馴染みの深い豊かな緑。
わが庵は古本紙屑「ほととぎす」
しきりにホトトギスが鳴き、喉元の仕組みはどうなっているのやら、軽やかな声が転がってくる。
荷風は「蟲の声」と続けているのだが、今日のわが庵はホトトギスに尽きた。
『方丈の孤月』を読みながら『方丈記』の原文を岩波古典文学大系で繰り返し味わっているが、長明の庵跡とされる方丈石が伏見区にある法界寺の裏、日野の山の奥にある。どんなところ? 周囲の眺めは? その場に立ってみたい。それだけの好奇心だが、推し進めた先には「なるほどー!」が待っているはず。自己満足が得たいのだ。行き方を調べてみた。
「巨岩があるだけよ」
素っ気ない物言いに、言わなきゃよかったとどこかで思うが、これもいつもの事。相棒とすべく誘いはするが、快い返事がない。
何ごともタイミングってものがある。
梅雨に入れば足場は悪いし、カンカン照りには自信なし。ああ、連れがほしい。
タチアオイの花のやわらかさに気持ちを穏やかにして一日を終わらなくては。
マイルーム長明さんの庵より広くて申し訳ないほどなのです・・・
半分くらい読みました。
奈良のほうもね(*^^*)
その場にたつといいものです。
奈良!!の旅でもそうでした。
かなりの山道に一人がちょっと不安なのです。
山でなければ、ほいほいと?
羽黒山の五重塔を見にだって行きましたのに(笑)
この機を逃すと気持ちも体力も… 先のことはわかりませんよね。
先ずは梓澤さんの長明を楽しんで読みたいです。
「方丈記」鴨長明さんに申し訳ないことながら
亡夫の蔵書にありますのに、何回挑戦しても挫折しています。
トルストイ「戦争と平和」また然り、
何回も挑戦しながら完読には至っていません。
年齢重ねれば読めるというものではないことを
知りました。ごめんなさい!
そして折に触れて再読の話題も提供くださって。
自分は?と振り返ってみますが、挫折というのは極めて少ないです。
なぜなら、挫折しそうな本はそもそも読もうと思わないからだろうと思いました。
特に海外の作品は文豪と言えど手を出さずにいるものも多くあります。
ようは狭いのですね。興味関心が偏っているんだと思います。
トルストイさん、ごめんなさいです。