沖縄の街角(旧名:北京の街角)

沖縄と天津でIT関係の会社を経営しながら、仕事を通して考えたことを発信する。

ワイヤレスネットワークのセキュリティ

2009-09-27 01:45:31 | IT知識
友達の家のワイヤレスネットワークに繋がらないと、日本にいる
ワイフから泣きの電話が入った。状況を聞いたが、その友達の家の
ワイヤレスルーターの設定が見えてこない。
例:
ワイフ:「ワイヤレスの方式はオープン方式のWEP」
私:「ふむふむ」
ワイフ:「ワイヤレスルーターに貼り付けてあるWEPキーは半角数字で8桁」
私:「えっ、5桁か13桁の間違いじゃないの」
ワイフ:「それを入力して接続すると、認証書が無いと警告が出て、繋がらない」
私:「WEPのオープンで認証書? なんじゃそれ?」

もしかして、私の知識不足!
ということで今日は朝から一日無駄にして、ワイヤレスネットワークの
勉強をしました。
せっかく集めた知識だから、ここに書いておきます。

1)ワイヤレスはデータが空中を飛ぶので、覗き見されやすい。
そこで、安全性を高めるために共通鍵を使ってデーターを暗号化する、
セキュリティ対策をしたワイヤレス方式が登場した。

2)一番最初に登場したのがWEPである。
WEPとは暗号鍵の生成方法のことであり、暗号鍵の生成方法には、
WEP, TKIP, CCMPの三種類がある。

3)IEEE802.11bに準拠したWEPはしかし暗号強度が低く、
ハッカーにブレークされる可能性が高い。
そこで、暗号強度を高めたTKIPが出てきた。
TKIPを使ったワイヤレス方式がWPA(Wi-Fi Protected Access)である。
これはIEEE802.11iに部分的に準拠している。TKIPより更に暗号強度を
上げ改ざん検出機能まで持たせたのがCCMPだ。

4)WEPもWPAも暗号化アルゴリズムはRC4方式を使っている。
RC4より更に暗号強度を高めたのがAESだ。WPAの拡張版として登場し、
IEEE802.11iに完全準拠しているWPA2はCCMPによる暗号鍵生成方式と
AES暗号化アルゴリズムを組み合わせている。
但し、AESは重いので、ハードウェアのCPUは強力なものが必要だ。

5)ワイヤレスユーザーの認証方式としてWEPには、
オープン方式と共有キー方式がある。
 
オープン方式はユーザー認証要求に対して、AP(Access Point)は
すべてOKする。要は実質的に認証が無い。

共有キー方式は、暗号化用のWEP Keyを認証用のパスワードに流用する。
共有キーの方が、安全性が高そうだが、WEP Keyを裸で(平文で)認証用の
PWに使うので、WEPキーを読み取られる可能性がある。
WEPキーがハッカーに知れてしまうと、せっかくデータを暗号化しても、
簡単に復号化されてしまう。従いオープン方式の方が安全性は高い。

6)Window2000 SP3から、WEPの認証方式の脆弱性をカバーするために、
IEEE802.1x認証がサポートされた。
この方式は、アクセス許可の前にユーザー資格を確認する。
確認できればポートを開けてアクセスを可能にする。

7)WPA以降は全てIEEE802.1x認証を取り入れている。
企業用(Enterprise mode)はRADIUSサーバー(認証用サーバー)を使って、
認証キーを発行し、EAPプロトコルで運用している。

個人用(Personal mode)では、認証サーバーを持つことは
費用対効果上ばかばかしいので、PSK(Pre-Shared Key)を使う。
要は自分で認証キーを持つ。

8)以上を要約すると、個人またはSOHOでWLANを持つ場合は、
ワイヤレスネットワークのセキュリティを考慮すると、
ネットワーク認証はWPA-PSK、データの暗号化はTKIPにするべきだ。
若しくはWPA-PSKとAESの組み合わせが望ましい。

9)最近はハードウェアがどんどんグレードアップしており、
且つ値段も安くなっているので、個人やSOHOでも、最高のWLAN
セキュリティとして、WPA2-PSKとAESの組み合わせを選択することも
可能になった。

今日お勉強したお陰で、ずいぶん頭でっかちになった。
でもワイフのPCは未だにネットワークに接続できない。。。。 
だからどうした??

