夏ゆけばいっさい捨てよ忘れよといきなり花になる曼殊沙華 今野寿美
この歌に添えて、「いきなり花となる、あの真っ赤な強い力の美しさは何なのだろう」と馬場あき子さんが書いている。
曼殊沙華もあちこちで花盛り。しかも彼岸の入りに合わせるように、不思議です…。
「曼殊沙華抱くほどとれど母恋し」(中村汀女)。何度か記してきたが、大原の地を歩いていて友人が口にした一句だった。私の母も亡くなって今年11月で31年になる。
身の回りにあって、様々なことを想わせる花のようだ。
幸い台風による影響はほとんどなく、天気も回復し暑いくらいの日中です。
6時半近く、東の雑木林の向こうにうっすら黄みを帯びた大きな丸い月が上がってきました。
お花を立て、内陣のしつらえも済ませてある。一安心で何度も月見に走る今夜。満月は21日でした、か。多分。
別名ではいくつもの不吉な名前がついていますが
なぜ?
昔は土葬でしたから、彼岸花植えておくと
その球根に毒があるためモグラなどに荒らされない
メリットがあったようです。
お彼岸の頃花咲くので亡き人を思い起こしますね。
↓
新美南吉記念館近くの曼殊沙華は数百本でなくて
3万本でした。
何回も行きましたがもう行くことはないでしょう。
花それぞれに特徴が具わって。
「おのおの花の手柄かな」と詠んだ芭蕉さんもすごいですね。
ちょっと触ってみました。
3万本、ヒガンバナロードですね。