京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 「心して、用心…」

2013年02月02日 | 日々の暮らしの中で

いつ降り出したのか、音もなく降り続いた作夜来の雨も朝には上がりました。
知人の寺で法話会を開くからと誘いを受けていて、友人に声を掛け一緒に参加してきました。気楽に接待を受けて、どうかすると苦手な正信偈を唱え、お説教師さんのお話に心傾け…、などと昼過ぎまで。

仏教に関心を持つ友人の存在は心強く、声をひそめて途中あれこれ二人で確かめ合っては緊張を和らげして時間を過ごしてきました。こんな機会があったらまた誘って欲しいと熱心です。とりあえずは、日曜講座、法話会などもしているよと、ふっておきました。

今日は19.7度を記録。明日は節分です。ベッキー先生には吉田神社で行われる2日の鬼やらいの神事と3日の夜、古いお札を焼く際の燃え上がる火の大きさが印象深くあるようでした。そうしてもう一か所口にされていました。もし時間がとれたら…、特徴のある追儺式の様子を覗いてみたいと思っています。

「京の言い伝えと」として、儀礼作法研究家・岩上力さんが書いておられます。
【鬼は本来目に見えないもので「隠(おん)」と書かれたそうです。正体は「寒・病・貧・戦・厄」などとあります。京都には節分の夜、「掻撫(かいなで)」という鬼が現れ、夜遅くに手洗いに行くと「おいど」(おしり)を撫でられる」と言い伝えられていて、「早う寝なあかん」と言われました。】

岩上氏がおっしゃるように一つの躾の言葉であり知恵です。早寝して、心身共に健康であればこそ笑顔になれますが、そうした笑顔を消滅させるたくさんの鬼の存在が現代社会にあると言われます。ただ、思いました。そんな鬼に、誰かの笑顔を消すような存在に自分自身がなっていやしないか、ふと考えた瞬間がありました。
“用心用心、心して用心”…です。

コメント (2)
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