京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

まめに、元気に

2016年06月21日 | 日々の暮らしの中で

ここのところ毎週末を大阪か京都で孫と過ごすことが続いています。金曜日の学校が引けてから母親と一緒にこちらへ来宅することもあって、あれよあれよという間に平日の4日、5日は過ぎていってしまうのです。新たに家族の中に生まれた流れです。今はこの流れに乗って、それでも無為に流されることなく…。そう思うとかえって日々大切にというところに行き着きます。

Jessieは徒歩で通学しています。オーストラリアではずっと車での送り迎えでしたから、今、級友とおしゃべりしながら歩く道も、一人のときも、道すがらはまだまだ新鮮さのある日々でしょうか。Tylerも幼稚園に母親と徒歩で登園しています。居住する市のラグビースクールに入会し、4歳児のチームで初めて試合にも出場。自分でボールを蹴って、拾いに走って、トラ~イ。ときに一人タックル?? そんなTylerにとっては、チームプレーを覚えていく楽しみな体験が待っているわけです。

         
今日は光田和伸先生の『おくの細道』の講義で酒田から象潟を辿った。
「江山水陸の風光数を尽くして、今象潟に方寸を責む。」に始まる格調高い文章の心地よさ。母の七回忌、その追善の思いを文中に読み取り、美濃の国の商人とある「低耳(ていじ)」の登場が興味深かった。低耳は岐阜の人。ただの商人ではない。幕府中枢の老中を出す家柄の戸田家の人間である。曾良を上司に、芭蕉の幕府隠密説を根底に講義される先生によれば、尾花沢までは水戸に情報が集められたが、ここからは大垣に集められる。その引き継ぎのためにやってきたのだと指摘された。

終了後はいつものように京都御苑を抜けてから、護王神社に立ち寄ってみた。
「みなづきの夏越しの祓する人は 千歳のいのち のぶといふなり」。神様のお力で半年間の汚れを祓い、残り半年間の無病息災を祈願する。厄除けの知恵。少し早いが、ちのわをくぐってお賽銭をあげ手を合わせた。まめで元気に夏を乗り越えられますように…。

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4 コメント

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忙しい〜 (ryo)
2016-06-22 07:04:22
おはようございます!
このところブログの更新がないのは、きっと
お忙しいのだと推察いたしてました。
JessieちゃんもTylerちゃんもそれぞれ元気に
すっかり慣れてこられて、良かったですね〜
ラグビー参加!本人も楽しいけど見てる大人も
楽しいですね!
茅の輪くぐりで無病息災ですね。
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無病息災で、ryoさん (kei)
2016-06-22 16:29:19
こんにちは。
日本にやってきてひと月、子供たち二人はそれぞれに新しい環境でスタートしました。
子供は慣れるのも早いですが、母親が大変…でしょうか…。
一見何も問題なく使って話しているように思われますが、やはりJessieにとっては日本語の意味を理解する苦労があるようです。
少しでも日々の体験をプラスに変えられるようサポートするしかありませんが。
19日は花園ラグビー場で試合が予定されていましたのに、あいにくの雨で中止。「花園」を見損ないました~。

ryoさんも上手に夏を乗り越えてください。7月にはいろいろと楽しみなことが待っていますよね。

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お孫さんと・・・・ (Rei)
2016-06-22 20:27:54
keiさんの生活スタイルが少し変わってこられたようですね。
お嬢さんもKeiさんがおられますから
心強いことでしょう。

曽良は謎の多い人物のようです。
芭蕉ほどには資料が残されていないことが原因のようですが?

去る年、護王神社で足腰のお守りを頂いたことを思い出しました。
股関節手術をしましたが、歩けることに感謝です。
当時、同志社大学訪問したり、大河ドラマ「八重の桜」の展示を見に行ったりを思い出しました。
行ける時に行っておいてよかったと思います。
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足腰のお守りを、Reiさん (kei)
2016-06-22 21:22:51
こんばんは。
まだまだこれから、その基盤作りの段階ですのでかえって細かな用事も増えています。
今はこの流れの中で、子供の成長を楽しみに見守っていこうと思います。

資料として作成された「河合曾良の“旅日記”による里程表」など見合わせながらの幅広い話題が楽しい時間です。

烏丸通ですので車でよく門前を通過しますが、ここにReiさんがおいでになったのだなと、ふと思うことがあります。
「八重の桜」のころは反響も大きかったですね。

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