京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 バランス良く

2014年07月13日 | 日々の暮らしの中で
見覚えのない旅行会社からの封書が届いた。
丸めてポイッとしないでよかったこと。 封を開け、取り出す紙の裏から透けて太字の文字が並ぶのが見えた。広げてはじめて、高野山夏季大学参加につき申し込んだ、直行バスの案内書であることがわかった。ほんまにクシャットする前でよかったよかった。

昨年は集合場所の下見を行った。あれからJR新大阪駅へは1年ぶりになるのだが、今年はもう大丈夫。そんな気持ちでいるからか、バスの件はすっかり忘れてしまっていた。聴講証はすでに手元にある。宿坊の案内も得ている。

平素、泊まりがけで旅行する機会はほとんどなく、私にとっては脱日常も兼ねていて、自分を励ましながらの気負いもあったような1回目だった。とは言え、現地で過ごすうちには、いくらかでもそうした重いものはどこかに落として歩けたようだ。だからこそ来年もまた!と、こうして2回目参加を控えている今がある。

あの高野山の空気に包まれて過ごせる3日間。そこで感動したい、しよう、思いっきり楽しもう、といった気持ちが動く。初々しいなどということばとは無縁だけれど、この純な部分が我ながらいいなあ~、…な~んて、恥ずかしげもなく言ってのけてしまえるのだ。こういう機会をつかみたいと思える自分は、まだまだ捨てたものではない、などと…。いつもガンバルのは大変。時々でいいから、自分で自分を輝かせることのできるチャンスをつかみたいものだといつも思っている。

電話番号を交換し合ったが、それっきりの方との再会も期待できるだろう。顔が浮かぶ。
大きい乗り物には大勢で乗って、昨日まで無縁だった人と同じ宿で眠り、ひとつ釜のご飯を頂ける。こうやって仏縁はひそかに結ばれていくのでしょう。

1通の封書が、もう少しバランスよく過ごせと気付かせてくれた。
コメント (7)
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