いてっ~

2009-09-23 15:15:37 | 事業
我が社が入ってる小区にバスケットコートが新設された。

そこで、我が社の社員と一緒に、
何十年ぶりでバスケットボールをした。

3 ON 3, 4 ON 4をやったが、
頭で描いたように、体が動かない、
息は上がる、足がつりそう。

中学時代から大学時代まで約8年間、
バスケット部で鍛えていたので、
なめていたが、ジャンプシュートすら
打てない。

突き出した下腹の分だけ、あちこちの
筋肉が退化してしまったようだ。

今日は体中の筋肉が悲鳴をあげている。
ああ、情けない。。。。

情報封鎖

2009-09-22 23:46:51 | コーヒータイム
現在北京では、櫻井よしこさんのブログに
アクセスできなくなっている。

これは、勿論共産党の情報封鎖。

建国記念日が近づいているので、
共産党は非常に神経質になっている。

胡錦涛は絶対今回の60周年記念式典を
成功させねばならないので、なりふり
かまわない施策をとっている。

軍事パレード訓練のため、先週の
金曜日は、午後から北京の交通は
大幅に規制され、帰宅できなくなるので
各社は半休にせざるを得なかった。

先週の土曜日には、私の住んでるマンションの
前の引込み線に、突然、大量の戦車を積んだ
貨物列車が現れた。

住民は、政府の強引なやり方に不平不満たらたらだが
お上には何も言えない、言わない。
これが北京の現実の状況。

自民党よ

2009-09-13 18:51:11 | コーヒータイム
小沢一郎は、肝心な時に責任を取らない政治家だ。
今回も党のイニシアティブをとることに奔走して、
嵐の中に出て行こうとはしない。
彼は、今度の参議院選で、徹底的に自民党を
叩き潰して、安定与党になってから、総理になる
つもりじゃないかな。
そのころには、忘れっぽい日本人は、政治資金
疑惑のことも、すっかり忘れているだろう。
彼の一番の心配は、鳩山政権が参議院選まで
持つかどうかだろう。
彼には悪いけど、社民党と連立を組んだことで、
私はもたないと予想している。
鳩山は、もうすぐオバマ大統領と、面談するらしいが、
その時は外交的には、ずたずたになるだろう。
いくら原理主義の岡田だって、良いとこ取りの
綺麗ごとだけの主張だけで、アメリカを納得させられる
はずがない。
民主党が、早晩ぼろぼろにやられるだろうが、
あまり早すぎると、自民党が受け皿になれるまで
再生できていない。
自民党の古だぬきが、すべて舞台から退き
世代交代をするには、早くても1年かかるだろう。
自民党よ、しっかりしろ。
次の参院選では、小沢の目論みを打破しろ。
今度与党になったら、まず憲法を改正して、
自衛隊を国軍のステイタスに引き上げ、
強大化する中国、暴走しそうな北朝鮮
ナショナリズムが台頭してきたロシアに
対する抑止力を、持てるようにしてくれ。
日本が中国の属国に成り下がる前に。

おいしい商売

2009-09-11 18:02:17 | 事業
中国で使っている携帯電話には不動産や学習塾などの
SMSがたくさん入るが、その中にdailyに新聞を送ってくる
サービスがあった。正直うるさいなと思っていたが、
ただのサービスだからまあいいかと考えていた。
でも、これがなんと月3元の有料サービスであることが
偶々わかった。キャリアの中国移動に文句を言ったら
「嫌ならキャンセルすればよい」と平然と言い返された。
要は、中国のSMSサービスは、ユーザーの承諾なしに
業者が一方的に開始し課金されるらしい。
そのサービスを望まないなら、ユーザーがいちいち
取り消しを申請しなければならない事が分った。
そんなこと何処にも書いていないし、ましてや
どうやって取り消すのかなど、一般の中国人でも
分らない。中国移動にしつこく確認すると、
つっけんどんな、早口の中国語で取り消し方法を
教えてくれた。
きっと知らない人がほとんどだと思うので書き留めておく。
ただしこれは中国移動の場合。

