京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

田の神の月

2022年06月02日 | 日々の暮らしの中で
カブトガニを見つけた田んぼは水が張られることもなく、畑としての作物も見られないまま2年になる。そら豆より小さな雨蛙が飛び跳ねていた田には、今年も早苗がそよいでいた。
比叡山を目の高さに遠望するが、近いうち、この辺りも水田のある風景はなくなってしまうのではないだろうか。
30度に近そうな昼下がり。水田を渡る風に吹かれ、立ったままひと休み


 〈五月雨に鳰の浮巣を見に行む〉 
ちょっと琵琶湖まで鳰(にお)が水上に作った浮巣を見に、と江戸を発つ暇乞いに詠んだのは芭蕉。

 〈湖の水かたぶけて田植えかな〉 几菫
芭蕉の遠征に比すれば、ほんそこの近さ。米どころ湖東平野も田植えが終わり一面の水鏡だろう。見に行ってみるかなあ。ついでにもう一度西明寺百済寺へ。菩提樹の花が咲きだしたかもしれない。

         オニグルミの実
コメント
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