サンバと
ワルツで
ダンスダンス!
現役の最高学年となり、その重責に耐えかねてとうとう危ないクスリに手を染めてしまいました。
いや、ウソです。そのドラッグではありません。
もっと真面目な内容です。
つまり、抗てんかん薬のひとつとして用いられるカルバマゼピンはNaチャネル阻害薬であり、副作用として眠気などがあります。
そうです、薬理学の講義がスタートしました。
とはいえこの内容でブログ一本書ける自信はないですね、、
ドラッグはdrag factor、ボート部員みんな大好きエルゴのお話です。
ドラッグとは自転車で言うところのギアみたいなものです。エルゴの回転にとって抵抗となる空気の量で調節できます。詳しくは大手エルゴメーカーConcept2のホームページを見てください。
ここで注意したいのは、先程紹介したConcept2のホームページに書いているように、
"多くの方がダンパーを抵抗力の大きさの設定だと誤解しています。しかし、運動の強度を決めるのはあなた自身です。"
要するに、ドラッグとはいわば抵抗係数のようなものであり、どのドラッグでも回転速度つまりドライブスピードをあげれば高負荷トレーニングができる(という点でエルゴはとても素晴らしい)と言っているんですね。
とはいえ、自転車で体格や地形に適したギアを選ぶように、ドラッグもトレーニングの効率には関わるはずです。ある程度エルゴを嗜んだことがある人は、低ドラッグはつかみにくくてムズいが高ドラッグは出力したらある程度タイムが出る、というイメージがあるのではないでしょうか。この事についてもう少し深いところを書こうと思います。尚、主観が混ざったり検証不足だったりするのであくまで参考程度に読み流してください。また、この論議はある程度出力を出した上での話であることに留意してください。
まず高ドラッグだとどうなるでしょうか。ここで高ドラッグの究極例を考えましょう。ドラッグ→∞に極限を飛ばすとバトンは動かない、所謂ツイエンの状態です。キャッチ姿勢の確認などに行いますがコアで支えて臀部~脚で出力しようという感じが分かりやすいドリルです。
あくまでこれは究極ですが、このドリル、脚はもちろんコアも結構使います。高ドラッグの重さはコアマッスルもかなり影響を受けていると思っています。漕いでいて2~3秒毎にえげつない負荷がコアにかかり続け、そうでないときも上体を支えねばならず、とうとうコアが逝ってしまって、フォームが崩れて、脚はまだ出せるのに、と悶々としたことは誰にでもあるはずです。良いフォームで漕げるドラッグの上限はコアの耐久性で決定されると思います。
一方低ドラッグだとイメージ通りキャッチが固定しにくいです。その原因としては体や手元の動かし方、キャッチのレッグスピードなど色々あるでしょう。そういったキャッチでのテクニックがいい漕ぎのためのドラッグの下限になるでしょうか。
以上のことがConcept2のホームページでうまくまとめられています。
"技術を身につけることに集中する場合には、ひくい数値にしたほうが良いでしょう。あまり高く設定しすぎると、体がエネルギーを利用しきる前に、筋肉を壊すことにつながります。"
ここでひとつ、高ドラッグはつかみやすい分、キャッチでつかみ損ねても出力すれば途中からつかむこともできると思います。これはミドル偏重やフィニッシュ偏重の小さな漕ぎに繋がってしまうのではないかと思います。低ドラッグならキャッチをミスるとそのドライブは立て直しが利かなくなる分、キャッチでつかむ意識がより強くなるはずです。また、ドライブスピードを早くせざるを得ないのでキャッチ、ミドル、フィニッシュを単独でというよりは全体のドライブの中でのものとして感じることができると思います。そのイメージが身に付いてからドラッグを高くしていくと大きくて力強いドライブが実現できるのではないでしょうか。
ですが逆にドラッグが低すぎると、少しでも体重を乗せ損なうと最早それ以降再起不可能、シートに体重が落ちて実のないドライブになってしまいます。
さて、別の観点からも見てみましょう。再度Concept2のホームページから引用します。
"一般に、持久力の向上を目的とした有酸素系のトレーニングには低いダンパーが、強度の高さを求めるトレーニングには高いダンパーが有効となります。"
筋トレと似たような考え方ですね。筋トレについてあまり詳しくないのであまり深く掘り下げられないですが、N谷さんに聞くと色々参考になりそうです。
まあここまで長々書いてきて結局何が言いたいかと言うと、ドラッグを変えたところでエルゴはク○!ってことです。
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