沖縄の街角(旧名:北京の街角)

沖縄と天津でIT関係の会社を経営しながら、仕事を通して考えたことを発信する。

システムアナリストの試験が終わりました!

2008-10-19 22:56:26 | IT知識
無事システムアナリストの試験が終わりました。一日全力を出し切ったので本当に疲れました。
1)午前は9:30~11:10の100分間で、4択問題が55問。
  今年は、例年と違い、新しい内容の問題が多かった。出題者もだいぶ苦労して
  問題作成に工夫を凝らしていた。私の感触は良好で、多分合格圏内だと思う。
2)午後一は12:10~13:40の90分間で、長文読解記入式問題を4問中から3問選択。
  これが一番厄介。何しろ時間が足りない!
問1が業務アウトソーシングとASPサービス導入に関して
  問2が住宅用の機器販売会社に於ける販売管理システム再構築に関して
  問3が物流業務請負に伴うシステム改善に関して
  問4が組込みソフトウェアのアーキテクチャと開発体制の見直しに関して
  当然、問1・2・3で勝負した。全部書き込んだが、結果は天のみぞ知る。
3)午後二は14:10~16:10の120分で2400字以上の小論文。3問中1問選択。
  今年は目新しいテーマが問1、問2に出た。だから問3の無難な問題を選択した。
  問1が情報技術を活用した労働生産性向上のための新たな業務モデルの定義について
  問2が情報システム導入の際の業務改革新を支援するチェンジマネジメントについて
  問3がシステム化全体計画の策定について
  
  問3は標準的な問題で、一応題材を用意していったので、100分で書き上げること
  ができた。書き上げるとすぐ、見直しもせずに提出して、他の人が必死になっている
  中、ひとり悠々と退室しました。かっこいいでしょ。これ一度やってみたかったんで
  す。でも、あとで後悔しました。見直すべきだった!!

この試験の準備に3年間エネルギーの多くをつぎ込んだので、合格していても、不合格であっても、試験勉強はもうこれで終わりにします。知識だけは3年間みっちり勉強したので、しっかり蓄積しました。お陰で、仕事にも役立っています。ですから、もしも資格が取れなくても、もう良いかと思ってます。なんか、言い訳めいてる気もするけど。。。。

高くついた授業料

2008-10-11 22:11:40 | 事業
先週の木曜日に事務所の引越しをした。10月12日に従来の事務所のリース期限が来
るので、部屋のオーナーと契約更新の交渉をしていた。でも、このオーナーが余り
に守銭奴で品が無く、正常な交渉を続ける事が出来ないので、やむなく更新を諦め
引越しをすることにした。デポジットで4800元をこのオーナーに預けていた。
結局退去時の部屋の検品で、あちこち因縁をつけられて3000元しか戻ってこな
かった。

やっとの思いで引越しして、金曜日に引越し先の新しい部屋で、荷物の整理をして
いると、突然やくざぽい男が部屋に入ってきて、この部屋を誰経由で契約したのか
と詰問した。このマンションのリース部だと答えると、出ていったが、しばらくし
て戻ってきて、名刺を置いていこうとした。その時は、何故名刺を置いてゆこうと
したのか理解できなかった。

今日は、会社のスタッフの結婚式があったので、朝から出かけて新しい事務所に立
ち寄った。扉の上に「俺の労働費を払ってくれ、電話番号136001・・・・、
サンキュー」と書かれた紙が貼り付けてあった。鍵穴に鍵を入れようとしたが、入
らない。何度かトライしたがやっぱりダメなので、鍵が違うとおもって、スタッフ
に電話をいれ、別の鍵を持ってこさせた。やっぱり入らない!
スタッフが大声で、「鍵穴が接着剤で埋められている」と叫んだ。

やったのは金曜日に部屋に来た男だとピンと来たが、何故彼がやったのか理由が分
からない。スタッフに確認したところ、あの男も不動産屋らしく、一度あの男の案
内で部屋を見に行った事があるらしい。でもその時は23階の部屋に連れて行くとい
いながら、リース部経由で既に見学した19階の同じ部屋に連れて行かれたそうだ。

