沖縄の街角(旧名:北京の街角)

沖縄と天津でIT関係の会社を経営しながら、仕事を通して考えたことを発信する。

開発コストの動向

2008-09-27 18:43:07 | 事業
最近開発コストについて考えている。
今までは中国の人件費や諸経費が安かったので、
人月は15ー20万円でも大丈夫だった。
でも、最近では開発要員の人件費が高騰しており
且つ事務所経費屋通信費も上昇が激しい。
このため、人月は30-45万円でないと採算が
合わなくなっている。
日本の開発人月は50-60万円と聞いているので
日本とあまり変らなくなって来た。
今までは、中国の安い人件費を利用して、日本の
開発会社がオフショアー開発を中国で行なってきた。
中国へ進出してくる大手の日系開発ベンダーは
ほとんどが、オフショアのために来ている。
今後は、そのような安易な進出は、難しくなると思う。
中国企業と競争しながら当地で開発したシステムを
販売する方向に行かざるを得なくなる。
私のような小規模開発業者が生き残る為には、
更にニッチをねらるしかないと思う。

塗料製造管理システムの完成

2008-09-27 17:54:18 | 事業
2007年5月から開発を開始したシステムがいよいよ完成し、
来月中旬には顧客のサーバーにインストールする予定。
このシステムの規模は45人月。
機能は受注、発注、製造、販売、購買、試作、見積、MSDS作成、在庫管理と、
財務機能以外は仕事に必要な機能はすべて付いている。
開発プラットフォームはMS Visual Studio .Net, 言語はC#, データベースはSQL2005.
システム形態はスマートクライアント型である。これはクライアントのUI操作性
とシステム全体のスケーラビリティの間にあるトレードオフの関係を解消するため、
良いとこ取りをしたシステム形態である。

9月29日から中国は国慶節に入り、1週間休みなので、10月19日のシステム
アナリストの試験に備えて、付け焼刃の勉強をしようと計画していた。
でも、仕様書との機能チェックを休み中にやって欲しいと開発スタッフに
要請を受けた。11月の5日頃から、顧客との検品作業に入るので、それまでに
どうしても私が見ておく必要がある。
10月17日から半ヵ月強、日本にいるので、この休み以外にゆっくり見る時間は作れそうもない。
ああ、これで今年の試験もまた失敗しそうだ。

11年の滞在

2008-09-20 00:35:52 | 事業
私は1997年10月に北京に来たので、今月で既に11年間も中国に居る事になります。

独立して北京で開業したのは2000年の8月ですから、なんだかんだと言いながら私の会社
も8年間続いています。

最近イチローが8年間連続200本安打の偉業を成し遂げましたが、外人が(特に日本人が)
北京で8年間も撤退せずに継続できたのも、私自身の中では偉業だと納得しています。

最初は5人でスタートしました。現在は12人ですので規模はあまり大きくなっていません。
私に特別な商権やコネがあったわけではなく、また私に特別な能力があるわけではないの
で、大きく成功して急速に成長することはありませんでしたし、今後もないでしょう。

それに比べ中国人は、たいした商売でもないのに、2-3年で家を建てるくらい成功する人が
多く、私には不思議でなりません。

振り返ると、この8年間に本当にいろんなことが起こりました。事務所の移転だけで5回
もやり、この10月に6回目をやる事が先日確定しました。高い家賃を支払えば、それなり
に良質のサービスを享受できますし、契約更新なども合理的です。でも、この北京で安い
家賃を選択して経費を節約しながら、且つある程度納得できるサービスを享受しようとす
ると、どうしても部屋のオーナーと軋轢が生じるケースが多くなります。そのため、結果的に
引越しを余儀なくされる事もあります。一事が万事この調子です。

確かに疲れますが、安定を求めると、この国では付込まれて結局悔しい思いをさせられます。
何処で生活しても、楽な人生はないと思います。
そのようなわけで、政治的、経済的に大きな地殻変動が近未来に起こりそうな中国に、
私は今後も、当分は居続けると思います、多分。。。


