沖縄の街角(旧名:北京の街角)

沖縄と天津でIT関係の会社を経営しながら、仕事を通して考えたことを発信する。

感謝の気持ち

2009-05-31 16:19:45 | コーヒータイム
私は、ブログでは、家族について書いたことがなかった。
でもどうしても、書いておきたい気持ちになった。
私には子供が二人いる。子供といっても、もうとっくに
成人しており、二人とも社会にでて、バリバリ働いている。
彼らが、私をずっと父親と認め慕ってくれていることに、
ほんとうに感謝している。
私は、彼らが未だ小さい時に離婚をして、親権を手放している。
彼らにしてみれば、父親が勝手に家を飛び出していったわけで、
たとえ憎まれても、私には文句を言えない状況だった。
でも彼らは道を外さずに、まっとうに成長し、私から見ても
立派な大人になってくれた。
彼らには、心から、ありがとうと言いたい。

海外での配慮

2009-05-24 09:35:12 | 事業
先日我社の社員が、顧客企業でのパソコンの保守時に、アンチウイルスソフトへの理解不足が主な原因で、あるユーザーの重要なファイルを間違って削除してしまった。そのユーザーは、たまたま日本から出張で来ていた日本人社員だった。

そのユーザーは激怒して、弊社社員に罵声を浴びせた(日本語で)。その際、「バカヤロー」と言ったらしい。
その企業の総経理(社長のこと)も、直接私に電話をされ、削除してしまった事態に対し、強烈なクレームをされた。

削除したファイルはその後、我社の上級技術者を現場に派遣して、100%回復したので、ユーザーの怒りは収まり、事件は解決した。しかし、その日本人の「バカヤロー」発言のため、簡単に解決できないまずいしこりが残った。

問題の原因は、我社の社員の知識不足が主因、顧客企業の翻訳者の翻訳能力の不足が副因だった。その日本人の出張社員のパソコンは、我社と契約している保守対象のパソコンではなかったという基本的な問題は別にして。

削除されたファイルが、如何に大事なものであれ、異国の地で日本人が現地人を相手に日本語で罵声を浴びせるというのはいかにもまずい。更に、罵声を浴びせる対象の人間が、自分の子供のような年齢であった。一番まずいのは、「バカヤロー」と怒鳴ったこと。

一般の中国人は、日本語はわからないが「バカヤロー」だけは知っている。中国のテレビでは、今でも毎日反日ドラマが多くのチャンネルで放送されており、いかにも悪そうな日本兵が「バカヤロー!」と「メシ!メシ!」と言っている。「バカヤロー」は中国では「猪」(これは日本語では豚の意味)と翻訳されており、非常な侮蔑用語。

この日本人と私が直接電話で話をして判明したが、彼は驚くほどパソコンに詳しく、この程度の削除では完全回復が可能だと理解できている。にもかかわらず激怒して最悪の侮蔑言葉を中国人に浴びせた。なぜだ?

中国に出張してくる日本人には、なかなか理解できないが、中国の反日教育は一般の中国人の骨髄にしみこんでいる。一般の中国人は、過去において日本が侵略をして、中国国民に多大な苦難を与えたことを恨んでいる。日本人の平和ボケの感覚では、理解できないだろう(私の考えでは、それは戦争行為であり、日本が一方的に悪いわけではない。現代の日本と日本人に恨みを持つことはお門違いだということだが)。しかし、中国人は恨みを忘れないために「臥薪嘗胆」する民族。恨み骨髄の相手は、たとえ死んでもその墓を暴いて、遺骨をすりつぶしてお茶に混ぜて飲み干してしまうという民族。一族の恨みは99世代継承しなければならない民族。

アジアに駐在、出張する日本人に、ARROGANTな態度をとる人をたまに見かけるが、このような人は、肩書きがいくら高い政治家でもサラリーマンでも、決して相手に尊敬されない事を認識すべきだ。

相手が何国人であれ、感情を抑えた、冷静な対応にこそ、相手を畏怖させ尊敬させる力がある。

日本の国力はどんどん落ち目になっており、政治も目を覆いたくなるような状態。いまこそ個人力を高めて発揮する時期だと思う。高度経済成長型日本人は世界では全く通用しない。

税務署編

2009-05-21 23:07:49 | 事業
以前に設立した法人を、こちらの都合でキャンセルの手続きをしている。
現在は地税での手続きを終えて、国税の手続きに入っている。
我々は中国特有の関係を利用しているため、比較的順調に進んでいる。
我社の担当が、税務署で聞こえた会話を、会議の席上で披露してくれた。
女性が税務署の窓口に来て、「すみません、取り消しの手続きをしてもう六ヶ月になるが、
未だ許可されていないのでどうなっているか調べていただけませんか。」
しかし、窓口の担当者は黙殺して何も答えない。この女性が同じ事を何度か繰り返すと、
担当がはじめて口を開いた。 曰く「何しに来た?」。
そこで、また同じ事を言うと、「どうやって調べるんだ、わかるわけないだろ!」
この女性も頑張って更に調べてほしいということを繰り返した。
そうすると「6ヶ月しか待ってないんだろ。まだまだ時間かかるんだぞ!」
これで、この女性の申請は、結果が出るまでに更に時間がかかるだろう、かわいそうに。
この国では、正面から役所の怠慢をつくと、ますます解決できなくなるようだ。

引越し編

2009-05-03 13:49:58 | 事業
ちょっとアップが遅れましたが、先日の引越しで経験した事です。
部屋のオーナーの大学教授のオヤジとは、部屋にある家具やライトはすべて持っていってもらうことで了解を取り付けていた。
しかし、引越しの前日に部屋の検査に行ったら、大量の家具がそのままあった。
また、ライトも全く取り外されていない。前のテナントに事情を聞いたら、オーナーが勝手に置いて行った荷物だとの事。
そこで、またまたオーナーと交渉。今度は教授の奥さんが出てきた。
彼女は言を左右して、なんとか置いておこうとする。例えば冷蔵庫だが、我々も持っているので二つは不要。だから貴女の冷蔵庫は持っていってくれというと、隣に並べて使えば良いじゃないかと平気で言い返してくる。何が何でも自分の都合の良いようにしようとしており、道義も正義も通じない。全く中国政府と日本政府の外交交渉の再現だ!
埒が明かないので、仲介の不動産屋に「お前たちが無家具で貸すと言ったのだから、何とかしろ」と依頼した。そしたら、二つ返事でOK. すると教授夫人は不動産屋に任すのは絶対ダメだと言い張る。「せっかく預かるといってくれてるのに、何でダメなんですか。」と夫人に聞くと、「だって彼らは勝手にこの家具を使うから」。
「えっ、人のものを勝手に使うんですか?」と不動産屋に聞くと、「当たり前でしょ。どこに保管スペースがあるの?」と不思議そうに言われた。
要は、無料で自分らで使ったり、家具をほしいテナントにまた貸ししたりするようです。
これは中国人の常識のようです。
しかたないので、こちらは家具有りでは引っ越して来れない理由を、何度も永延と辛抱強く冷静に言い続けた。そしたら、オーナーが折れた。
中国人には、しつこく、あきらめず、くどくどと、頭にこず説得し続けることが有効なようです。日本の外務省のチャイナスクールの人たちも参考にしたら?