二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

海紅句会・3月~たゆたうもの

2018年03月15日 | 俳句
昨日今日と関東地方は5月並みの暖かさだとか・・・

句会の会場までは徒歩20分なのですが

昨日は途中で上着を脱いでしまいました



それではさっそく主宰の特選句から



ぽつねんと父が来ており春の星  妙子

(亡くなったお父さんが来ているように感じた。「ぽつねんと」がいい。「春の星」で「ぽつねんと」が活きてくる)



梅ふふむみんな無口に神楽坂  敦子

(「神楽坂」が「梅」からちょっと離していて活きている)



白梅の匂いて無頼めく二人  モニカ

(一読すっきりとしてよくわかる。表向きは関係ないが、よく考えるとわかる。その配慮が良い)



※(   )内は主宰の講評



私は


みな黙るたましい雪に還るとき  聰


こちらを特選でいただきました

一読、静かな静かな鎮魂の句だと思いました

たましいが還るのは雪

まずここがいい!

更に「みな黙る」とまず云うこの詠い方にも緊張感があり

句の内容にもあっていると思いました

3月の句会にふさわしい句ですね

主宰の句でした

一同納得





今月の主宰の言葉から

・俳句はどんどん省く。ぐーーーっと詰める

・名詞+動詞+名詞だと、動詞がどちらに付くのかわからなくなる

・地名に意味がある場合以外は場所は特定しない。句が小さくなる

・~を~して~とやら・・・浪花節俳句

・「朧」は夜に決まっている。「朧の夜」〇  「夜の朧」✖

・俳句は断定しながら実はあいまいに作る

・俳句はたゆたうもの。含みを残す

・当たりまえのことを断定しない




「俳句は断定しながら実はあいまいに作る」

「俳句はたゆたうもの」


またまた難しいことを云われましたよ

この言葉をいただいたきっかけは私のこちらの句です



さくらさくら平成元年遠くなり  モニカ



『「遠くなり」と当たりまえのことを断定しない

「遠く近く」ぐらいにあいまいにする

俳句はたゆたうものだから、含みを残す』



好きでしょ?「たゆたう」という感覚

云われるとよくわかります

きっともう少し時間をかければ「遠くなり」なんてやめていたと思います

(ほんとか?)

あいまいな断定

この微妙さが堪らない!

俳句はやっぱり「詩」なのですね


暖かくなってきました