中国経済の動向

2008-09-18 01:36:51 | 事業
9月16日の日系ビジネスオンラインニュース、リーマン・ブラザーズの破綻に関連した中国
政府の動きの記事です。

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この金融不安は、アジアを直撃する――。そのことをまるで米国が自覚しているかのよう
に、アジアの多くの国が祝日の9月15日に、米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻が発
表された。
9月15日。日本は敬老の日、中国、香港、韓国、台湾は中秋節で休日だった。――中略
―― その中で、中国は出足が早かった。米国が発表した当日、休日にもかかわらず約6
年ぶりの緊急利下げを発表し、預金準備率も9年ぶりに引き下げた。1年物基準貸出金利
は7.47%から7.20%に、市中銀行が中央銀行に預ける預金準備率は非大手金融機関に限
定して17.5%から16.5%に下げると発表、利下げは本日(16日)に、預金準備率の引き
下げは25日に実施することになった。それでも休日明けの16日、中国では上海総合指
数が朝方、4.7%下げて2006年11月以来の2000ポイント割れとなった。
中国ではこのところ、インフレが収まりつつある一方、景気減速がささやかれ、一部で
引き締め基調の緩和観測が上がっていた。しかし、それにしても利下げに踏み切るとは
サプライズであり、同時に準備率も引き下げるとは誰も想定しなかったはずだ。
明らかに中国の今回の措置は、リーマンの破綻や全米最大手の保険会社AIG(アメリカ
ン・インターナショナル・グループ)の資金繰り不安など米国の金融混乱を念頭に置い
たものと見られる。というのも預金準備率の引き下げは、4大商業銀行と郵政貯蓄銀行(郵
貯)には適用されなかった。この一点だけを見ても、単に景気刺激のためだけの金融緩
和策ではないことが明らかだ。
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現在の中国経済は未だバブル状態で、中国政府はバブルをはじけさせないで、軟着陸させ
ようとして金融引き締め政策をとっていました。従い、この突然の金融緩和政策には全く
驚きとともに中国経済の裏に隠れた真実を垣間見たような気がします。それは、中国政府
の統計発表とは裏腹に、実は既にバブルははじけていて、景気の下降局面にあるのではな
いかという疑いです。中国政府はオリンピックが無事終わるまでは、景気が下降局面にあ
るとはいえないので、実態を糊塗していたのではないでしょうか。でないとこんなに迅速
に、しかも休日に緩和政策を発表できるはずがないと思います。これから年末にかけて、
中国経済の動向は要注意です。私も自社の経営方針を再検討すべき時期に来ていると判断
します。
中国のマスコミは政府のちょうちん記事しか書かないので、株や不動産投資に浮かれてい
る一般大衆は、当然実態を把握できず、未だに右肩上がりが続くと信じています。彼らが主張する
中国経済は大丈夫だという根拠は、国家の意志が経済発展だから、景気が悪くなるはずが
ないということです。彼らは、資本主義を知らない、恐ろしくも哀れな愚民の集団です。





Sony Ericsson W380

2008-09-14 23:58:57 | コーヒータイム
長年使っていたNEC N700がとうとう接続トラブルを起こすようになったので、
新しくSony Ericsson W380を購入しました。一目見てそのデザインを気に入
りました。キーボードはゆったりと間隔がとってあり、指の太い成人男性で
も無理なく押せます。SonyらしさはWorkman機能に表れています。非常に音質
が良く、外蓋から操作できます。FMラジオ機能も便利ですね。また着信音が
鳴ったときに、外蓋についているカメラの上で手のひらを動かすと消音できる
Gesture Control機能というのが付いているのも目新しいです。
512MBのMemory stickがついているので、曲の貯蔵スペースも十分です。

肝心の値段は1550元(約23000円)と非常にリーゾナブルです。パソコンに
接続できないNEC N700から、どのようにして300件以上もある電話帳データ
をW380に移そうか悩みましたが、結局SIMカードに一旦コピーしてそれをW380
本体に再度コピーする事で解決できました。中国移動のSIMカードにはデータが
100件しか保存できないので、コピー、削除を三回繰り返してデータを移牒しま
した。但し中国移動のSIMカードは、馬鹿よけ機能がついており、全てのデータを
一度に削除できず、一件づつ削除しなければならなかったのでかなり面倒な作業
でした。でも一件づつデーターを手入力するような、気の遠くなる作業から比べる
と、どぉってことありません。

この携帯を手に入れたお陰で、今後は移動時間中に好きな音楽を楽しむ事ができ
ます。今日は、早速Chiaki SeraのTrue Loveを入れて地下鉄の中で愛聴しました。
でも北京の地下鉄の中は、日本のように静かではないので、ボリュームをいっぱい
にあげても、良く聞こえなかったのが残念でした。

システムアナリスト

2008-09-09 23:57:58 | IT知識
10月19日に情報処理推進機構のシステムアナリスト試験を受けます。
この資格は情報処理技術者試験の中では最高峰の資格試験と言われています。
実は平成18年と19年に都合二度受験しましたが、いずれも後一歩のところで
落ちています。私の仕事には、お客様の現状を分析してシステム化の提案を行い、
お客様の要望を聞いて、システムの仕様を決めるという仕事が含まれています。
これは、将にシステムアナリストに要求されるスキル標準が必要になる仕事範囲です。
ですから、合格せねば仕事上まずいわけです。この試験は午前が55問からなる選択問題、
午後一が記述試験、午後二が論文で構成されています。
午前が合格しないと、午後一を採点してもらえません。同様に午後一が合格しないと
午後二は採点してもらえません。
従い、最終的な合格率は10%前後で、毎年の受験者が三千人前後です。
平成13年からこの資格試験が行われてますので、この資格保有者は今日現在で
日本全国に2千人強しかいない計算になります。
こう考えると確かに超難関の国家試験に入るわけです。
三年目の正直でなんとか合格したいと思い、毎日結構まじめに勉強しています。
しかし、会社を経営して昼間は資金繰りに頭を痛め、夜は机に向かって勉強する
というのは、学生時代やサラリーマン時代には味わえない結構貴重な経験です。