがやる以上、そのくらいの気概は持っていただきたいものです。
って、安易にパクるんじゃなしに素敵なオリジナルを考えてこそのプロなんだけどね。ホントはね。









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そういや、母マミちゃんは新しい遊びをクラスで流行らせて喜んでたらしいけど、私は自分のやってる事真似されるとアッタマ来てたなあ、小学校のころ……。

1月12日(日)のつぶやき

2014-01-13 04:31:42 | 徒然話

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