沖縄の街角(旧名:北京の街角)

沖縄と天津でIT関係の会社を経営しながら、仕事を通して考えたことを発信する。

バリ島

2009-06-23 22:03:21 | コーヒータイム
先週は、バリ島に遊びに行った。
クタは人だらけなので、サヌールのコテージに泊まった。
サヌールはバリ島で最初に開発された観光地区らしく、
あとから開発されたクタ、ウブド、ヌサドゥアに押されて
寂れており、静けさをもとめるリピーターが多いそうだ。
私が宿泊したStana Puri GopaというHotelには、
私たち以外は西洋人しか泊まっていなかった。
全ての部屋がバリスタイルのコテージで、庭の
真ん中にプールがあり、宿泊客はプールサイドで
一日中だらだらと過ごしている。
Vacationの雰囲気があってなかなか良かった。
ゆっくり過ごしたい人はサヌールがいいよ。

最近はアジアの観光地に中国元がのさばっているが、
さすがにバリでは未だマイナーな通貨だった。
市内にMoney Changerは無数にあったが、中国元を
換金できる店は非常に少なかった。
ショッピングでも中国人は好かれていないようだ。
ショッピングに行くと、店の人は必ず「何処から来た?」
と聞いてくる。
日本というと、すごくしつこく商品を薦めるので、
ちょっとうるさい。価格も日本人向けは一番高いそうだ。
そこで、「中国人だ」と返事をした。
そしたら、店の人の態度が目に見えて悪くなり、
売り込みにこない。早く出て行けというような感じだった。

ウブドでちょっと気に入った民芸品があったので、価格交渉をした。
向こうのオファーが575,000rupi(約5750円)だった。
東南アジアでの買い物は三分の一原則なので、20万ルピー
から交渉をスタートした。しかし、40万ルピーまでは
下がったが、相手もタフでそこから下がらない。
そこで目先を変えるために、300中国元で売ってくれと言ってみた。
300元は42万ルピー相当になる。
でも、彼は非常に疑わしい表情で、この店はルピーでしか売らないと言う。
中国元を出した時から、彼は私に不信感を持ったようで、
「金持ってるのか?」と聞いた。財布を見せて結局35万ルピーで
交渉が成立した。
中国人と中国元がこれほど信用されていないことを知り、驚いたような
安心したような気分になった。


試用期間の解雇

2009-06-06 20:12:12 | 事業
新労働法が実施されて以来、中国での従業員の解雇は、非常に難しくなった。
無理に解雇をすると、多額のコストが発生するリスクを抱えている。

昨日、試用期間中の運転手を一人解雇したが、解雇通知前に、弁護士に
相談したり、労働仲裁局に相談したりと、大変だった。

彼は運転手兼総務担当として採用した。そして昨日が試用期間一ヶ月の
最終日だった。

この一ヶ月間使ってみて、彼には運転手の適性がないと判断した。
更に、彼は会社の要求を無視する、兼業を持っているようで仕事中に頻繁に
私用電話をする、仕事中に盛んに女とチャットをする等等。
だから解雇することにした。

でも昨日朝に会社に電話があって、前の晩に風呂場で滑って、腰を打ち
数日間出社できないと報告してきた。このままでは、試用期間が過ぎてしまい、
ますます解雇が出来なくなる。

弁護士に相談すると、病欠している時には、試用期間であっても、不適性だけでは
解雇できない。新労働法39条の適用が証明できる証拠が必要という。
でないと、労働仲裁に訴えられたら負けるらしい。
39条とは採用条件に合致しない、副業を持っている、制度規定違反、重大な過失
などによる契約解除。

そこで、労働仲裁局に相談に行った。
仲裁局は、使用者が賃金を払ってくれないという訴えのため、民工(出稼ぎ労働
者)であふれており、我々のような、些細な件で相談できるような雰囲気ではない。
でも長い時間粘って、なんとか担当者を見つけて相談すると、たった一言
「試用期間だから、会社が解雇を判断すればよい」。

会社が判断すればよいということなので、その運転手にメールで解雇通知を出し、
電話で説明して、一件落着した。単に解雇通知をするために、まる一日後ろ向き
の作業に時間を使ってしまった。人事はほんと、疲れるよ。