京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

あなたにとって、いい一日とは

2021年07月25日 | 日々の暮らしの中で
今日も、あなたは空を見上げました? 
奇怪な造形を見せる雲が美しくもあります。このところでは珍しく風のある一日でした。


午前中は娘家族とLINEでおしゃべりして過ごし、午後から車で鴨川上流のほうに出てみました。
お父さんと川遊びを終えたらしい3,4歳くらいの水着姿の女の子が、バスタオルで髪や体を拭いてもらっているところに、ちょうど行き会わせてしまって。双方の車がすぐ近くで、乗り込むためにはどうしたって避けられません。
「きゃあー」って女の子。そんなあ~です。「見ない。見ないわ」って左手をかざして目線を遮断。何がおかしいのでしょう、無邪気な笑い声が転がります。それがかわいくて、浮き輪を見ながら「川で泳いだの?」と声をかけてみました。「はい」「お魚がいた」って。
「そう、つかまえたの? お父さんとたのしそうね」と言うと、またけらけら笑うのです。

「さよなら」と言いますと、「あついですからきをつけてください」ですって。
「ありがとう!」 驚きながらも嬉しくて、もう一度「ありがとう」と言って別れました。

一つ歳を重ねましたが、今日はいい日でした。

詩人の長田弘さんは「最初の質問」で冒頭先ず「今日、あなたは空を見上げましたか」と訊ねていますが、続いてこんなことも質問されています。
〈あなたにとって、いい日とはどんな一日ですか〉と。
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