1)まず0000と書いてSMSで10086に送信する。
2)すると現在その携帯で実行されているサービス内容が
送られてくる。
3)全部キャンセルしたいなら0と書いて返信する。
4)すべてのサービスをキャンセルしたとのメッセージが
送られてくる。

中国では、政府の高官とコネのある人間は、
何の苦労もなしで、大金をつかめるシステムが
出来上がっている。


中国移動にコネを持っている業者が、例えば
新聞配信サービスを中国のユーザー1億人に
送れば、1ヵ月後に全ユーザーにキャンセルされたと
しても、30億元の収入が入ることになる。
この収入が中国移動と業者で山分けされ、


そしてこの利益の大部分が一般大衆が払うつもりも
ないのに強制的に支払わされた料金からもたらされている。
なんとすごい仕組みだろう。

トヨタでも。。。

2009-09-03 20:59:17 | コーヒータイム
中国での自動車生産販売事業は、中国側(中方と呼ぶ)
との合弁が中国政府に義務付けられています。
これは、中国側が技術を取得する目的で設けられた
規則です。

中国市場での車の販売は好調だが、日方には思うように
利益が還元されていないといううわさ話を
よく耳にします。

天下のトヨタでも、中国での合弁事業は、思うよう
に管理できていないのだなと思える実例を、最近
体験しましたので、紹介します。

トヨタが最近中国で販売を開始したハイランダーを
買うために、北京にある広州トヨタの販売代理店に
行きました。
すごく売れてるらしくて、納期は3ヶ月から4ヶ月
かかる、でも3万元余分に払えば、1ヶ月以内に
納入が可能だと説明されました。
いわゆるプレミアム制は、中国では一般的であり、
田舎の金持ちがホットな車を買うために、現金を
持って北京に来て、販売代理店で札束を積み上げ
るそうです。

余分に払わねば、まともに車を買えないなんて
理不尽なので、北京トヨタの知り合いの日本人
に実情を訴えました。
彼曰く、トヨタは各代理店にプレミアムの上乗せは
やめるよう指導しているそうですが、言うことを
聞いて、せっかくの儲けるチャンスをつぶす中国人
はいないようです。

そこで、彼が直接広州トヨタと交渉してくれること
になりました。
その結果、プレミアムなしで1ヶ月以内に納入される
といううれしい知らせを広州トヨタからいただきました。

しかし、1ヶ月しても代理店からも広州トヨタからも
なんの連絡もありません。で、北京トヨタの彼に確認
してもらったところ、8月末から9月初めに納入される
との返事でした。

9月1日になり、待ちきれなくって、以前に連絡をくれた
広州トヨタの販売部の中国人女性に連絡を取り、いつ納車
されるか聞きました。
彼女の説明では、私の要求しているスペックの車は、生産が
少ないのでいつ生産されるか分らない。従い納期も決まらな
いということでした。

話が全く食い違っているので、再度北京トヨタの彼から、
広州トヨタの販売部長の日本人に聞いてもらったところ、
彼の部下であるその中国人女性がなぜそのような返事を
したのか理解できないが、中国だから色々問題があって、
迷惑をかけて申し訳ないと言われました。

その意味は、私の要求のスペックの車はちゃんと生産され
ているが、広州トヨタの日本側の思い通りにならないという
意味だと理解しました。

広州トヨタはトヨタと広汽集団の合弁生産・販売会社です。
中方の販売部員と代理店が癒着してプレミアムを懐に入れて
いる事は想像に難くありません。
結局、未だに広州トヨタからも代理店からも何の連絡も入り
ません。
プレミアムを払わないけちな日本人には売らないぞというこ
となのでしょうか。

日本企業が中方と合弁を組んで、販売、総務、財務、人事を
中方に任せた結果、結局技術も資金も利益も全て中方に取ら
れてしまったという話をよく聞きます。
膨大な規模の中国市場というイメージに釣られて中国に進出
し、手っ取り早く事業を始めるために中方と合弁を組むとい
うのは、大きなリスクが潜んでいます。
中国では、天下のトヨタでも苦労するわけですから、一般の
日本企業は、尚更しっかりしないと、中方に根こそぎやられ
てから泣いても、後の祭りです。