舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

カーネ(男性)のフラ

2006-03-31 23:52:49 | Hawai'i
ハワイ語で男性を「カーネ」といいます。(※女性は「ワヒネ」)

最近、日本でもだいぶカーネ・ダンサーが増えてきましたね。
ウチのスタジオでも、今度のチャリティコンサートのに出演される男性が今までに無く大勢いらっしゃいます

もちろん、本場ハワイではカーネのフラも盛んです。
なんたって、もともとフラは男性のみしか踊れなかったというくらいですから。
カーネのフラはエレガントな女性のフラとは踊り方がかなり異なり、直線的で力強く「男らしい」印象が強いです。

こないだから取り上げているメリーモナークでも、男性のフラは素晴らしい演技がたくさん観られます♪
ということで本日は、おすすめハラウ(カーネ部門)のご紹介です


ハラウ・ナー・カマレイ(クムフラ:ロバート・カジメロ)

ハワイアン・ミュージシャンとして名高い方ですが(昨年の発表会のデモンストレーションで私達が踊った「ワイキキ」を歌っているのがこの方です)、優れたクムフラでもあります。
ご本人のクムからのご指示だそうで、カジメロ師はカーネ・クラスしか持っていらっしゃいません。
しかし、このメンバーというのが皆さん揃いも揃って踊りも歌も一流のマルチ・パフォーマーなのです...!!

私が初めて生でナー・カマレイの演技を見たのは、ハワイのショッピングセンターにある大型ブックス&ミュージックストアを訪れたときでした。
この日、滞在最終日のトドメのCD集めを決行していた私達は、偶然カジメロ師とハラウのCD発売記念ライブイベントに居合わせたのです

会場はCDショップに備え付けられたステージ。
その中央にピアノが置かれ、そこで弾き語りをするカジメロ師を取り囲んだハラウの皆さんが、カブリツキ状態の私達の眼前でパフォーマンスをしてくださったのです。

カジメロ師はいつもながらすばらしい美声です。
しかも、驚くべきことにハラウの皆さんの歌がこれまた巧い!!!
皆さんの上品なフラもこころゆくまで拝見できました。
「カーネの踊り方は力強い」と書きましたが、ともすると力が入り過ぎがちなカーネのフラにあって、ナー・カマレイの皆さんのフラは肩の力が抜けていて、男性らしくありながらもあくまで優美。
豊かな声量でもって至極ソフトに歌うカジメロ師の歌声にピッタリの踊り方でした。
あああ、私もあんなフラが踊りたいなぁ...

とウットリしてるうちにイベント終了。
それからカジメロ師にサインをいただく機会に恵まれたので、早速ゲットしたCDを携えて馳せ参じ、「初めまして~日光から来ました!!今日のライブ素敵でしたッ」と申し上げたところ、カジメロ師から驚きのお言葉が...
なんと、"I love Nikko!!"とおっしゃってくださったのです

このときは「さすがカジメロ師、お気を遣って下さって」と恐縮してたんですが、後日発売されたフラレアのインタビューに「日光が大好き。日光で庭を掃いて暮らしたい」という驚異のコメントを発見し、カジメロ師の心からのお言葉であったことが分かりました。
う、うれしいよう。人生で最も故郷に誇りを感じた一瞬でございました。


カジメロ師とナー・カマレイの皆さんは、昨年のメリモでこのうえなく素晴らしい演技をし、総合優勝を果たしました。
カヒコの演技が始まってカジメロ師の歌声が流れ出した瞬間、広い会場を埋めた5,000人が水を打ったように静まり返り、全員が全身を耳にして聴き入っていた様子が、映像からもリアルに伝わってきます。
そして、完璧としか言い様のないアウアナの演技!!
全員が曲をしっかり理解していなければ達成出来ない表現力と、ダンスとしての美しさの両方を兼ね備えた、理想的なフラといえる演技でした。
ああああ、しつこいですが私もこういう風に踊りたいィ~~!!

と女の私も激しく憧れるナー・カマレイの皆さんですが、彼らのメリモ出場は数年に一回だそうなので、残念ながら今年の出場はありません
しかし、カジメロ師はミュージシャンとして毎年メリモで活躍されるので、もしあのソフトで豊かな美声が聞こえてきたら、ぜひ画面にご注目下さいね。

ブログランキング参加してみました。クリックして頂けると幸甚の至りです。