京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 毎夕のお客さん

2010年09月02日 | 日々の暮らしの中で
                   

蒸し暑さを感じる朝だった。
午後から友人と久しぶりに図書館へ。わたしにしたら半分以上は“避暑”のつもりだった。
冷えーっとした館内は、数時間過ごすにはちょうどいい。

黒岩重吾著『弓削道鏡』上・下巻を読了するために何日か通ったのが最後だったなと思い出した。古代ロマンの世界には興味もあって、同氏の『聖徳太子 日と影の王』『落日の王子 蘇我入鹿』などを読んでいた。「道鏡」もかなり楽しく読んだ一冊になった。
読みたい本はどちらかといえば購入することが多く、あまり借りることはない。歴史小説は作者の歴史観に尽きる、と誰かが言っていた。

あんまりに涼しい昼下がり、睡魔と闘いながら近現代の詩集をあさっていた。

「ママ~、もういいやろ!もういいやろ!」子どもの声がする。
母親が本を探すほんのわずかな時間さえ待てずに端から邪魔をするのだ。
「待って!静かにして!」母親の言うこともいつの時代も変わらないようだ。

夕方朝顔に水遣りしていると、来客がある。

どこから来るのかここの所ずっと毎日お出ましだ。珍客ではないことがわかったが、こんな蝶これまでに見たことあったかなあ…。
目が向いてはじめて調べたお客様の名、キタテハ?それともベニシジミ?
最近はアベックで?お出ましなのだ。


コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  「今朝九月…」 | トップ |  目見開く »

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
図書館と睡魔と (yattaro-)
2010-09-03 07:01:24
古代ロマンはもちろん現代の詩集へ・・・幅広い旺盛な読書欲は、keiさんならではですね。
少し爪の垢を・・・(笑)
図書館の静寂と涼しさ、襲い来る睡魔を追い払うのに苦労するところでもあるようです(笑)

夕方のアベックの来訪は「キタテハ」のようですね。
さすがに弟さんやJessieちゃんにつながるアサガオの力、花にも蝶にも目が向きますね。
四季折々の花やチョウ、音・虫の声。
目や耳を傾けると更に豊かな季節感が味合えるようです。
蒸し暑さ、早く退散願いたいものですね。
返信する
ツマグロヒョウモン (会津マッチャン)
2010-09-03 07:44:36
黒岩重吾懐かしい名前ですね。
それにしてもkeiさんの読書量、驚きます。
暑い時期の図書館は快適ですね。
「読書の秋」はいつ訪れるのでしょう。
写真のチョウは「ツマグロヒョウモン」の♂です。
熱帯のチョウです。温暖化でかなり生息域も北上しているようですが、こちらでは見られません。
表の翅が豹の文様、♀の翅は端(つま)は黒いきれいです。
返信する
ご無沙汰いたしました (matsu)
2010-09-03 14:29:15
相変わらずの読書人でいらっしゃいましたね。
この頃は歴史小説に凝っていらっしゃるとか。

まめにブログを続けておられるのにも、頭の下がる思いです。
久しぶりにkeiさんの息吹に接した気持ちです。
また、よろしくおねがいします。
返信する
Unknown (マーヤンです。)
2010-09-03 17:41:48
読書熱が盛んで結構ですね。私なんかはこの頃完読した本は、自慢ではないですがほとんどありません。読むはじから忘れてしまう状態ですから、もともと、軽い頭ですから、そんなに気にはしていませんが、忘れても良いから完読の喜びを味わいたいと思っております。
返信する
避暑地 、yattaro-さん (kei)
2010-09-03 17:43:03
大化の改新あたりの歴史が大好きだった大昔、
ずっと後年ですが偶然2作を見つけて読みました。童門氏の一連のものにはまる前です。
歴史小説への興味の始まり始まりの段階でしたか…。

避暑がてらのお付き合い、あまり集中もできず開いていた詩集です。プラス睡魔! 日常にはないあの静寂さ、昨日は2・3時間がいいところでした。

キタテハかと私も思っていたのでした。
区別すらつけにくいです。今日はまたビックリするものが!!驚きました~!
返信する
秋は…、マッチャンさん (kei)
2010-09-03 17:54:39
快適すぎて睡魔が襲ってくるのには困りました。最近は足が遠のいていましたし、久しぶりです。あの静寂さにちょっと戸惑いました。避暑気分でのお付き合いだったからかもしれません。

私が唯一コミック本で買ったのが山岸涼子さんの『日出処の天子』でした。
この時代周辺には興味があり、見つけた黒岩氏の23作品。これもはまりました。懐かしい名になってしまいましたね。

キタテハとの区別がつけにくく何度もネットで写真を見比べました。ありがとうございます。
「アベック」ではなさそうでした。

お疲れの出ないように、ご自愛下さい。
返信する
つながって…、matsuさん (kei)
2010-09-03 18:05:04
matsuさん、本当に長いご無沙汰でした。

「もって行き場のない寂しさ」とおっしゃったお言葉が心にかかり、いかがお過ごしかと… 案じておりました。
思い切って前に進まれようとされたお気持ち、なんか涙が出るほど嬉しいです、matsuさん。
またこれからもmatsuさんのいろいろなお姿に触れさせていただきたいと思います。

こちらこそよろしくお願いいたします。
お待ちしておりました、嬉しいです。




返信する
完読は・・・、マーヤンさん (kei)
2010-09-03 18:15:26
読み出すと眠気に襲われる、不思議ですね。それにこう暑いと~。

ぼちぼちです。楽しく入り込めるものやら、買ったのにもったいないからと頑張るものやら、途中までで閉じられたままだったりといろいろです。
マーヤンさんは俳句を作りながらいろいろな書物を紐解いて、深められる読み方ができるのでいいですよね。

避暑がてらの図書館、静寂さが居心地よかったのか悪かったのか…。あまり集中できませんでした。
返信する

コメントを投稿

日々の暮らしの中で」カテゴリの最新記事