結局その男とは一度きりで、後は連絡も無く、リース部経由で契約にいたった。
そこで、リース部に相談に行った。そこにいた、やくざっぽい男はこの手の揉め事
を100回以上も解決した事が有るそうだが、意外にも警察に報告しろと勧められた。

そこで、警察に報告すると、しばらくしてもっとやくざぽい警官がパトカーから降
りてきた。しゃべり口はやくざそのもの。この警官が男に電話をして事情を確認し
た。その結果、男は紙は張ったが、鍵穴は詰めていないと言っている。だから警察
は係われない。解決方法は二つ、一つは派出所に届ける。派出所の机の上にはこの
種の届出が山積にされてるから、いつになるか分からんけど、そのうち対処してく
れる。もう一つは自分達で解決しろ。なんと、この警官はさっきリース部で相談し
たやくざっぽい兄ちゃんと親しげに話している。・・・何故だ!!

とりあえず、鍵を開けないと事務所に入れないので、警察経由で鍵屋に来てもらっ
た。この鍵屋によれば、この手のトラブルは1週間に15-16件ある。ひどいのになる
と、同じ鍵穴が1週間に3度も詰められたそうだ。この鍵屋の売り上げの一部は、警
察に上納するらしい。警察経由で開錠すると360元、鍵屋に直接頼むと270元
だそうだ。

すなわち、部屋を一度見せるだけで、自分経由で契約しなかった場合は、借り手の
ところに来て、鍵穴に接着剤を詰める。当然警察は関与しないと分かっているか
ら、無視されると何度でも詰める。最後に借り手が音をあげて、金で解決する。
これが、不動産屋の裏商売のようだ。我々も結局、リース部の兄ちゃんの所にまた
行くしかなかった。そこで、彼が男に電話をして、示談金の金額を交渉してくれ
た。
結局3千元を払って解決した。

明らかにこの男とリース部の兄ちゃんは顔見知りでつるんでいる。警官も見て見ぬ
ふりをする。警察は鍵屋からうわまえをはねる。
中国で部屋を借りる場合、信頼できる不動産屋一社に絞らないとこのような目にあ
うと知らされた一日だった。

来年に向けて

2008-10-03 19:26:42 | 事業
オリンピックが終わって、中国経済が急速に怪しくなってきた。
今まで、中国経済を牽引していた不動産部門は、実際には今年の
中ごろからおかしくなっていたが、中国政府がオリンピック前の
バブル崩壊を防ぐ為に、必死にカンフル剤を注入していた。
でもここに来て、住宅販売数に極端な落ち込みが明らかになった。
北京の不動産市場の9月度販売契約件数は前年同月比76%減、
前月比では29%減、前々月の7月と比べれば42%の減少だった。
販売在庫は8月が7万軒、9月が11万3千軒と積み上がった。

我社の顧客は、ほとんどが自動車と携帯電話関係だ。
トヨタの中国での販売は、今年中頃までは計画をオーバーしていたそうだが、
第三四半期は計画をクリアできず、特に小型車の売れゆきは良くないそうだ。
小型車を買うのが、ここの所謂、老百姓(一般大衆の意味)であり、
その売れ行きが翳ってきたということは、消費者の財布の紐が締まってきた
事を意味する。来年の第一四半期では生産調整もありえるとのうわさを聞いた。

中国の株安は今年に入ってから顕著だが、今までは、オリンピックがあるから
政府は市場を暴落させないと老百姓は信じ、投資を継続してきた。
でも最近のサブプライムローンによるアメリカの景気後退もあり、年内の
バブル崩壊もありえる状態になってきたように思う。

ここに進出している日系企業が元気な間は、私の事業も何とか継続できる。
しかし、人件費の高騰、新労働法の実施など、企業にとってはコスト高の
要因が軒並みに増えており、更に経済減速による業績不振が加わると、
日系企業も、事業規模縮小や悪ゆき撤退の可能性もゼロではなくなる。
そうなると、私の事業にも大きい影響が出てくる。

まえから、その時に備えた次の一手を考えているが、妙案はない。
もう、ぐずぐずしている時間的余裕がなくなってきたので、早急に
生き残りのための次の一手を打たなければ。。。。
時計の針だけが、無常に進む。